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2008年9月21日 (日)

まめしんぶん08秋 1

今月25,26,27日はマニス作品展

DMは秋もの展だというのに半そでTシャツの写真面、裏を返せば「トライバルウール・トリコロールウール」とタイトル。あれれ? ともあれ、内容は以下ご覧ください。

まずきょうはトライバルウールと自然色系のシリーズをちょっとご紹介します。

Photo_3

ペルー&グァテマラの手織ウールで

マニスの秋に毎回登場している中南米のウール生地は多くが手織。中南米のものは織巾が60~70センチととても狭いので、あまりいろんな服がつくれません。今回は生地巾のまま四角いショールをつくったり、シンプルなスカートをつくったり。

それにず~~~っと昔にIKEAがつくったアニマル柄のクッションカバーを参考にして「鳥」のモティーフを刺しゅうしました。これをバリスタッフが自然と「アヤム・モティーフ」と呼ぶ。アヤムってにわとりのことです。IKEAのはニワトリっていうよりカモメみたいだったのだけどなぁ……。

しっかりと暖かい四角布(ショール)は肩や腰に巻きつけたり、ベッドカバーにも。W生成のもの(写真)は織った後に精練、縮絨をしてあるようで厚み柔らかく仕上がっています。

その下の写真、ハリスツイードの杉綾はジャケットにしたらなかなかの仕立て栄え。20年位前にパリの蚤の市のようなところで売られていたウールのミリタリージャケットを思い出しました。地味だけどしっかりしたウールで幅が狭くて。このマニスのJKは裾が幅広で衿を柔らかく仕立ててあるので見た目よりもふわっと着れるのではないでしょうか。

チベッタンウールにも杉綾があります。とてもおしゃれな色目でひとつはパンツに。もうひとつはスカートに。チベッタンの方は、何でもピアノの連弾のように2人がかりで織るらしく、そのため巾も110センチほどあります。ヒマラヤのふもと、ウッタルプラデーシュ州のものです。けろちゃんが試着しましたのでここには入れません、日本部ブログにて。

機械を使った加工をしていない無垢なトライバルウールはざらざらしていたり不均一だったり。でも、中南米やチベットのような山間では実用性の高いウール。氷点下の中米高山地を旅した友人も自分の持っていった服にペルーウールのポンチョ一枚買い足しただけで寒さを凌げたそう。

アップリケのリンゴPhoto_4

DMの左側の人が履いているスカートは裾の方にリンゴのアップリケがずらずら~と並んでいるもの。同じ素材とモティーフでバッグもつくりました。生地は綿麻の黒のデニム地を裏に使っています(取っ手だけが表地です)。リンゴたちは麻やコットンの残り生地で。

セミタイトスカートの方は、中学か高校の家庭科の授業以来かも! なんて思い出しながらつくりました。このシンプルなかたちのスカートはいろんな手仕事を表現できるキャンバスみたいな気がして今後もいろいろつくれそう。

ネルのサルエルPhoto_5

昨年TTTの竹炭染めによるコットンネルで「二重服」をつくりましたが、それと同じ生地で今年はパンツです。

後染でちょっとくたっとした使い込み感があるネルは、案外作れる服を選ぶのです。縫ってから洗うのと違って生地そのものにアンティーク掛かった表情があると縫いあがりの雰囲気も問われます。

このパンツも縫いあがりのまっすぐさ加減が生地の雰囲気と合っていなかったのですが、しばらくしてからはっきりした黒でステッチを加えたら落ち着きました。もっと洗ってもっと雰囲気を出していけそうに思います。

明日はトリコロールウールのシリーズをご紹介します。

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