チェックとクロッシェ
先日の作品展はあいにくのお天気(雪!)の日が多かったにも関わらず、電車を乗り継ぎ遠方よりの皆さまを含めたくさんの方にお集まりいただいたそうで大変ありがとうございました。1月はtoko special、そして今月はY三越で、お忙しい中両方来ていただいたたくさんの皆さま、たまたまY三越だけ寄ってくださった皆さま。どちら様にも感謝しております。
何しろ雨が定番のマニス展。雪っていうのもあったのだ、そういえば。しかしさすがに私がお立会いしているときに雪だったことはかつてなく、想像がつかない。
春だからちょっとくらい気が早くてもいいよね、そうだ、そうだ、と、内輪。でもコットンオーガンジーにぼやっとしたリバティは、雪の中じゃさぞかし寒々しかったことだろう。ところがけろちゃんからの報告では「いえいえ、マニスのお客様はお暑いので問題ないです」。……常日頃から、エネルギー値の高い方ばかり、というのがマニスのお客様に共通している点と私は思っています。
“コットンオーガンジーのぼやっとリバティ”は近日中にお買い物ページに登場します。
さて、そうはいいつつ、3月だって作品展あるんです。わーい。
ぼやっとうっすら系で続行中の春中盤の服たちは「コタコタ」。いろいろチェックを集めているところ。
上の写真は1月下旬に届いたクローマーの反物です。
カンボジアで万能布として手ぬぐいのように使われているクローマーを、服地として巾広に織ってもらったもの。ただそれだけだったら「そういうのあるの知ってるよ」なのだけど、この複雑で明るすぎず暗すぎない微妙な配色は、クロマニヨンの中村さんによるもの。何といっても大層おしゃれなのです。
昨年よりスタートした糸選びから格子のパターン。メールやり取りはじめ何度もお目にかかりながら丁寧にすすめてきた織物づくりです。中村さんは出来上がりのイメージがあまりピンと来ていない私の「ま、適当に」などというのに流されず、慎重に企画を進めてくださいました。
試作をすると、なるほど。思っていたのと違って縦の色が強く縞が目立ちました。そこで配色はそのままに格子のピッチを3種類で織っていただくことに。
2月も終わりに近づき、この味わい深いおしゃれなチェックはもうほとんど縫いあがるところです。
次の写真はkunciのかよこさんと一緒に進めているリネンの織り糸をつかってクロッシェレースのエジング。織り糸は、今回使っている布帛のリネンを織っていただいている生地屋さんから分けていただいているもので先日の作品展でもちっちゃく使いました。
エジングの編み方はいろんな種類があって、どれで何をつくるか迷います。リネンは重さがあって膨らみがないからゆるいつなぎ目が多いモティフは駄目なのだ。写真の試作のものはつなげていくとということでデコボコしてくるので却下。
1本のかぎばりだけでいろーんな模様を編む事が出来るクロッシェ。かよこさんのスタッフたちはとても器用に丁寧に編んでくれるので、本当にとてもいいものができています。
明日DMの写真を撮ります。
このところ降ったり晴れたりだから、空の色や雲の模様がおもしろい。住んでいるとなかなか見つけられなくなる「異国情緒」。ね、旅先っぽいでしょ?