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2010年3月23日 (火)

まめしんぶん10初夏

早いもので。

もう、作品展がやってきます。

薄らぼんやりなパリでシノワの春から、一気に初夏へ。

でも今回のお洋服は比較的通年着られるものが中心となりました。

今回はクロマーのチェック地を使わせていただいたことで自分のなかに今までとは違ったいろんなチェックのイメージが浮かびました。そのせいで「その他イロイロ」をつくってみたりもしました。Sk

それから、春には間に合わなかったクロッシェレースが一通り揃いました。時間をかけて、いろんな使い方のいろんなクロッシェをつくってみました。この作業はマニススタッフではなくkunciさんにご協力をいただきました。

マニスでははじめてのレースなので早速内輪で好評中。リネンの織り糸を使った無垢なレース、新鮮です。

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≪「ハンディクラフトなリネンたち」のシリーズPhoto_6

春から継続中の今年のリネン服は、生成色限定でいろいろな手仕事が入るもの。最近気になるフランスの古着の寝巻き(クロッシェトリミングが入っていてよく見ると1枚ずつ全部違う、白いリネンのネグリジェ)のイメージをもとに、ユーズド風しわしわ感のあるリネンを。

上の写真のレイヤースカートは裾に直接クロッシェをトリミングした軽やかな仕上がり。生地がずれやすくちょっと難しい技でしたが、上手に入りました。タッセルをつけてイメージも古着レース服風に。個人的にこのスカート、気にいっています。

2番目のスカートは、厚手のリネンのオックスフォードにやはりクロッシェトリPhoto_7ミングを入れ、その上に先に編んだエジングパーツを、その更に上はカットワークを、と欲張ったぜいたくなもの。ウエストベルトは春にも使ったリバティプリントで。

以上のスカートたちは職人さんへの配慮もあり初回のみの限定制作です。

3番目はモティーフ編みで四角く編んだショール。繊細なモティーフ編みのクロッシェは今のキブンがします。ボタンをつけて羽織れるように。DMのいちばん右のものと同じです。ややPhoto_8難易度の高い作業のため制作に時間がかかっており、今回は3点のみ。

その下のモティーフ編みレースはチュニック丈のロングベストです。こちらも初回は4点のみ。トリミングもきれいに仕上がっています。

このほか、今回初登場の「インドパンツ」もリネン版がおすすめです。

いずれも数が少ないのでお早めにご覧下さい。

≪クロマーのシリーズ≫

クロマニヨンさんのおしゃれなクロマーが届きました。

ギンガムチェックのようにただ格子を組むのではなPhoto_9く、しかしマドラスチェックやタータンとも違う、縞の組み方を応用した独特の多色使いがさすがです。

織巾が狭いのと2種類の柄を織り込む方法なので、同じ配色の中にたくさんの種類のチェックたちがいて、新鮮。ただのチェックではない独特の楽しさもありました。

それで、今回はこれらいろいろなチェックさんたちを混ぜ混ぜに使うことに。生地巾に限定されず自由につくりたかったため、はぎ合わせ部分も大分入りました。

クロマニヨンさんのクロマーはリップルのようなしぼを出すために綿と化繊の糸Sk_2を取り混ぜて使うこともあるそうですが、今回は着心地を優先して綿の糸だけでつくっていただきました。

ちなみに一般マーケットのクロマーは化繊のものがほとんどではないかと思います。

こちらのクロマー服も、数に限りがあるためお早めにご覧いただければ幸いです。どんな服かは、あえて会場でのお楽しみです! 

下のスカートはクロマーの色に合わせてトッピングしたインドのふつう布。Sh

≪バリのコタコタチャンプル ≫

クロマーに倣って、バリで織ってみたチェック地も、混ぜ混ぜづかい。5~10mずつ織ってはカットし、どんどん柄を変えていく。今回は2タイプの格子で3種類の服を。

この後も盛夏まで継続します。

≪ミシンでダダダの気ままな格子≫

シルクオーガンジーのステッチワークは、結局こんな服になりました。オーガSンジーなんだけど普段におすすめのアクセサリー感覚なうわっぱり。 このパターンはマニス作品展VOL1の時につくったチマチョゴリドレスのトップから応用。懐かしいー。

今年はほかにもアーカイブ、どんどん登場の予定です。

そうそう、プチインフォ。今年はマニス10周年なのでちょいとお外への計画が。詳しくは会場担当けろちゃんにお問い合わせ下さい。

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2010年3月22日 (月)

オゴオゴとニュピ

今年のニュピです。

去年は自宅にこもってバリの風習に則っておとなし~くしていたけれど、今年はおそとへ。

川を挟んで向かい側に毎日整然と横たわるMAYA UBUDに泊まりました。

雑誌の取材を通して面識ができたセールスマネージャーのアユさんからいつも工夫を凝らした格安プロモーションのメールをもらっていて、一度泊まってみたいなぁと思っていたのもあり、そして今回は友人でライターのTAKAちゃんが泊まるというので「それじゃ、行こうか!」。

