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2008年10月27日 (月)

イブイブ、大掃除、天然藍草

Photo先々週末。夕方、デンパサールでいちばんお気に入りの市場へ。クンバサリ市場です。

朝~午前中よりもなぜか夕方の方が生鮮食品の質がいい(気のせい?)。

デンパサールの古い地域はバタビア風の町並みが残っていて、夕方になると赤いレンガの壁が夕日をたっぷり吸い込んでとても美しい色になる。バリの中の異国情緒。買ったものはマンゴー2キロ、17000ルピア。1週間分の青菜(鮮度の良いものは冷蔵庫で1週間くらいはぴんぴんしている)。最近はオーガニックマーケットではお米だけしか買わない。野菜はクンバサリのほうがなぜか生き生きして感じられるため。

先週からまたネットの調子が悪くて書いたのが1024日。以下は先週の出来事です。

Photo_2月曜日。

シンガポールから来ていた友人ドロシーとイブ・マンスリと3人で「エアロビ」へ!

イブがダイエットではじめたUBUD FITNESSのエアロビ、聞けば費用も案外安いんです。一生に一回くらいどんなものかやってみようかな、と。軽い気持ちで参加。

ま、エアロビですからヨガとは相当違ってますです。ヨガしかたしなみ(?)のないドロシーとわたしは、最初の10分からしてアゴだしました。見るは易し、1時間ずっとぴょんぴょんしながら結構早い動きについていくのって……

。ところが平均年齢は結構高い。我々オーバーフォーティーズなんて普通です。ええ。孫もいるようなバリ人のマッチョなイブイブたちがピンクやらシルバーやらのびちびちウエアで堂々と踊っていらっしゃる。すごいわ、これって。「見てみたい」なんて思っちゃだめですよ、見たい人は自分も踊るのです。それでもちろん、写真はありませんよ。私だってあご出しながら踊っていたんですから。外国人てば私らふたりだけでした。でも話が分かちあえる人がそこにいたってことは大事でした。

ところが無理無理やったのがたたって翌日、不整脈になっちゃった自分。こりゃいかん、ここ2年水泳もやってなくて体力が落ちている証拠だわ。ヨガとは違う身体機能をつかうのでこれは案外やっておいた方がいいかも。と、お試しのつもりが1ヶ月パスを買っちゃいました。来週も(たぶん)行くわよ~、エアロビ。

水曜日。

エイコさんがお世話になっている美容師さんがバリショップへお見えになる。

美容師さんは旗日も関係なく週1~2休のほか夏休みは取れて5日だけなんですって。お正月はもっと忙しいでしょ。大変なお仕事だと思います。本当に好きじゃないと続かないです、きっと。今回だって3泊だけのバリだったんです。楽しめたでしょうか? 

一緒にバタンワルでごはんして、おせっかいUBUDコース。まさこさんの石鹸を買いに行くと工房が大改装中。入れるのだろうか??? と思ったが、入れました。ショールームの一角だけは残されていて。切る前の石鹸の固まりって美しくどこかおいしそうです。

Photo_3木曜日。

昨日は、ペジェンの王室でお葬式がありその関係で終日停電とのこと。前の日に分かっていたらよかったんですけど……。ミシンの仕事ができないので、それじゃ急だけど「大掃除」しましょう、と提案する。壁、窓、窓枠は2年のあいだほとんど掃除してないので薄汚れていたし、そろそろ雨期を前に生地を日に当てておきたかったし、ちょうど良かったかも! 午前中と午後と半数ずつのスタッフが参加。しかしのべ89人だったから1日ですっかりきれいになりました。あとは天井の雨漏りや壁のウォータープルーフも雨期の前にやっておけるといいんですけど。

文句言ってたら、あっ、ペジェンのバティック工房から新しいバティックが届きました。今回はトゥバンコットンをつかってもらっています。染料がよく浸透してとてもいい色合い。これ、さっそく明日から裁断しますよー。

Photo_4最後の写真はこの前バティック工房へいったときのもの。

Tさんいわく「このごろは日照り続きでペニダ島で栽培している藍が不足してて。最近はバリ島内の自然の藍を探している」んですって。これはカランガスム、クルンクン辺りで雑草のように生えていた藍。探すのに苦心しているとのことですが、まだバリに野生の藍が生えていたんだと知ってうれしい私。

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2008年10月17日 (金)

暑さの中でひとりごと

バリはこの数日間すごい暑さなのですが、そのことが地元の新聞にも載ったそう。

その前1週間はときおりの集中豪雨で雨期真っ只中、みたいな天気だったから、連日の日照りはかなりのインパクト。新聞記事を読んだバリ人によれば「何でも地球上でバリとジャワだけに太陽が急接近しているらしい。皮膚に注意しないといけないそうだ」。とP1010343_2、真顔で言うさまはナカナカおかしい。確かに皮膚には注意した方がいいと思う。しかし、太陽の大接近が事実としても、天体の成り立ちからしてバリとジャワだけってはずはないのではないか??? 

