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2008年11月25日 (火)

フリマinマニス

ちょっと間が空いてしまいました。そうこうするうちに、あと数日で帰国。先週も先々週も休みなしでずるずる~っと仕事をしているせいか「あれ、もう今週」と慌てています。Dm

皆さまのお手元にも作品展のお知らせのハガキが届いている頃でしょうか?

今度はフォーティーズですよ。歳じゃなくて作品展40回目(歳はとっくに、です)。

ハガキの写真は今夏からバリで撮るようになって、今回は横位置で4人! モデルはお察しの通りうちのスタッフたちです。

この暑さの中、ウールを着重ねてポーズ、なんてバリじゃマニスだけだろうなぁ。さすがタフなマニスバリスタッフ。涼しい顔が我ながらさすが、って感じ。何があっても顔に出さないのがもはや伝統なんです。集団力。

4人もいると、靴が足りない。靴下もない。前回は2人だったので靴&靴下は片足ずつ履いてもらいました!

さて、先週月曜バリスタジオでフリマをやりました。Photo

私と子供のお古や使わないキッチン用品(スーパーで景品でもらったものとか)など、結構な量。

前日の日曜日に座布団をベランダに干していて、急に雨が降ってきたので取り込んだら子供が「へい、いらっしゃい!」とお店やさんごっこをはじめた。

座布団を横に並べて台の代わりにしてベジで取ってきたカPhoto_2ニやらメダカやら(生きてます)、折紙やら、拾ってきた棒切れやら。

「えー、でも買いたいものがありません~」と思わず。それじゃ、ホントのお店屋さんやろうか、ということになり家じゅうの要らないものを集めてきて値段付け。

それが、結構あったんです。ウチはTシャツは色が変わって穴が開くまで着るし(穴も繕っちゃってまた着るし)、人に上げることが出来るいいお古ってほとんどないのです。逆に適度にいいものはもう上げちゃってるか日本人会のバザーや寄付に出してるから。どこにも行き様のない中途半端なものがあるわあるわ。 Photo_5

子供の靴下は100ルピアから、ジャージーのパンツは500ルピアから。高いものはラルフローレンのポロ、ズッカのカットソーなどが15000ルピア。マニスのパンツ(当然色が変わるほど着込んだ)は7000ルピア。安いでしょ? 

バリスタッフが買わなかった分を翌日にでも主人の実家に持っていってもらえば、と思ったけれど案外スタッフだけでほぼ完売。

最後に残ったおもちゃの電話がオークションにPhoto_3Photo_4

4000、5000を行き来していたのが電池を入れ替えてみるとかなりいい音が出て急に値段がアップ。10000ルピアでカデッが落札。もうじき赤ちゃんが生まれるカデッ、今回のフリマちょうど良かったね。

売上げはマニス基金と称する口座にキープ。まだ1万円にもならないけど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今週末~来週明けにかけて作品展の服を少しだけご紹介するつもりです。

3日の夕方には記念のパーティーも予定しています。皆さま、ぜひ遊びにいらしてくださいね!

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2008年11月12日 (水)

ケチャチャチャ

中川原さんのツアーに参加。Photo

午前中、皆さまはヘッドスパへ。お昼がバタンワルとのことで、そこからご一緒させていただく事に。今回は中川原さんご一家&日本からのお客様のほかにシンガポールからドロシーのお友達、私とピリピリの平田智子さんも加わってバタンワルの予約は23人。

バタンワルの正面には、そうです。マニスのお店が! お昼をささっと食べた後、皆さんがどど~っとなだれ込んでこんな様子。あ、でも、残念! 午後にまたスパの予約があるお客様がいらして、試着する時間がありませんでした。

後、アンドンのドロシーの家でのバティック会です。先週のブログに書きましたが、ジョグジャで急遽決まった「バティック会」は、件のジョグジャのアンティークショップのイブからの連絡がなくてお流れかと思いきや、当日の朝になって「今バリに到着」の連絡があって開催の運びに。Photo_2 もー、すっごく行き当たりばったりです。でも事がうまく運ぶのです。中川原さんご夫妻とドロシーはいつだって運を引き寄せている気がしますです。