15日。Photo

お昼までに仕事を終えて犬たちのごはんのつくりおきをしてぴゅーん、とあっという間のお向かいさんにチェックイン。今回は私と子供だけ。主人は処々の理由で来ない事に。

子供はさっそくプールにざぶーん、ばちゃばちゃ。わーーい、ホテルだ、プールだ、わーーーい! 日本へ行けば大はしゃぎの我々、お向かいさんでまたはしゃぐオノボリサン。そして、MAYAのスタッフさんの多くは我々と同じ集落。顔見知りがたくさん。子供は大声のバリ語で彼らとしゃべるバリ人である。いいのかなぁ、これ。Photo_2

シャトルバスでオゴオゴを見に早めにUBUDへ。

5時。

車もバイクももうほとんど通りにいない。

レストランとコンビニ以外のお店は閉まっている。まるでサマータイムのパリみたい。こういう時間に街なかへ出た事が今までなかったので、ここでも観光客キブンではしゃぐ。おいおい。

今回のオゴオゴは実は久しぶりの活気あるオゴオゴ。去年は総選挙前で自粛既成、その前は警察からの自粛勧告というのがあって伸び伸びとしなかったせい。

UBUBでは6時にサッカー場に集合して7時から王宮へ向かって動くという。Maya

サッカー場に集まったオゴオゴたちはどれもたっぷり気持ち悪くて恐ろしく、楽しい。うわさによればお金持ちのUBUD集落では1体に10万円も費やしているものがあるそう。

しかし、基本的にはこれをおみこしの後に燃やして悪を滅ぼして新年を迎えるのです。

今年は花火が大流行ということもあり、サッカー場では高揚気味の若者&子供たちがそこらじゅうで打ち上げ花火やら爆竹やらこちらも大はしゃぎ。

王宮前では、人垣で、椅子の上に乗らないと何にも見えなかったです。Maya_2

写真はそんな訳で、どちらもひどくてお粗末様。

ホテルに戻って、あー、今夜がホテルでよかったと思った。

ニュピの日。

広いMAYAの敷地内でゆうゆうと過ごす。

パッケージのランチはシンプルなナシチャンプルだろうと思っていたら、とても手の込んだコース料理でびっくり。このバナナの花びらに入ったもMaya_3のはエビのオリエンタル風サラダ。この後アヒルのグリル、バリ風デザートのプレートと大層洗練された豪華なもの。

思わずおなかがずっしりの後、ハイティーというおやつタイムがあり、それからネイチャーロードという川沿いの散歩道へ。リゾートホテルの散歩道にしてはかなりワイルドで危なっかしい。

子供はここでも大声で対岸(うちの集落)の人々とバリ語で叫びあう。ちなみに、写真対岸が我が家。

昼がこってりだったから夜はサッパリだろうと、あまり空いていないお腹のまままたダイニングPhoto_5 へ。

ニュピの夜だからしめやかに、と思ったら、お昼を忘れるくらいゴージャスなブッフェ。

いいのかなぁ、ニュピの夜にこんなに電気をいっぱいつけてこんなに贅沢なごはんで。TAKAちゃんと「禁酒時代の闇バーみたいだ」と語り合う。

だけど子供は目ざとい。

焼きたての串焼きのエビを5本もほお張り、サテをぐいぐい食べまくる。私は、こんな食事は3日毎じゃないと、って。サラダ少々。惜しいナァ。Photo_3

翌日はチェックアウト前にSPAへ。

敷地の一番奥にあるエレベーターで一気に川の近くまで折りトリートメントルームへ。

マッサージはともあれロケーションが気持ちのいいSPAです。

MAYAがどんなリゾートか分って、これから毎日対岸を眺めるのがまた楽しみになりました。 Spa

明日は「まめしんぶん」です。

お楽しみに!

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2010年3月12日 (金)

コタコタな日々

来週帰国の予定がキャンセルとなったので、作品展の服を只今早巻き突貫追い込み制作中です。何しろ来週アタマはニュピ休暇。その翌々日が最終荷物を送るという「直前穴ぼこ」状態なので今日明日辺りが気分的にピークです。

今回の服たち、そんな訳でもうほとんど出来上がりつつあります。

どんな服かはまめしんぶんに後日。その前に制作過程をまた少々。

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2月某日

いつもバリシャンブレーを織ってもらっている織屋さんに、久しぶり難しいものを注文する。

チェックです。1

クロマーのデザインを少し見習って、バリでもアソート的なチェックをつくってみよう、と。前はちょっとでも普段使用の色目と違ったり、手順が特殊だとナカナカ受けつけてもらえなかったのだけど、最近はバリの織物(イカットが主)はやや下火、のせいか、今回の特注はイブ前向き。

