« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月25日 (木)

作品展が始まりました!

朝10時。赤帽さんの車で出発。Photo_2

ギャラリーへ荷物を運び込んでさくさくと会場作りをすすめます。

今年は2月、5月とデパートでの作品展が続きましたが、今回は約1年ぶりに貸会場での作品展です。お天気が続いていて何よりのきょう。3時からハッピーモードで作品展がはじまりました。

いつも来て下さるありがたいお客さま、どこかでマニスを知って来てくださったお客さま。お時間をつくっていただいて本当にありがたいことです。

きょうは、バリでのお友達ワランワヤンのゆりちゃん(右)とそのお姉ちゃんのえりちゃん(左)が。えりちゃんはず~っと前に西立川のガイジンハウスでの同居人でもあり、離れていても家族のような存在。陶芸家でちょっと前まで北海道でお仕事していたけれど最近、東京のご実家の近くに引っ越してきたとのことでかなり久しぶりに会いました。

妹のゆりちゃんは現在出産の準備も兼ねてバリから長期帰省中。前回のtoko Photo_3 manisにも来てくれましたが、今回はすっかり妊婦さんの顔で。お誕生が待ち通しです! 

下はときどきいらしてはビックリおみやげを持って来て下さるNさまの今回のおみやげです。おみやげのことをブログに書くのはお客様にご無礼かと思うのですが特例ということで何ゆえおゆるしを。……

バンダナサイズの風呂敷はご自身のデザインで自作のバティックです。このバンダナサイズは前にも頂いて以来アタマに巻いたりハンカチにしたり今でもずっと使わせていただいております。そして風呂敷包みのうえには「ルルドの泉の水をつかったフランス製キャンディ」というものが乗っかっており、何でもこれを食べると幸せになれるんだとか!

早速1粒パクつきながら、風呂敷を開けさせていただくと、こういうものが入っておりました。Photo_4

おまんじゅうじゃごぜいませんよ。

バティックのハギレを使った針刺しでございます! かたちはマンゴスチン。なんてかわいらしいんでしょ~~

前にいただいたものは、マニスの値札のひもを集めてつくったキーホールダーでかたちはさながらさくらんぼ。あの時も仰天しましたが、今回の作品はさらに感動。

バンダナサイズの風呂敷は周囲のカクニンもしないまま、ポケットバッグに入れちゃいました。箱のマンゴスチンについては、うーむ。どうするか。一個ずつ皆で分けるのが一般だけど、箱に入っている姿がナンとも完成系で崩しがたい。

おまんじゅうのように賞味期限もないことだし、じ~っくり考えたいと思います。箱のままを飽きるまで眺めた後シェアというのがいちばんいいかも。

マニス作品展は明日も続行中。明日以降の皆さまはどうぞ、手ぶらでいらしてくださいますよう。お待ちしております

| | コメント (0)

2008年9月24日 (水)

お天気がよいので

風邪も治ってきたしお天気もよいのでぼちぼち外出。Photo

日曜日の夕方はヘアの宍戸さんのサロンへ。今は六本木ヒルズの向かいにありますが前は西麻布にあったのでもう15年くらいはお世話になっています。NICAというお店です。

髪がむちゃくちゃ多くとくに後頭部に密集、毛流も不自然で前髪が硬いわたし。バリでの生活が主になると「結べる」ことがもっぱら基本でした。以来もう何年たったことか! でも多いと結ぶのがだんだん重く感じられ、地肌がいつも引っ張られて歳とともに肩こりもひどい。で、この際パーマで短くすることに。

宍戸さんに相談するとあっという間に大量の髪を難なくざくざくと切ってくれる。質のいいきれいな髪の人だったらどんなサロンでも決まると思うのですけど、わたしみたいに髪に問題があるとざく切りの職人技はすっごく大事です。判断が早くて仕事が早いということも。その後のパーマを巻くロットの数だってパーマ液だって普通の2倍、マキマキの時は3人がかり、と大変ご迷惑な私の髪です。が、NICAの皆さんはささーっとやってくださる。ちっとも気にしちゃいませんといったそぶりで(本当はすごく大変だと思いますが…)。いやもう、他のサロンへは行けません。