晴れてバリへ到着のアンティーク店のイブ。この方の持っているバティックはすでに価格改定されていてそんなに安くはないのです。でも、最近はめっきり少なくなった50~60年前のジャワほかスマトラ等いろんな種類のものを持っているので、かなりの見ごたえ。

私はいろいろ迷って4枚買いました。これは近いうちにマニスのお店に展示しますので、機会のある方は是非ご覧下さい。価値というより感覚で選びました。チレボンで10年前くらいに流行ったものの原型とおぼしき赤とカステラ色ときみどりが基調のブーケ柄のサロン、パカロンガン風でちょっと江戸小紋風、マドゥラの古いもの、ティガヌグリの本物じゃないけれどおもしろい柄のもの。……ちなみにこれらは服になることはありませんのでご安心下さい(?)!Photo_3

さて、午後4時。場所はニュークニンのラカレケへ移動。雨です。でも、今からちょいとエクササイズです。

私、バリに居ながらにして初体験。ケチャのリズムを覚えて一緒にパフォーマンスに出ちゃうというもの。様子はこんなです。

最初に3つのグループに分かれます。各グループはリーダーの声に合わせて同じ調子で「チャッチャッチャッ」のリズムを発声します。それが輪になってぐるぐるまわる様は、かなりの臨場感。外側から見ているのと違ってうねりがあるのです。Photo_4

基本を覚えると振り付けです。手を上げたり下げたり、体を左右にねじってリズムを取る、立って寝て、と多種多様。バリ人のケチャダンサーに混じって発声と動きを覚えます。これでトータル小一時間。晴れていたら外の舞台でやったそうですが、この練習は屋内で。

クリスピーダックのお食事を挟んで、いよいよ舞台へ。本当にやっちゃうんだなぁ、これ。本格的なラーマヤーナーのレゴンダンスと数十人のケチャのおじさんに20人の日本人が混じってパフォーマンス!  ポレンの腰巻きを巻いてもらった途端、皆がサルになります。やー、もう、大変なサルぶり。ケチャってリズムや編成も面白いけど、サルになるってなかりの放感だなぁ。Photo_5

順番が前後しますが前の日けろちゃん、バリスタジオへ。

いろいろおみやげもありがとう!  今週はもう日本事務所へ復帰してますね。お疲れ様でした。

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2008年11月10日 (月)

ジョグジャ2日目

ジョグジャ2日目は単独行動。

前日まわり切れなかったバティックのお店を仕入れを兼ねてまるっと1日。Photo

ジョグジャのバティック専門店といえばやっぱりまずはマリオボロ通り。

日曜日とあって大層な人出。そういえば前回来た時も日曜日だったっけなぁ。片道1斜線の車道は渋滞、歩道は出店が軒を連ねているので押し合いへし合い、その間にベチャ専用とおぼしき車道があって空いているのはそこだけ。(写真は裏通りでお昼寝中のベチャ)

車を止められるところも限られているため、運転手さんに待っててもらって人を掻き分け掻き分けずんずん歩く。通りに並ぶお店の多くがバティックの老舗です。でも、残念ながらどのお店を見てもやっぱりプリントが主流。チャップは店の奥のショーケースなどにちょぼっと並んでいるだけ(トゥリスなんて近頃はなかなかお目にかかれないんです)。やっとのことソガの伝統的なトゥリスとチャップのコンビナシと呼ばれるタイプを購入。ちなみに、高級バティックは我々が泊まるような中~高級ホテルの中に出店しているところが多いと思う。マニス的にはちょっと違うタイプなのですけれど。

トゥリスの高級バティックは、現在に至ってざくざく切って縫うにはもったいなさ過ぎるものが多いのです。ほんの少し前まではトゥリスで比較的いい値段でセンスのいいものを選べる時代でしたが、最近はチャップやプリントの技術が発達してちょっと目にはどういう工程でつくられたものか、本当にトゥリスやチャップか判断しかねるものが多くなってきました。どうやらロウを版でプリント式に入れて染めを手ですることで微妙に細かい柄を安価でつくれるようになってきているらしい。手を抜いて儲けようとしている、といえばそれまでだけどマニスとしては服をつくるのが目的なわけで、あまりうるさく品定めするよりその布の出来栄え、雰囲気がどうかでしょ、と率直に思う。Photo_6

