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2009年6月30日 (火)

何かと中和する週末

先週土曜。朝起きるなり「きょうはどこの森へ行くの?」としっかりその気の子供。そういえば、前の日あいまいながらそんなこと言っていたっけ。

森とか山とか。

行って何するかというと、ただ、そーゆーところへ行って木の根元を掘ったり落ち葉の下の土を掘ったり、朽木を叩いたりすると昆虫が見つかるかも、という気がするだけ。昆虫の本にそう書いてあるから。ちなみに昨年来それで昆虫が見つかった例はないんですが。

それにしたって前の日は、はるばる箱根まで行ったじゃないか。その前に小田原市の霊園へも行ってお墓の前におとなしく留まることもなくまわりの森を裸足で走り回っていたんじゃなかった?

とにかくその日も森か山なんだそうです。Photo_9

じゃ、奥の手。いちばん手っ取り早い森、明治神宮へ。

表参道からひと駅だけ地下鉄に乗れば、神宮の森なのです。昨年その奥の方が本当に森のようであることを知って驚きましたっけ。本殿への参道の左右の木立も立派だけれど、清正の泉と菖蒲園のあるお池の周りはもっと本格的な森。

まずは本殿におまいり。たまたま結婚式の多い日で、きれいなお嫁さんがあっちにもこっちにもいらっしゃって「うわ~きれい、いいなぁ」。

絵馬に書いたお願い事は「おおきくなってから。ちゃんとけっこんしきができますようにしてください」。大分間違ってますけど、文字。でもきっとダイジョウブよ、けっこんしき。

さて、菖蒲園の方はちょうどお花がきれいに咲き乱れてまことに美しい。これで都心のど真ん中とは。コンクリートで埋め尽くされたかのような密集地の真ん中に、こんなPhoto_10自然が確保されているんですねぇ。

清正の泉と呼ばれている湧き水から引かれた水は森の合間をくねくねと流れショウブの池から釣堀のお池へ至る。人工的なつくりではあっても、感覚的にとっても自然なのです。いったいいつ頃からこんな景観が保たれているのでしょう。二宮の団地の公園がうん十年前から変わらないとして、こちらは?

子供はこれまた枝を拾ってはあちこちの根っこを掘りまくる(掘ってもいいけどちゃんと元に戻してね)。神宮の森に昆虫がいるのかどうかは怪しいけど、さもいそうな感じがします、確かに。

お天気のいい週末のわりにほどほどの人出でゆっくり周れたのもよかった。前の日の小田原城や箱根登山鉄道も。前の週の鎌倉と比べたら!

Photo 菖蒲池の一番奥、清正の泉は、どうやら知る人ぞ知るパワースポット。きくよさんによれば、マニス事務所が谷間の墓地脇ながら安泰なのはここから湧き出た清らかな水かはたまた斜め向かいの根津美術館内の水の流れか。…表参道って、下ってもなお神様の敷地なのかも。

神宮の森もこの水源を取り囲んで澄んで静かにたたずんでいるんでしょうか。いつまでも?

水をひと掬いすると、清められる気が確かにいたします。

夕方。Photo_2

場所変わって、すべて変わって、写真はいきなり飲み屋です。清められたらまた中和?

子供を預けてから厚生労働省にお勤めの旧友と、丸の内の国際ビル地下へお酒を飲みに。

マイナス15度に冷やしてとろっとしたサントリーの角(通称トロ角)にシュワーっとソーダを注いだハイボールが売りのバー。すっごくリーズナブルでステキ。各国の航空会社発券カウンターが入っているビルの地下がこんなに楽しいとPhoto_3ころだとは知らなかったです。

土曜日だからうんと空いていてゆっくり過ごせる。

昭和な気分で気楽に国際的にお酒を飲みました。

運のいい週末にありがとう。

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実は翌日日曜日にもなぜかグーゼン神社へ行ったのでした。中和?