仕上りは作品展にて(?)。Photo_2

月曜日。きくよさんが週末に長野へ行ってきて、おみやげは取りたてのオーガニック野菜。さっそくサラダをつくってお昼はめいめいのおかずをシェアして食べる。うまうま。夜もその残りのパプリカとナスで温サラダにして晩酌、というマニス一同。部活の合宿みたいで楽しかったなー。

最近はワタシまた肉が食べれるようになってきたので、きのうは新鮮な牛肉のミンチを買ってきてワイン煮をつくりました。

きょうは午後から岩立さんのところへ。ウメドプーラやチベッタンウールの産地の写真も見せて頂きながら素敵な先生としばしおしゃべり。チベッタンウールは、チベット国境で織物(ウッタルプラデーシュ)とウール(チベット)を物々交換しているそうです。

そして岩立さんは布の仕入れをなんと今年一杯で終了とのこと。非常に残念なことではありますが、岩立さんが布のつくり手と長年築かれてきた信頼関係あっての布たちなので、来年は研究に専念されるという先生にくっついて(機会あれば)産地へ行かなくちゃと思い立つ。きょうはとにかく在庫されているブロックプリントを譲っていただきました。

その後。ネットで調べた中野の昆虫ショップへ。Photo_4

このところの調べで、昆虫界は今すごく盛り上がっているということが分かった。ムシキングの影響もあるかと思うが、99年以降外国産の昆虫の輸入ができるようになったとのことで今までは知らなかったけど「昆虫ショップ」なるものが増えている。中野はなかでも重要拠点で3件もあるのですって。輸入ができるんなら輸出もできるかな? と、子供と仮約束。おみやげはムシね。

オタクな店って入りにくいでしょ。もう、かなり入りにくい。えいやっと入った昆虫ショップの店内はへぇーっ、なんか思いのほかいい感じなのでした。

棚にぎっしり詰まれたケースの中でうごめく世界各地の昆虫たち。苦手な人にとってはただキモチ悪いものかもしれないけれど、それはそれは美しい昆虫たち。どうやってこの虫たちのいろんなデザインが生まれるのでしょうか! 今森光彦さんのDVD(とーっても美しい映像)でさんざん見てきたけど、本物はやはり美しいし、かっこいい。中には交配して日本で生まれた2世3世もいます。聞くと日本から海外へ昆虫を持ち出すこともたぶん問題ないという。カブトムシならバリでも電灯に飛んでくるのをカンタンにつかまえることができるけど、「バリにはクワガタムシはいない」ということもお店の人から聞いて、「それじゃ丈夫で長生きするクワガタをひとつお願いします」。

おすすめはアチェ(スマトラ)で取れたばかりのヒラタクワガタ。ほほぅ、すると昆虫の逆輸入ですな。といってシロウトがアチェへ行ったところで探し出すことはかなり困難。ちょっと前にヒコーキで日本にやってきてまたヒコーキに。かわいそうだし何か腑に落ちないけどそういうものなんですね、昆虫界。Photo

写真はメキシコ原産のエレファスゾウカブト。体長が10センチくらいあってさすが存在感。

あ~、そしていよいよ、作品展がはじまります

昆虫なぞ見ながら今からドキドキ。

皆さまにお目にかかれることを楽しみにお待ちしております!

| | コメント (0)

2008年9月23日 (火)