お昼を挟んでピリピリの平田さんに教えてもらったバティック店も回って、最終地点はティルトディプラン通り。マリオボロと比べたらずいぶん閑静なエリアです。前からお世話になっているウィノトサストロというお店へ。

このお店には今年はじめ秋篠宮殿下と紀子様がお見えになったそうですが、それもそのはず、とても広くて設備の整った工房(お客さんの見学やワークショップに対応したもの)がお店の背後にあるのです。そして一時バティックが飛ぶように売れた頃に成長したのか同じ名前のホテルもあちこちにあります。でも、今、当のバティック店の老舗にはほとんどお客さんがいません。久しぶりに会ったイブも何だか疲れた様子。「地震の時はどうだった?」と聞くと、写真を見せてくれました。相当な被害だったようで、イブの心労が伺えました。Photo_4

しかし。ここのカインは値段は高いけれどやっぱりいいのです。たくさんのみやげ物風バティックに混ざってほんの少しだけとってもいいものがあるのです。有名店だけにトゥリスは手が出ませんがトゥリス&チャップのコンビナシはまだまだ引けを取りません。ジョグジャの伝統柄やモダン柄を自由に使って、鮮やかなポイントカラーを一部に使うのがここの特徴。

そしてもうひとつ、絶対にいいのがイブの人柄です。普通、バティックのお店に限らず織物屋さんなどにいるおかみさんは呼んでもなかなか出てきてくれない上、貫禄があって手や首にいろいろ高級なものをつけていたりするでしょ。このイブは正反対。店員さんと同ような制服着て、全然普通に店に立っている人なんです。そして今回も「この後ヒコーキでバリに発つから段ボール箱にパッキングして~」と甘えると、他店で買ったものも嫌がらずに一緒にきれいに梱包してくれちゃって。スタッフにアゴで指示したりしないで自分でえいえいっとやっちゃうんです。もう、それだけで信用しちゃう。ここのクオリティは現役だな、と。だから、高くてもいいんです。買っちゃいます。Photo_3

空港へ向かう途中。運転手さんに「子供のお土産にお菓子を買いたい!」とリクエスト。「オレオレ?空港の近くにもあるから寄りましょ」って。オレオレってお土産のことです。詐欺じゃありませんよ。

そのオレオレ屋さんときたら! 大ブレイク中! 観光バスやらタクシーが溢れんばかりに留まっており、中はセール会場みたいにレジ前に列。ええと、時間帯のせい? とにかく、見た目でこれとこれと、これも、とテキトーに店内カゴに入れて列に並ぶ。コレねー。箱のデザインもなかなかローカルで嬉しかったけど、食べてなおさら嬉Photo_5しかったです。ボンタン飴みたいなもち米系のキャラメルサイズの一口お菓子。冷凍庫で眠らせておけるし可愛いし! もっと買ってくれば良かった!  ジョグジャのお気に入りがまたひとつ増えちゃった。

さて。中川原夫妻とドロシーとはこの後バリで再合流。日本からのお客様と混ざって半分観光客気分のバリ体験をさせていただきましたよ。続きはたぶんまた今週中!

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2008年11月 7日 (金)

ジョグジャ1日目

先週末、久しぶりにジャワへ行きました。Photo

「パカロンガンで1年前に注文したバティックを取りに行く」という友達に、中川原夫妻がジョイントするというので「私も!」と、急遽決定しました。

友達というのは前にも2回ほどご紹介しましたシンガポール人のドロシーです。私たち、服とかバティックとかに熱い同士。

織物作家の中川原哲二さん&恵子さん夫妻にはかれこれ20年くらいお世話になっています。ご実家が八王子の織物屋さんで今は山梨で「山まゆの里」という工房を運営されています。本当にいいものをつくるために今はおじいちゃん夫妻と娘さん夫妻との3世代6人だけでお蚕さんから糸をつむぎ、織ってお客様に販売するまでぜ~んぶをやっていらっしゃるとか。