きくよさまのご実家、葛西の鹿取神社で3年に1回のお神輿があるというのでこっちはもう大分前から予定してて、いざ。

日本のお祭り願望が強いフロムバリの我々は、雨で出遅れ。着くなり、道々にハッピの皆様たくさん。神社へ引き上げるところだったお神輿担ぎのおじさんたちに同行し、葛西駅から先、わいわい楽しく鹿取神社へ。しかし、あー、ちょうど終わったところでした。Photo_4

お神輿のお姿だけ拝ませていただいて、あとは出店物色。カッパ着てグジュグジュに濡れながらもそれなりお祭りの余韻を楽しませていただきました。

子供の社会見学と称し、日本文化の再確認。お神輿担ぎの皆様の濡れながらのハッピ姿が何ともかっこよく惚れ惚れ。

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まだら天気。1日晴れてまた雨の今週ですね。パッチワークのようなお天気に日本を感じ楽しんでおります。

今週も歩く歩く。またご報告します。

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2009年6月29日 (月)

長~い週末の1日

きょうはまたまた長~いです。飛ばし飛ばしお読みください。

先週の金曜日。Photo

とある所用で小田原へ朝から行くことになりその用事に子供も同行することに。

バリでとてもお世話になっていたある方の法事があったのです。

たまたま小田原。しかし小田原。私のホームグラウンド、幼稚園から高校2年までを過ごした地域なのです。でも、これまで高校以来うん十年とくに訪れる機会も無かったなぁ。通り過ぎることはあっても、近くまで行くことはあっても、そこから足を伸ばす時間が取れることはこれまで不思議となかった。本当、不思議。

お昼の12時。お墓から駅前に移動後、ご家族&友人の皆さんと分かれて小田原城へ。

赤い橋を渡ってお城の敷地に入るとお城の斜面一面にあじさいが咲き乱れている。うわ~、感激だなぁ。前の週末はあまりにたくさんの人出で見そびれたあじさいです。その斜面の前で買ってきた駅弁をベンチで広げて贅沢なお昼ごはん。こんな風に紫色のたくさんのお花が咲き乱れているのにびっくり狂喜するうちの子。デパートなんかちっとも興味なくて虫やらお花やらが大好き、ついてきて良かったねぇ。運がいいねぇ。…と何度も言い合う。

お城の中にも入ってお城の裏手の子供遊園地(これまたうん十年前とほとんど変わらない)で遊んで、貸衣装の兜と鎧で写真も撮って、ね。もしや値段もずっと据え置きかも。遊園地の乗り物1回80円、貸衣装100円。ひょっとしたらバリより安いかも。本当にウンガイイネェ。しかも動物園もあるのよ。

私的に一番感激したのは動物園のぞうさんです(写真なしですみません)。

看板にこうある。「昭和25年にインドからやってきた、ウメコ」。

そうかー。もしかしたらそうじゃないかと思ったんだー。

ということは、このウメコは私が幼稚園、小学校の遠足のときに来た小田原城で見たのと同じぞうさんなのです。「これってすごくない?」、としきりに子供に問う。子供は「おばーさんなんだねー」って。これが自問自答じゃなくて話しかけることができるちっちゃい相手がいて本当によかった。

ウメコ~と呼ぶと、面倒くさそうにハナを振る。でも、もしかしたらもう目は見えPhotoていないかもしれない。お懐かしいウメコさん。小さくシンプルな檻にうん十年も生きててくれてありがとうね。まさか自分の子供が一緒にここに来てまた会えるとは思ってなかったです。

小田原というと、もひとつ行きたかったのが菜の花さん。暑さにややくたびれながら菜の花さんのギャラリーへ入るとたまたま“3日間だけの特設カフェ”開催中。ヨカッタ、ちょうどお茶できます。

これまたあじさいのお花がかわいく添えられたお茶セット、500円。谷さんのラオス布やヨーガンレールさんのプロダクツ、その他たくさんの欲しくなるものに囲まれてお茶。ありがとうございます。

午後3時半、小田原を出て東海道線で二宮へ。Photo_2

小田原は高校で通ったけど二宮がほんとの私のホーム。

目指すは小学校。

ほとんど何も変わっていないさまにこれまたびっくり。右手の山の斜面もうんていや鉄棒やブランコの位置も。昔は自分がちっちゃかったからもっと広々として見えたかもしれないけど、おんなじだー。

住んでいた家は小学校のすぐそばにあり、そこは今誰も住んでいないけれど相変わらず昔のまま建っており庭木だけがボウボウと生い茂っていておもしろい。近所の公園へも行ってみました。Photo_4

