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2009年9月22日 (火)

まめしんぶん09秋

昨日で札幌三越さんでのマニス展が終了。けろちゃん、東京に戻ってきました。本当にお疲れ様でした。

そうこうするうちに、あと2日で作品展vol.44がはじまります。……というスケジュールは分かってはいたものの、蓋を開けたら本当にはやいはやい! この後私はインドへ、その後日本では鎌倉展、と一気に流れます。

ワタクシ(まめ親方)は今回これまた色々とあって(ビザ取りましたし!)皆さまにお目にかかれませんので、作り手からの一言としての「まめしんぶん」取り急ぎアップです。

今回の秋服は7月初旬から制作スタート。いつもより時間が取れたのでじっくりつくることができました。しかし前回の夏展がカラフルでいろいろな服が少しずつたくさんだったのに対し、ぐーっとシンプル。色もナチュラルカラーにほぼ絞り込まれました。皆さまのデイリーユース、がんがん着れる服になれますよう。

以下コメントの写真は上から順にご参照下さいRev1

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1パーツTOPのシリーズ

8月初旬から見ていただいているジャージー服のラインナップ。後ヘムでねじって着る“ツイスト”と、写真の“リバーシブル”とがあります。

リバーシブルは食パンみたいに角が丸い四角の布を2枚合わせて縫ったものに袖をつけただけ。フードのように見える部分は後から紐を入れて絞って衿に。……なんて言われても何のことやらですよね(説明がヘタ!)。気になる方、実際の服をぜひご覧下さい。Photo

ウールガーゼのシリーズ

毎年秋につくっている薄い平織タイプのウール地は、毎年いろいろ異なります。昨年はアンゴラ混のやわらかい糸でトリコロール配色に。その前はキャメルとシルクが入ったトップ糸でした。

今年は街なかにフツウに売っている「ウールガーゼ」。色もいろいろ、いつもの生地、ながらうん、赤ステッチをアクセントにそれなりにいい感じの服が出来ています。

2タックブラウスはちびカーデ風に出来上がりました。Big

札幌展のDMに入れました「ビッグタックTOP」は今回のニューフェイス。割ぽう着みたいなすっぽり丈&分量のバランスが新鮮です。このデザインはローブドレスのトルソから長袖のローブをつくろうとしていて偶然出来たかたち(失敗から生まれた、というか)。

このかたちはコットンリネンシーチングというベーシック素材でもつくっています。

秋にもリネンいろいろ

昨年はあれほどリネンが流行っていたのに何とも思わなかったのが、Pt今年はいいリネンに出会う機会多し。それでマニスは1年遅れでリネンの風が秋にも吹く。

この写真はちょっとあんまり良くなくて。生地屋さんが眠らせていた見本生地を買い取ったもの。ずっしり重さにびっくりなリネンキャンバスです。

重たい服ってよほど気に入らないと着たいと思わないものです。古着のマリンジャケットやハリスツイードみたいな例外があるだけで。このパンツも、なぜか重くてもいいと納得できます。私もけろちゃんもお買い上げの予定。……という訳で、リネン好きの方はお早めにご覧下さい。

DMの服、W+LのツイルPhoto_2

musuburiさんの生地です。縦がハリの強い生成リネン、横にカラーウールのツイルはリネンの落ち感とウールのふくらみがほぼ同居。ずるっと重さで落ちながらふわっとあったかい着心地が個性。

仕上がりにユーズド感が欲しかったので検品後に製品洗い(洗剤無し弱流1分、脱水1分)しています。着用後のお洗濯は洗剤+水洗いだと摩擦で生地を傷めることがありますので、ドライクリーニングをおすすめします。

写真のローブ(これはまだ未洗い)は03年につくったパターンをアレンジ。DMにはこれの赤を載せました。Photo_3

ベビーアルパカ糸でふちどりにチェーンステッチを入れています。なるほど、びしっと着ないでずるっと着る今のキブンにちょうどいい生地です。

このシリーズのイチオシはこちらのパンツ。

寒い時期に重ね着してもシワっぽい麻感覚で着られるよう、キュプラを表と一緒に重ね縫い。レギンスでもタイツでもたくさん履けます。

写真の2ndブーツパンツのほか、新型スリムパンツ(裏地はシャンブレー)やちびぽけぱんつ(裏無しバックユース)をつくっています。Sk

下のスカートは前回のブログで制作中の写真を入れましたアレです。成り行きでヘムにいっぱいいろんな仕事が入りました。

内側始末はコットンの綾テープをクロスステッチで留め外側はキャンバスを引き裂いてつくったひもをねじりながら留めたもの。

生地は赤とカーキがありますが、赤がかわいいです。カーキも合わせやすそう。迷います。

ペルーアルパカのニットPhoto_4

毎年欲しくなるアルパカニット。

今回はマニスで手編みではなく、ペルーから輸入されている半製品に刺しゅうを入れて仕上げました。サイズはMをつけていますが大きめのやら小さめのやらバラバラ。国産のものはもっと精錬されていて上品さもありますが、オイリーでしっとりしたペルー産の手触りが個人的に好きです。

写真のちびカーデほか、ケープと長袖カーデがあります。

シェットランドウール・リネンのシリーズ

こちらは実は10月以降に日本着の予定分。しかしなかなか良いので欲張って作品展に少しだけ間に合うことになりました。Op

シェットランドウールというのは、グーグル検索によれば「スコットランドの北にある、シェットランド諸島に生息する羊からとれるウール。厳しい冬の寒さや湿度の高い天候、それに海草を副食に採るなどの飼育環境によって毛質に特徴。通常はアンダーコートといわれる内側の毛だけを使う。……シェットランド種の羊は生息数がかぎられ、そのうえ1頭あたりから得られる産毛量が少ないため、シェットランド島以外の羊からとったウールでも、太くて荒いウールをシェットランドと称することが多くなりました」。……ということです。