どう織るか図案だけだと不安だというので、縦糸のセットを待って織り担当者Photoと直接ピッチを決める。伝統というか、彼らのいつものやり方だと庭箒に使う竹の割いたの(笹ほうきと違って竹ひごの細いのが束ねてある)をぽきっと直角に折って、それをスケール代わりにつかうのです。それじゃ、あまりにアバウトなので糸の段数を数えながらやれるか聞く。……思い切り苦手そう、だったけれど、そして実際はまた竹ぽきスケールに戻っているのかもしれないけれど、バリのチェック、今週上がって来ました。

フロムカンボジアのおしゃれクロマーとは違って、バリ的なセンスのほっこりブライトなチェックです。

2月某日~3月某日

もう少し、チェック。Photo_2

こちらはシルクオーガンジーに色んな色のフリーステッチを入れています。

こういうのは誰かに頼むものじゃない。自分で気ままに。

で、やり始めたら止まらなくなり、足掛け10日間ミシンでダダダ。ところが途中、あまりにもミシンを踏みすぎてトランスファーがオーバーヒート。けろちゃんに至急送ってもらって再開するもまたオーバーヒート。

それで最後は工業用ミシンでダダダ。

本当はもっと入れたいステッチ、しかしタイムアウトかな。服になるとこのくらいのステッチ量でちょうどよかったかも、と。

ああ、何てコタコタな日々なことでしょう。Photo_3

2月28日

サラスワティのごはん、黄色いごはん。ナシクニン。

今回は主人の実家から立派なべべッ・トゥトゥ(アヒル料理)とともにおすそ分けが来た。朝からこのごちそう。実家の母のナシクニンはトッピングがなくて混ぜごはん風。こぶみかんの葉とクリスピーな豆が効いていて個性的。実家は生活は質素だけどハレの日には時々思いきりのいいことをします。時々だけです。

おととい。Photo_4

武蔵美の伊藤君がまた学生を連れバリに来た。今回はワークショップのあったバンドンからおいしいものを持ってきてくれた。これ、有名なんですか?ジャワの都会情報に疎いわたし、初体験。

カルティカサリのバナナパイ。ところが、びっくりなおいしさ。

穴ぼこ、ニュピは今回、お向かいへ行く予定。

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2010年3月 5日 (金)

タッパーのおかず

先日、反抗期気味の子供に1週間ほど主人の実家に行っていてもらったので久しぶり一人暮らしでした。やー、もう、自由を満喫したことといったら。夜ごはんの時間にも人と会う約束を入れられるし、翌朝の心配が無いからゆっくり話せるし。それに、自分だけのごはんです。スーパーへ行くと自分の食べたいものだけを買える。今まで食べたくても子供が食べないんじゃ、と買わなかったものを。あー、何だかストレスが溜まっていたみたいだ。色がきれいな野菜たち。香りが強いハーブたち。

はい、そんな訳で久しぶりにひとりごはんの巻。Photo

一人だと1回1回のごはんをいちいち作るのが面倒です。それで、しばし怠けたいとき、タッパーごはん。

今回つくったもの。

●パプリカのマリネ風

●ひよこ豆のカレー

●ブロッコリーやインゲン茹でただけPhoto_2

●レンズ豆の塩で煮ただけ

●ニンジンを細く切っただけ

●パセリとコリアンダーをみじん切り

●トマトのオイル漬け

これで時々ジャガイモの茹でたてや、プレーンオムレツを加えただけ。ごはんなんて炊かないの、1週間朝と夜はパン! 

単品で食べるではなく、パプリカとブロッコリーを和える、パセリとニンジンにPhoto_3ドレッシング、など。

上から3番目の写真は、レンズ豆を塩で茹でただけ+ニンジン切っただけ。 レンズ豆の茹で汁は甘くてこっくりとしているので、ほかに加えるとしたらコショウ少々。SORAのたみさんに習った方法です。

レンズ豆というとCafe Batan Waruのカレー風スープもおいしい。あれも茹で汁まるごと使っているのだろうか。

これにおいしいパンとおいしいコーヒー(朝)、かワイン(夜)。いいねー。いいねー。しかし、これが誰かとってことになると違うのです。もっとつくってあげないと、ってキブンになっちゃうと違うのです。不思議です。

ちなみにいつもの一人ごはん、tutumakのミドルイースタンプレートは今回ピリピリのともこさんと。一人になると食べたいものがこういうもの、というのも我ながら不思議です。

おまけの写真は、インドのホテルでの朝ごはん。Photo_5

イギリス風とインド風と両方のブッフェスタイルなのでなかなか種類豊富。個人的にこの植民地風取り合わせはかなり好き。焼きトマト、マッシュポテト、サモサ、ベジカレー、ミックス野菜の揚げパン。ただ、インドではコーヒーが認識されていないので、ミルクを入れない紅茶(ブラックティーというと通じる)と。

さーて、今週はもう子供は戻り、お弁当も復活です。

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