あ、ベンチ。

昔と同じ場所に同じものが。ペンキのはげ方からして、1回か2回か(あるいはもっと?)塗り替えはされているかもしれないけど、同じベンチです。

すごいなぁ。自分の親の子供時代~大人の変化と比べて自分の場合こんなに何もかも変わらないでそのまま時間だけが過ぎたんだなぁ。

Photo_5 高度成長期の新興住宅地だったからまわりは一軒屋と低い公団アパートだけ。マンションみたいなものがなくてのんびりとしている。公園には何人かのいろんなタイプの子供たちがいて、うちの子も混ざって遊んでいる。何だろう、これって現実?みたいにおぼろげになる。

何事も変わるのが当然だった自分にとって、こうも変わらずのんびりとそのまま存在する姿は圧巻。

公園さん、ベンチさん、お家さん。ありがとう。

その後、住宅地の周辺がどうなっているのかも見て回りました。

小学生の頃夏休みには虫取りザンマイだった山の方へも行ってみました。だってほら、虫好きが遺伝してますでしょう、バリで子供にいつも話して聞かせているでしょう? オカーサンが子供の頃はね、みたく。しかし、いまどきはオカーサンも子供も変わらないんですよ、景色。高齢出産だったって言うのに。

住宅地の周辺の山は今だって自然がいっぱい。Photo_6

うわ~、薮蚊もいっぱい。

何か今住んでるバリの家と似てない?景色?

子供も言うものです。「ここだったら住みたいなー」って。東京じゃこれまで言わなかったね、それ。

木がありさえすれば。……DNAってこういうものなんでしょうか。でも私は東京もバリも両方大好きよ。

Photo_7 百合ヶ丘団地。昭和のまんま、どこまでも。変わったのは循環バスの本数が減って今や1時間に1本になっちゃってたことだけでした。つまり昔なくて今あるものというと車だけってこと。うん十年で。

このペースじゃ自分はまだあと100年くらい生きないとならないような難しい錯覚(?)すら覚えます。そうじゃないですね、平和で満たされたホームを確認したということだと自分に言い聞かせます。

まったく呆れるくらい。

これまで変化する方ばかりを見てきた自分の姿がこれまたぼうっと見えてきます。バリもどんどん変わるし、その前にさんざん回ったタイや中国、インド、カンボジアその他アジア各国。それが同じ時間だったとは。今更ながら呆れます。これまでいつも突進してきた気がする。もしかしたら時間ってそんなに気にしなくてもいいものかも、と。Photo_8

その後、ロマンスカーに乗って新宿へ出るつもりで小田原に戻ったんだけど、まだ日暮れ前ということで箱根まで行っちゃった。箱根登山鉄道はこれも季節、あじさいの。日が暮れてもライトアップとサービス満点。スイッチバック運転でのんびり上がっていきます。

朝あったことまで忘れそうなたっぷり詰まった1日。

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2009年6月25日 (木)

ちっちゃいものがイロイロのきょう

作品展も終わったしぼちぼち仕事とご挨拶まわりの今週です。

もうかれこれ2週間の日本。いつもならこの辺でバリへ戻るのです。それがあとまだ4週間もあるんだなぁ。嬉しいなぁ。きょうみたいに朝から気温が上がると、「お、いよいよ来たぞ」とわくわくしちゃう。年中暑いとこに住んでいるというのに、私と子供の憧れは何といっても日本の夏なんです(冬にも大層憧れておりますが…)。

むわっと暑い都心の昼間にクーラーの入った山手線に乗るとか、まだ明るい夕方に窓開けっ放しで夕飯の支度をするとか。年がら年中クーラーだったりマドアケッパだったりするバリではやはり味わえないんです、この空気のうつろいは。

それに子供は昨日の雨では初めて長靴を履き、きょうは水泳教室。毎日違うということはそれなりに忙しさもつきまとうのだけれど「変化を楽しむ」ことは日本らしさひとつだなー、と。

さて、上の写真です。Photo

作品展開催中にギャラリーの近所にある眼鏡屋さんにてそそくさ選んでおいたフレームで、きょうメガネを注文。検眼の後待っていると、ん?何だかちっちゃいメガネフレームが。思わずお店の人に聞くと、