ということでこちらのシェットランドも本物ではないかもしれませんが、リネンとのバランスがおしゃれに仕上がっています。

最後の写真はシェットW+Lでのローウエストワンピ復刻版。脇ファスナー付、身頃キュプラ付で着やすくなりました。

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インドはまだ航空券が取れていません。ホテルもドライバーもまだ。ビザだってあれほど振り回されましたから侮れません。予定通り無事行って帰って来られますように。今度は何ていったって岩立さんから伝授されたブロックプリントのおじさんに会いに行くのです。脱デリーはほとんど初めて。簡単にいくはずないですね。

バリはずーーーーーっと雨。これはもう雨期というほかありません。UBUDだけかも? ほとんどいつだって降っている。寒くてレギンスとハイソックスあるだけ全部着てます。

それでは皆さま、作品展で楽しい試着を。 谷さん展でオーダーいただいた皆さまの服は全て上がっております。お楽しみに。

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2009年9月19日 (土)

さかのぼって8月末から

Photo 珍しく写真がいろいろ溜まっているなーと思ったら、この辺りは8月。

なんだかんだと3週間くらい経っているではありませんか。マニスは今週もう札幌展、来週は作品展なのです。

いつもの悪い癖できょうもまたトイレットペーパーみたいに長くなるかもで恐縮ですが。まめ日記、遡って8月某日。

京都で毎年マニス展を開催してくださっているギャラリー「唯」さんがお友達とご一緒にバリへ遊びに来てくださいました。お泊りも向かいのMAYA UBUDとあって何かといったり来たり。この日は最終日、普段引きこもり系の私はここぞとばかりご一緒にお出かけ。UBUDのアンティーク屋を見てから棚田を眺めながらのランチ、クルンクンへも行きました。楽しかったですねー。右田さん、また来てください!

Photo_2 某日。

右田さんと一緒に見に行ったアンティーク屋で買った清時代の染付けの皿。こういうのは飾っておかないで使っちゃう。朝のパンも昼のまかないごはんも、夜のおうちごはんも、毎回これでいっちゃいます。

実は昨年から染付け、少~しずつ買っている。でも使おうと思ったのは初めて。使い始めると、何で早く使わなかったんだろうと。皿がいいとごはんもうれしい。

Photo_3 某日。

musuburiさんにお願いしたリネンウールの生地でスカート作成中。裏に重ね縫いしているシャンブレーと重さ&性質の差があり、ヘムのずれをこうしてボディに着せて調整。日本ではこういう洋裁フツウですが、バリ人スタッフに教えたのは今回がはじめてかもしれない。

なるほどねー、という顔をされた。

このスカート、その後ヘムにたくさんデザインが入りました。

Photo_4 9月某日。

久しぶり休みの日曜日(ええっと、このところ変則的で日曜日仕事が多いもので…)。前の日の夜中に洗濯や片付け物を済ませておいて朝から歩いてUBUDへ。BALI BUDDAで朝ごはんを食べに。

その隣のガネーシャブックショップに入ってちょっと無駄遣い。一番上は立体ラミネート(じゃない何ていうんだっけ?)のバリ地図カード、真ん中は砂絵のグリーティングカード、一番下のはパラパラ絵本。昔の洗濯石鹸の広告らしきパッケージ。あまりのかわいさに2つ買う。

ブランチはすっごい山盛りのジャングルプレート。ちょっと歩いただけでこんなに食べていいものかと怯んだものの結構完食で我ながら…。写真なしご免。Photo_5

某日。

待ってました、バリシャンブレー新色の染め見本。織手の管理をしているイブ、気のせいかガルンガン近くになるとせっせと仕上げてきますねー。あ、いやいや。気のせいです。

この2色は今年の初めに頼んだものだから前のGGの時よりも前だったか? とにかく、いい色出してくれました。今時分はもう縦糸もかかっていい音させて布が出来つつあるはず。デリバリーが楽しみです。

某日。Dyatmika

子供の学校の迎えに行ったとき、壁に貼られていたかわいい絵。今度の学校は図工の先生がユニークで1年生の子供たちでもこんなセンスのいい絵をさくっとつくる。

インクをしみこませたスティックでぽんぽん押すだけらしく、簡単だからか絵が自由で楽しい。

某日。

作品展のため日本へ行っていたゆりちゃん、双子ちゃん、りりちゃん、ワヤン一家5人が帰ってきた。……と思ったら、その翌日に京都の恵文社さんと来マニス。Photo_6

何でもゆりちゃんにフォーカスしたバリライフの印刷物の取材とのこと。きっとおしゃれなものが出来るのでしょう。

恵文社さんはバリ1泊だけなのですって。皆さん、大変お疲れ様でした。

作品展の服を最終出荷した翌日。

この素敵なカップルはアスタリスクのゆうこさん&KETUTです。Ketut

もうじきおうちを建て始めるとのことで只今いろいろ視察中。私たちの家は築3年にして雨は漏るわ天井は抜けるわ地すべりするわ、で、いい意味での参考にはならないでしょうけれど夕子ハウスはすごくすごく楽しみです。だって、あのアスタリスクの気持ちいい空間がおうちになるんですもの!

来週はまめしんぶんです。

いつもお読みくださりありがとうございます。

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