まめしんぶん08秋 2
今週の木、金、土はマニス作品展。
今回はワタクシも久~しぶりにお立会いいたします。え、もしかしたら今年初かも???
26日はtoko manis出張版「サイズオーダー会」も開催します。マニスを日ごろ着ていただいている皆さまにもまだ着たことがない方も。マニスの服の中からお好きなデザイン&生地でご自身着心地のいいサイズにオーダーメイドが可能。詳細は本サイト「お知らせ」をご覧ください。
さてさて。きょうは「トリコロールウール」についてご紹介します。
1巻きのウールを3色に織る
毎年秋ものにつかうウールの生地は昨日ご紹介した中南米の手織タイプのほか、薄地で柔らかく長く着られるタイプのものを国内の機屋さんに織っていただいています。といってもマニスはアパレルメーカーのような規模では注文できないためごく限られた機屋さんのご好意で1、2巻きだけを特注させていただいているのです。
今年もある生地屋さんと企画を進めていましたが、交渉中に話が頓挫。
それで知り合いのFさんが救いの手を差し伸べてくれました。Fさんは某有名ブランドと産地の機屋さんの間に入ってデザイナーの希望通りの生地がつくれるようにアレンジをしているフリーの生地屋さん。マニスでも時々お世話になっていますが、今回はお盆休みをはさむことになり本当にギリギリのスケジュールかつ本当に面倒な注文内容(以下)。
タテ糸に濃いめの生成をセットし、横糸に①同じ生成、②紺、③赤と別々の色を織り、1巻きだけど3色で織るというもので、糸はアンゴラ混の細くてやわらかいもの、という内容です。
でも、仕上りはブレのない色合いで予定よりも早めに仕上げてくださいました。
糸から探していただいて、シーズンで混んでいる機屋さんにブッキングしていただいて。マニスを応援してくださっているFさん、ステキな織物を織ってくださった機屋さん本当にありがとうございました。
織物ってこうしていろいろな人の思いが一緒に織りこめられているのです。それがどこか着心地にもなってくるのではないかといつも思います。
トリコロールのアンゴラシャンブレー
タテ糸と横糸を違う色で織ったものをシャンブレーと呼びます。マニスではバリのイカット屋さんでコットンシャンブレーを常々つくってもらっていますが、ウールで注文するのは初めて。仕上りは遠めに見て「やわらかいダンガリー」といった感じです。
薄手で良質のウールの織物は、ニットばかりを着がちな秋冬のトップスにちょっと加えて春先まで楽しんでいただけたら、と思っています。
アイテムいろいろ
カーディガン風Vネック、タックの折り目にジグザグ刺しゅうワークを入れた「だんだんタックスカート」(裏地がついています)、ネックとカフスにチェーンステッチ風の刺しゅう入りショート丈のブラウス、バリ生地と二重に縫ってしっかりさせた7分丈の幅広パンツなどなど。中でもパンツは着心地抜群、おすすめです!
カシミアのインナープル
最初はストール、2年ほど前からアウターにも着られるしっかりめのカーディガンをつくっていただいてきたUさんのカシミア。今年はストールのようなローゲージで中にピッタリ着るタイプのプルを。Uさんのカシミアは近頃ではすっかり有名。たくさんの注文でお忙しい中、マニスのフルオーダーをつくっていただきました。
薄くて軽いことにかけては不動の地位のカシミアですが、イタリア産のような発色の美しさも楽しんでいただけたら。
ネック、裾、袖口は着るときにどうしても伸ばされる為、伸びてくるくると捲くれてきても自然に見えるように両面同じ仕上りの刺しゅうワークを入れました。糸始末を模様の中にもぐらせて。ちょっと難しかったれど、これまで無かったものができたような(?)感じです。
サイズはMとL。ピンク、濃い生成、ブルー、グリーンの4色で刺しゅうの色はいろいろ。1点ものも多いのでお早めに!
カディバーワンセンターのシルクです。洗ったらスカーフみたいにつるつるになったので、ジャケットの裏地とギャザーブラウスの二通りにつかいました。
トリコロールウールのシリーズはほかにもいろいろ。
明日も「まめしん」続きますよー。
| 固定リンク
コメント