「このメガネは、メガネはうっかり洗ってしまうとこんな風に縮んでしまいますからご注意ください、と注意書きがあるんです」

「は?」

「まぁ、だじゃれですね」

「サル用とかではないんですね?」

「はぁ、サルのではないみたいです」

これを作った人はきっとニヤニヤしながらさぞかし楽しく作ったであろう。

午後。Photo_2

中央線乗って西荻へ。西荻といえば行きたいところがいっぱいあって1日じゃ足りないくらい。でもきょうは脇目塞いで一切寄り道ナシよ。目指すはmusuburiの長谷さんのスタジオです。入り口はこんな風なりっぱな民家。あじさいがぽっかり美しい。その横に摩訶不思議な木造アパートがあって(まず入り口がどこだか分からない!)、そこのお二階。

長谷さんといえば国立の民家だったけれどご結婚を機会に西荻へ移転。でも中は前とおんなじ! よくこんなにそっくりでちっちゃく昭和のまんまの空間を探されたものです。

予定として、秋には長谷さんの生地がまたマニスにお目見えします。皆さんお楽しみKosumiに!

夕方。

東中野の間・kosimiさんへ、オーナーの矢野さんにお目にかかりに。矢野さんの空間って、何ともいえないオーラがあって大好き。ギャラリーの奥にある矢野さんコーナーはこんな感じ。いろんなものが集められてそれぞれがちゃんと仕事してて、ひとつひとつが美しいんです。

ちょうど企画展の最中で、これまた手ぶらでは帰れないなと思いきや。今回は篆刻や版画、書などで制作をされてきた松本全廣さんの作品展。

どれもちっちゃい。ちっちゃいところにぴったり。ちっちゃいひとにもぴったり(?)。ちょっとばかりおっきいのもあったけど、篆刻だなぁ、やっぱり。

ハンコサイズのものに全部Photo_3を表現する篆刻です。

それだから版画も彫刻も場所を問わないサイズに。

あ、なんとなんと。クワちゃんもありました。クワちゃんですから、これはもうウチのちっちゃい人に買っていかないとー。きょうはお茶碗かコップでも、と軽い気持ちで行きましたけど、なんと版画でした。

松本さんの作品はしかし、大層奥深い。見ている方々のまなざしがほかとは違います。Photo_4

ちいさい中に軽いジョークのようでいて日々の暮らしに決して忘れてはならないもの、祈りのようなものがしっかり込められています。その辺のさらっとした感覚が何ともいえない魅力です。

クワちゃんだからと衝動買いしたけれど、額の中にぽかんと浮かんだクワちゃんの姿はやっぱりねー。

少年の夏、祈りです。

28日(日)までの開催、皆さんお急ぎください!

明日も“少年の夏”風かも。小田原へ行きます。

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2009年6月24日 (水)

鎌倉のお買い物

あじさい詣出で大変な人ごみの先週末、マニス鎌倉展。

初日は2時からということだったけれど会場はカフェ併設でそちらの営業時間が11時。で、何となく11時ごろからのオープン。

もちろん、コソコソと設営しながらの。

マニスのお得意様をはじめはるばる遠方から「あじさい」ついでにふらっと来店の方、近所のスーパーでお買い物帰りの自転車を止めて入って下さる方、いろんな皆さまに見ていただくことが出来てとても楽しい4日間でした。

会場内カフェ部はコーヒーとランチがおいしい。いつもはササっとお弁当派の私も今回はオープンスペースにてお客様とランチやらお茶やら。ちゃらちゃら遊んでばっかりで一日があっという間でした。(関係者の皆様にはおのぼりさんでスミマセンでした。)

土曜&日曜日はお子様連れの皆様も。Photo

うちの小1の子供もちらっと遊びに来まして、ワイワイにぎやか。

三浦地区(マニス本のカメラマンY氏のフィールドですね)にて海を見渡すマンション住まいをはじめたいう元マニススタッフのSさんもお子様連れ。けろちゃまとともにハイ、スリーショット。あぁっと! 力作のハタ・インスタレーションが微妙に写ってませんでした残念。今回はタマちゃんのハタがなぜか会場の左半分だけにずら~っとなびきました。

