まめしんぶん 10春
薄らぼんやり…、なハガキが、お手元に届いていますか?
今回は珍しくもパリでシノワなキブンです。そういうキブンでいたって出来栄えはやっぱりマニス風。思っていたほどパリでもシノワでもなかったりした。ああ、だって、フロムバリですから。
しかし、いい布に恵まれまた新しい何かがつくれた感じがしています。
布をいろいろ見ていた12月、なぜかテーマとは別の流れで「手芸やさん」が大きく関係。それでか手芸屋っぽさがいろいろ。意味として、「手芸やさんで買える材料が多い、手芸やさんを見ながら思い出した何か、手芸やさんに売っていたなつかしの布が偶然復刻」などなど。
春の服、ご紹介します。
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手芸店の定番、花柄プリント生地のブランド「リバティ」を買いました。ちゃんと見てみると、昔お弁当袋でつかったような懐かしいリバティもあれば、新作&アーティスティックもあり、子供向けの人物や動物もいろいろ。これで服をつくろうとは今まで思わなかったけれど、上海シャツなら?
薄手の生成のシャンブレーを裏につかって前とおんなじデザインで、前とは違う薄らぼんやり系。
各1枚です。
水色の花の素朴な線やお花びっしりファンタジックな趣味はその頃の私たちの憧れだったかも。
服にするとぐっと引き立つものがあって、さすが。
各1~2枚です。
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ワーク・リネン
昨年からスタートした「ナチュラルウォッシュリネン」のシリーズ。今回はつやを消したようなマットなタイプ「フラットクロス」と「オックスフォード」の2タイプ。
フラットの方はシャツにも使えそうな薄手。
オックスは厚手。昔クロスステッチのクッションカバーが流行った頃に、手芸やさんに並んでいたあの生地を、染めずに織って洗ったもの。
どちらも面白い、新しいリネンです。
右のガウチョパンツは前者、薄手系。ちびぽけパンツのパターンにちょっとマイナーチェンジを加えたもの。後ろの縛り紐はリネンの手編み用糸でかぎばり編みしたものを。
衿まわりと前端に手で編めるチェーン(普通は裏地をゆるく留めたりするときにつくります)をつなげたトリミングワークを。この服、古着のリネンの寝巻きがヒント。
生地をつくってくださった生地やさんに「織糸」を分けていただいて、それで編みました。
麻の「織糸」は、その他いろいろ活躍中で3月には本格的なクロッシェレースのニットも届きます。……の予定です。
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厚手の「オックスフォード」の方は、重さと織り目の甘さからかなりマニヤック。普通はインテリア用にしか使わないかも。縫い代が重なると重さがさらに出るので断ち切りの仕立てです。
右のショート丈の上着はアニエスBのバランス。
前の留めは足袋のこはぜを使いました。
ステッチのでこぼこ(目が粗くまっすぐに縫えないため)は自然にまかせ、古着のようなちょっと不思議な服ができました。
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こはぜ・その他
こはぜは留めだけではなく「飾り」にも。
定番ブラックデニムにジャラジャラとつけます。ブラックでメタルですから、それなりにヘビー(?)。着方はもう、皆さまにお任せいたします。髪型も……。
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「ちいさなものがぞろぞろ並んだ」テーマもあり、つくっているうちに自然と子供服をお揃いでつくりたくなった。とくにフランスの昔のプリント地にあった「踊るインディアン」模様や「一方向に並ぶヒツジ(犬かも?という声あり)」は。
インディアンの方は生地も配色も同じで親子でお揃いになります。
写真のヒツジは大人ものは生成色のシャンブレーでブラウスです。子供は重ね着できるワンピをリネン地で。私事ですが、女の子がいたらなぁ~、と、憧れながらつくりました。
元気な色のパートもあります
たまちゃんシリーズ、今年はチェックでスタートです。
たまちゃんと同じバティックの方法で、ストライプの版を縦横に使ってチェックのように見える柄を。本当のチェックよりもずっとメリハリが効いていると思います。
ピンク、おすすめ。
グリーンもいい色に上がっています。
もうひとつ、スカートが好きな方におすすめは同じ形のリネンのコンビ。
このスカートは一旦制作を中止していた「レイヤースカート」のショート丈。
コンビの方はヘムにクロッシェモティーフが「ぞろぞろ」、ウエストはリバティ。
これがきょうのEMSに最後に乗りました。間に合いますように!
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