まめしんぶん08秋 3

明後日からの作品展でお目見えする新しい服Photo_8

他にはこんなものがあります。

タイシルクの綿入れジャケットとスカート

右のジャケットは裏がかわいいピンク色。S,M,L各1点のみ、生地があるだけの限定品ながら早くも人気。お早めにご覧ください。

スカートは「箱タックスカート」でふんわりとしたフォーマルな雰囲気に仕上がっています。

ブロックプリントの二重ラップスカート

Sk_3

ウメドプーラのブロックプリントとインドシルクを組み合わせたフリーサイズのミディ丈。季節を問わずアクセサリー感覚で着るおすすめスカート。

一緒にたたまれた生地の棚を見ていてこのプリント、せっかく出会っているのに別々の服にするのはもったいないと思って剥ぎ合わせスカートに。

こちらも早速人気上昇中。お早めにご覧ください。

このほかラオスの手織デニムも新入荷。新しいフォームの服もいろいろつくりました(日本部ブログにてご紹介中)。

3日間、皆さまの楽しいご試着を楽しみにしております!

| | コメント (0)

2008年9月22日 (月)

まめしんぶん08秋 2

今週の木、金、土はマニス作品展。

今回はワタクシも久~しぶりにお立会いいたします。え、もしかしたら今年初かも??? 

26日はtoko manis出張版「サイズオーダー会」も開催します。マニスを日ごろ着ていただいている皆さまにもまだ着たことがない方も。マニスの服の中からお好きなデザイン&生地でご自身着心地のいいサイズにオーダーメイドが可能。詳細は本サイト「お知らせ」をご覧ください。

さてさて。きょうは「トリコロールウール」についてご紹介します。

1巻きのウールを3色に織る

W_2 毎年秋ものにつかうウールの生地は昨日ご紹介した中南米の手織タイプのほか、薄地で柔らかく長く着られるタイプのものを国内の機屋さんに織っていただいています。といってもマニスはアパレルメーカーのような規模では注文できないためごく限られた機屋さんのご好意で1、2巻きだけを特注させていただいているのです。

今年もある生地屋さんと企画を進めていましたが、交渉中に話が頓挫。

それで知り合いのFさんが救いの手を差し伸べてくれました。Fさんは某有名ブランドと産地の機屋さんの間に入ってデザイナーの希望通りの生地がつくれるようにアレンジをしているフリーの生地屋さん。マニスでも時々お世話になっていますが、今回はお盆休みをはさむことになり本当にギリギリのスケジュールかつ本当に面倒な注文内容(以下)。Sk_2

タテ糸に濃いめの生成をセットし、横糸に①同じ生成、②紺、③赤と別々の色を織り、1巻きだけど3色で織るというもので、糸はアンゴラ混の細くてやわらかいもの、という内容です。

でも、仕上りはブレのない色合いで予定よりも早めに仕上げてくださいました。

糸から探していただいて、シーズンで混んでいる機屋さんにブッキングしていただいて。マニスを応援してくださっているFさん、ステキな織物を織ってくださった機屋さん本当にありがとうございました。Photo_4

織物ってこうしていろいろな人の思いが一緒に織りこめられているのです。それがどこか着心地にもなってくるのではないかといつも思います。

トリコロールのアンゴラシャンブレー

タテ糸と横糸を違う色で織ったものをシャンブレーと呼びます。マニスではバリのイカット屋さんでコットンシャンブレーを常々つくってもらっていますが、ウールで注文するのは初めて。仕上りは遠めに見て「やわらかいダンガリー」といった感じです。

薄手で良質のウールの織物は、ニットばかりを着がちな秋冬のトップスにちPhoto_5ょっと加えて春先まで楽しんでいただけたら、と思っています。

アイテムいろいろ

カーディガン風Vネック、タックの折り目にジグザグ刺しゅうワークを入れた「だんだんタックスカート」(裏地がついています)、ネックとカフスにチェーンステッチ風の刺しゅう入りショート丈のブラウス、バリ生地と二重に縫ってしっかりさせた7分丈の幅広パンツなどなど。中でもパンツは着心地抜群、おすすめです!