こちらの会場「ジャックと豆の木」ギャラリーさんは、スペース貸しのさらっとしたお仕事と思いきやぜんぜん違うのもとても楽しかった。

管理運営のひとり中村さんは、精神障害者のカウンセリングがご専門で相手の話を聞くベテランかつ人を見抜く洞察力が抜群。金曜日は私の鎌倉ショッピング(ブラジル音楽専門店でCDを買うなどなど)に付き合ってくださって「マニスさんがどんな音楽を聴いているのか知りたい!」って。私のフェイバリッドが中村さんにもそうなるかどうか怪しいけれど、とにかく弾みで(?)中村さんもマニス流CDをお買い上げ。これでよかったのかどうか。ハズレだったら本当すみません中村さん!Photo_2

ええと、私はこれまたへびーでしっかりアコースティック系ヴォーカルのを買いました。これはマニスの会場ではかけられませんけど、ひっそりこもって聞きたい系。……

ブラジル系の翌日のこと。

鎌倉界隈で中村さんから○得リコメンドがあったのは、とある酒屋さん。

西口から左に伸びる御成通りにあります。

何でも、週末には裏口にて世界各国のビールの立ち飲みバーが俄かにオープン。Photo_3

酒屋さんの裏口といえば昼間から気付でぐいっとやってるおっちゃんの場と思いきや、週末の日暮れ頃だけやってます、ここは。冷え冷えのピルスナー立ち飲み450円。
刻みねぎと紫蘇がおいしい浅漬け300円。

タノシー。

なまこ壁の概観もいい感じですね? エアコン室外機の下がそのウラグチです。明るいうちから頂いちゃってて御免なさい。

帰り際に見ると酒屋さんの正面(店先)には「紹興酒量り売り」のビンが売られている。ビンは100円。中身は1500円。あまりに気になって最終日の午後、お酒屋さん正面からもチェック。Photo_4

紹興酒はもち買い。樽酒も。それからそれから、高知から仕入れていらっしゃる無添加のトマトケチャップ、ふきのとうのお漬物、ちょっとはまりそうな料理家秘伝のドレッシング。おいしいものならどこからでもな主義に共感。

重くても搬出の赤帽さんの車に乗っけてしまえば鎌倉からだってラクラク手ぶら(え~っ?)、と、欲張り買い込むワタシ。その合間に「あのー、お客様からオーダーのご希望があるんですがー」とけろちゃんからの電話。

両手にずっしり酒瓶やらケチャップやら野菜やらいろいろになってギャラリーに戻りゴメンナサイ。

すごいマイナーな鎌倉報告。こんなに脱線するなんて我ながら新鮮です。

さーて。今週から秋服の準備です。

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2009年6月17日 (水)

明日から鎌倉です。

先週、入梅と同時に始まったマニス作品展。

たくさんの皆様にお越しいただきました。

このたびも本当にありがとうございました。

今回、以前にお買い上げいただいたマニスの服で生地がほころびたり、天然染めのもので色むらが起きたりなどなどの服をお持込み下さったお客様が何人かいらっしゃいました。

つくる側の我々は、つくっている期間&その服がどなたかに出会っていただくまでのわずかな時間でしか触れ合っていません。でもその後作品展に着てきてくださったり、こうして何かお気づきのことがあってお持ちくださることは、私たちにとってとても大切な情報になります。

エスニック生地の生地の損傷の場合は、裏から芯を貼って繕う補修や刺繍、アップリケなどを加えてちょっとしたリフォームをするなどの方法を取らせていただいています。

天然染めのものは、染めのときの天候や湿度、水の温度などの様々な条件で比較的色が安定しているものとそうでないものがあるように思います。バリでの天然染めは最近では染め屋さんの形態が少し変わってしまったため染め直しをお願いしにくくなっています。

そのため色むらが起きた場合はその大きさや濃さにもよりますが、やはりアップリケや刺繍といったマニスでできる手仕事で対応させていただくことにしています。レモンなど柑橘系の汁がついて白く色が抜けてしまった場合も同じ対応をさせていただくことになります。ほか、皆様からのご希望がありましたら極力そのイメージで仕事をさせていただきます。

バリシャンブレー、水玉シリーズにおいては赤系の色の場合染料の特性で直射日光など紫外線に長く当たると色があせてくるものがあるようです。水色や緑色は染色のときにムラになっているものが少しありますが、お洗濯で色が落ちるのは最初の数回だけと見ています。いずれも色ものは、最初のうちは別洗いしていただけますようお願いいたします。