太陽のことは、でも、気にしていなければいけない事と思っている。

ひところに比べてずいぶんと憂いが増えました。

バリのゲリラ豪雨が明けたのは先週の日曜。

あまりに気持ちよいので近くの村まで散歩に。その散歩が本当にすごく気持ちよくて、自分でもちょっと驚きました。景色がきらきらと目に染みて。言葉で書くと何だか「あ、そう」って感じですが、久しぶりの日差しの中を時間を気にせず、地図も持たず歩くのは単純に気持ちがいい。住み始めてかれこれ2年半。近所にはまだ知らないところがいろいろあります。Photo_3

上の写真はお寺の拡声器塔です。伝統的にはクルクルという木の中をくりぬいた筒を叩いて村の合図につかっていた塔だと思います(ですよね?)。いまや拡声器。なのだけど、その下にはめ込まれたワルンがなかなかいいかんじです。舌から見上げると何となくネパールか(行った事ないけど)中世ヨーロッパの鐘の塔みたく見えて(個人的主観)。

週中に日本から発送した荷物が届く。中は特別入荷のチベッタンウールです。今回はインディゴ染めのブルーの杉綾。チベットで取れるウールが国境交易でインドのヒマーチャル・プラデーシュ州に運ばれ、桃源郷のような山村で織られているものです。この青、標高3000mの空の色でしょうか?

昨日、ジャカルタ・グローブ誌のエディター、ヴェダさんが来マニス。Photo_4

コマネカのイマンさんの紹介で、ジャカルタに発つ前の1時間という慌しさの中来てくださいました。ヴェダさん、すごくキュート。アンド、感性の高い人で、布の事もいろいろよく知っていて舌を巻きました。ちょっとの間だったけれど素晴らしい仕事ぶり。撮って、聞いて、書き取って(最後のはたまたま録音マイクをトイレに落としちゃったせい)。写真でわかるでしょうか、こーゆー感じであっさりと小一時間。それで、今朝のメールによれば、もう入稿もしちゃったんだって! さすが記者。だけど見かけも本人もまるで四角くないのです。いいですよね、こういう人(ひとりごと)。

アジア人だけど中身はウエスタン、という雰囲気もあってかDOSAのクリスティーナを思い出しました。

最近、会う人からいろいろ影響を受けること多し。

Photo_5 きょうはクリスタルストーンを売っているりさちゃんと赤ちゃんに会いに行きました。りさちゃんは7月のショップオープンの時に来てくれて、その1週間後に出産。その赤ちゃんはまるで夜鳴きもしないでアレルギーも今のところなく、大変優秀なお子様です。ぱっちりしたお目目でじ~っと覗き込まれ、キャラキャラっと笑ってくれました。きっと将来大物ですよ!

りさちゃんの姿を見ていると、自然に生きる素敵さをいつも感じます。クリスタルなんてどこかオタクな感じの世界でしょう? 売っている人ってきっと怪しい感じだろうと思うでしょう? でもこんなに自然なの。石を見せてもらうときも決してアドヴァイスしないのです。自分が気に入るのがいちばんいいからって。

いい人にたくさん会ってますます元気になった今週です。

皆さまよい週末を! 

日本部けろちゃんは「月曜は晴れたら出張します」ですって。これが最後で今週一番の素敵かも!

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2008年10月 9日 (木)

2階からの写真をふたつ

Photo 10月4日、日本からバリへ。

今回はマイレージをつかってシンガポール航空を利用。成田~シンガポール間のフライトはこの総2階建てとでもいうべき新型ジャンボ機です。行きはメインデッキ、帰りはアッパーデッキ。成田では直接アッパーデッキへ入れる坂道つき搭乗口までできていました。大きさゆえか飛行中は安定感。特徴として、ファーストクラスの上の「スイートクラス」というのがあるそう。個室でベッドつき。へぇ(まるで縁がないもので)。エコノミークラスの個人的所見としてブランケットが軽くて色も控えめで静電気も起きず、前より数段進歩したと思う。

2階の登場口からってこんな感じです。

シンガポールの空港もターミナルが拡張されていて、その間にちっこいトラムが行き来している。新しいターミナルはデザインもさすが。成田や関空のシンプルさもいいけれど、シンガポールの公共デザインは欧州仕込みですから。

その2日前。Photo_2

白金の利庵でゆり&えり姉妹とアラカルトでおいしいお昼(せいろ、出汁巻き、れんこんの素あげ、わらびもち)を食べ、シロガネーズのカフェpoint5でお茶。利庵、やっぱり有名だけあります。最初はミナの方から教えてもらったのでしたが、そのときは寒かったのであったかいおそばを食べたのです。でも今回分かりました。利庵においてはやっぱり周りにならって「せいろ」です。満席状態のテーブルには、せいろがずらり。そしておそばの後は「わらびもち」。これ、是非モノ。

ふたりとバイバイしてからワタシは麻布十番へ。

いまどきは白金台から電車で2駅という便利さ。麻布十番は地下鉄が出来たらこの風情も終わりだ、と嘆いていた住人が多かったけれど、そんなことないと思いますよ。

十番といえばくめさんです。ときどき会いたくなるのです。Photo_3

マニスの大先輩にあたる服の作家さまで、麻布十番にアトリエとお店を構えていらっしゃる。今年からショップこと「ギャラリーくめ」の近くに今度はアートギャラリー「Azabujuban Gallery」をオープンされました(オープニングの時の様子をけろちゃんが日本部ブログに載せてくれていました)。新しいギャラリーは、古いビルの1階と2階を吹きぬけにして、シンプルですごく心地のいい空間です。

2階のオフィスから見下ろすと、こんな感じ。

展覧会は毎週、週代わり。おすすめのアーティストがいたら是非ご紹介下さい、とのことなので皆さまよろしくお願いいたします! おすすめのアーティスト? まずはマニスのけろちゃんはどうかしら、とふと。けろちゃん、いかが?

くめ先生はいつもきちんとおしゃれしていらして、作業着のままどこでも行っちゃうワタシは反省点多し。せんせは人生そのものも周りへの影響力が大きいのです。お目にかかるだけでいっぱいエネルギーをいただいているように思います。

バリにて。うわっ、もう雨期? みたいに毎日毎日雨ざんす。

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