最近、中川原さん一家はお客様をバリにご案内するツアーを何度かされているのです(楽しい内容は後から書きますよ!)。今回もツアーより一足早くバリ入りされて、ジャワへも、というスケジュール。 ドロシーと中川原さんもずいぶん前から大の旅トモ。でも、思い起こせば私が一緒について行くのははじめてです。

待ち合わせはジョグジャ。パカロンガンの某工房は以前行った事があるのでパスしてジョグジャでの合流です。バリから朝いちの便で8時半には現場にスタンバイ。

きょうのコース、まずはドロシーのおすすめアファンディ美術館(上の写真、中川原夫妻&ドロシーの娘ジョセフィン)。ジャワのアントニオ・ブランコ、ちょっと岡本太郎といった感じのパワフル系アーティストの美術館でした。 Yarsilk

次はYARSILKへ。ジョグジャのクラトン(王室)が運営しているというクリキュラ蚕の手つむぎ糸&織物工房です。前に来たときは職人がいなかったけど、今回は作業風景見れました。ジャワの森にすむクリキュラ蚕の繭を養蚕ではなく採集しているらしい。いわゆる黄色い繭玉です。専門家の中川原さんは興味津々。私は織物(すごくお高いんです!)を少し購入しました。クリキュラ蚕は黄色のまま染めずに織り糸に、ほかの色はマルベリーシルクを染めて使っているようです。

お昼を挟んで、ドロシーのいちおしアンティーク屋さんへ。バリでは、一時溢れたアンティークの布や家具も最近ではすっかり品薄な店が多いのです。時代がそうなってくるとなぜかアンティークが欲しくなったりするのが悪い性分、このごろすっかりアンティークのとりこなのです、私。だからもう、キタ~って感じです。買わないでは帰れませんね! Photo_2

ところが、我々が店のイブと話しこんでいるうちに話が「イブ、これバリに持ってきて売ったら?」という方向に。中川原さんのツアーのお客様でバティックを見たい方が何人かいるので、バティック会をやりましょうよ! という案が浮上したのです。そこから先はまたロングですよ(あの店に何時間いたでしょう?)、物見遊山から急に具体的な交渉がはじまりました。こういうことにかけては、ドロシー、さすがだわ。アイディアといい行動力といい。私なんか、すっかりもう買うもの決めてぶらぶらしていたのに、イブ中川原&ドロシーははるかに越えてましたねぇ。こういうエネルギー素敵です。大事です。私は周りから(マニスの仕事内)は相当「決めるのが早すぎる」とブレーキかけられるんですが(状況もだいぶ違いますが)、上には上がいますねぇ。

アンティーク屋さんを出たらもう日が傾いておりました。しかし、です。「あ、アマンジオ行くの忘れてた!」ですって。ええ~っ、今からボロブドゥール行くんですか~? ……、と心の中で思ったのは私だけだったかも。はい、行きますよー、もちろん。しかし、もひとつ、しかし。相当な大雨なんです。前もよく見えないくらいに降っていました。ま、行くのはホテルだから大丈夫よねー、ということで。

アマンジオ、素敵でした。Photo_3

ドロシーの上手な交渉で、昼間の超ラフな格好のままの我々は快く客室も見せてくださいました。インテリアがおしゃれなのは言うまでもありませんが、素晴らしかったのはバトラーのユニフォームとインテリアのテキスタイルです。ごくシンプルなジョグジャ&ソロバティックを少しだけ使って大変印象深いのです。パサールにわんさかある伝統柄はいらないなー、と思うけど、ちょっとした使い方でこうもおしゃれ。

もうひとつの「素敵」はショップです。わー、さすがアマン。ルーさんのバティックもここではさらにかっこよく並んでおりました。これまたロング、出てくるのに一苦労。ドロシーが「夜10時半までで閉まっちゃうんだって、早く見に行かなきゃ」、という意味が分かりました。

そして、停電ではないがろうそく1本だけのテーブルで真っ暗なディナーは遠く稲妻がピカピカ光って、アメージング! ……暗すぎて写真がありません。 

今度、泊まった人の感想も聞きたいです~。

続き(2日目)はバティック買い付け編です。たぶん来週!

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