その他、皆様お気づきのことがありましたら随時マニスまでお知らせくださいますよう。ぜひぜひよろしくお願いいたします。

さてさて。

梅雨の鎌倉にて明日からマニスの出張展です。

3月にも開催の「ジャックと豆の木」にて。お向かいに、おいしいわらびもち屋さんがある駅裏通りの路面店。

鎌倉というといつにも増して雨の公算が高いワタクシ。今回は梅雨だから、4日間雨続きとしてもよろしく御免でもきっとアジサイがきれい。

晴れたらすぐコレ着るぞー、という服。雨だっていつだってしっかり着る服。着るときっと元気が出てくる服。イロイロお持ちします。

ゼヒ皆様、お運びください!

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2009年6月13日 (土)

滑り込み作品展

10日に滑り込みセーフで5ヶ月ぶりに帰国しました。Photo

今回は子供の小学校の一時入学ということも兼ねての帰国。バリでの幼稚園卒園式(6月9日)を終えてすぐの出発でした。

インドネシアの学校は6月に終了式で7月に新学年の始業なのですが、日程がわりとぎりぎりになって分かった(!)ため飛行機の予約を直前に変更したりして本当にセーーーーフ!

卒園式。

こんなびっくりなコスチュームに各自の名前入り記念トロフィやら顔写真がプリントされたマグカップやら、いまどきのインドネシアの卒園式ってゴーカで笑っちゃう。笑ったのはたぶん私一人で主人なんか感動して涙ぐんでいました(ほとんどの親がその口でしたねー)。……何はともあれ本人がこの出発前のイベントを忘れず大人になっても覚えていていてくれたらいいんですけども。

久しぶりの移動前はいろんなことがありました。

寛斎さんのショーの翌週から1週間子供が熱を出す。私は急に骨盤がずれてしまって立てなくなる。スタッフのひとりが急遽結婚式を挙げることになり1週間休むことになる。UBUDへ行く道が工事で通れなくなった上、反対側の道も近所のお寺で大きなオダランがあり通れなくなる。普段はめったに顔も見もしない地主さんが訪ねてきたり、ほとんど問題のないキッチンの通気口から突風と雨が入り込んで水満たしになったり。……その他細かいこといろいろ。

しかしそれも出発当日までにはすべて発射オーライってもんです。

大きな移動前というのはこうして普段は起きないようないろんなことが起きるもの。マニスの作品展初日がなぜか確率的に雨が多いように(?)。はい。

いつもの自分だったらそのひとつひとつに焦って消耗して困ったと思うのですが、今回はなぜかダイジョウブ。長らく同じパターン(出発前のいろいろ)が繰り返されているゆえいい加減に分かってきたって感じです。歳?

赤ちゃんにも滑り込みにてお目にかかってきました。P1030450

ワランワヤンの土屋由里さんのふたごの赤ちゃんたち。

ナンダカンダといろいろあって出発の2日前のこと。

ちょうど生後5ヶ月というその日、植木屋さんへ行った帰りに突撃(=急に都合を繰り合わせ)、「5分で帰るぞ」、なーんて怖い顔でしぶしぶだった主人が一目見た途端に目がハートな、いえ、わたしも、本当にラブリーな男の子ふたり。そしてほら、パパのワヤンとうちの主人てば、こんなあやし方しちゃってさー。5分どころかうちで客人を待たせていることもすっかり忘れてさー。もう。

子供が少ないなか、自然分娩でふたりとも3000グラム以上とおっきく元気に出産されたゆりちゃん。本当にご立派。本当にすばらしいことです。おめでとうございます。これからどんどん発展するはずの一家のひとコマです。Photo_2

最後の写真ですが、昨日と今日作品展にお越しのお客様の間で流行っているのかたまたまなのか、築地カゴにエスニック布というおかばんの図。

マニスのお洋服着てこんなおかばんで、ステキなんです。

今回は帰国後もいろいろすったもんだでブログアップが遅くなりましたが、東京夏展今日までです。お急ぎおかけつけください。何しろ今回は本当に各1点ばっかり。思いつきスペシャルお土産もご用意しております!

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