カシミアのインナープル

最初はストール、2年ほど前からアウターにも着られるしっかりめのカーディガンをつくっていただいてきたUさんのカシミア。今年はストールのようなローゲージで中にピッタリ着るタイプのプルを。Photo_6Uさんのカシミアは近頃ではすっかり有名。たくさんの注文でお忙しい中、マニスのフルオーダーをつくっていただきました。

薄くて軽いことにかけては不動の地位のカシミアですが、イタリア産のような発色の美しさも楽しんでいただけたら。

ネック、裾、袖口は着るときにどうしても伸ばされる為、伸びてくるくると捲くれてきても自然に見えるように両面同じ仕上りの刺しゅうワークを入れました。糸始末を模様の中にもぐらせて。ちょっと難しかったれど、これまで無かったものができたような(?)感じです。

サイズはMとL。ピンク、濃い生成、ブルー、グリーンの4色で刺しゅうの色はいろいろ。1点ものも多いのでお早めに!

インドのシルクチェック Photo_7

カディバーワンセンターのシルクです。洗ったらスカーフみたいにつるつるになったので、ジャケットの裏地とギャザーブラウスの二通りにつかいました。

トリコロールウールのシリーズはほかにもいろいろ。

明日も「まめしん」続きますよー。

| | コメント (0)

2008年9月21日 (日)

まめしんぶん08秋 1

今月25,26,27日はマニス作品展

DMは秋もの展だというのに半そでTシャツの写真面、裏を返せば「トライバルウール・トリコロールウール」とタイトル。あれれ? ともあれ、内容は以下ご覧ください。

まずきょうはトライバルウールと自然色系のシリーズをちょっとご紹介します。

Photo_3

ペルー&グァテマラの手織ウールで

マニスの秋に毎回登場している中南米のウール生地は多くが手織。中南米のものは織巾が60~70センチととても狭いので、あまりいろんな服がつくれません。今回は生地巾のまま四角いショールをつくったり、シンプルなスカートをつくったり。

それにず~~~っと昔にIKEAがつくったアニマル柄のクッションカバーを参考にして「鳥」のモティーフを刺しゅうしました。これをバリスタッフが自然と「アヤム・モティーフ」と呼ぶ。アヤムってにわとりのことです。IKEAのはニワトリっていうよりカモメみたいだったのだけどなぁ……。

しっかりと暖かい四角布(ショール)は肩や腰に巻きつけたり、ベッドカバーにも。W生成のもの(写真)は織った後に精練、縮絨をしてあるようで厚み柔らかく仕上がっています。

その下の写真、ハリスツイードの杉綾はジャケットにしたらなかなかの仕立て栄え。20年位前にパリの蚤の市のようなところで売られていたウールのミリタリージャケットを思い出しました。地味だけどしっかりしたウールで幅が狭くて。このマニスのJKは裾が幅広で衿を柔らかく仕立ててあるので見た目よりもふわっと着れるのではないでしょうか。

チベッタンウールにも杉綾があります。とてもおしゃれな色目でひとつはパンツに。もうひとつはスカートに。チベッタンの方は、何でもピアノの連弾のように2人がかりで織るらしく、そのため巾も110センチほどあります。ヒマラヤのふもと、ウッタルプラデーシュ州のものです。けろちゃんが試着しましたのでここには入れません、日本部ブログにて。

機械を使った加工をしていない無垢なトライバルウールはざらざらしていたり不均一だったり。でも、中南米やチベットのような山間では実用性の高いウール。氷点下の中米高山地を旅した友人も自分の持っていった服にペルーウールのポンチョ一枚買い足しただけで寒さを凌げたそう。

アップリケのリンゴPhoto_4

DMの左側の人が履いているスカートは裾の方にリンゴのアップリケがずらずら~と並んでいるもの。同じ素材とモティーフでバッグもつくりました。生地は綿麻の黒のデニム地を裏に使っています(取っ手だけが表地です)。リンゴたちは麻やコットンの残り生地で。

セミタイトスカートの方は、中学か高校の家庭科の授業以来かも! なんて思い出しながらつくりました。このシンプルなかたちのスカートはいろんな手仕事を表現できるキャンバスみたいな気がして今後もいろいろつくれそう。

ネルのサルエルPhoto_5

昨年TTTの竹炭染めによるコットンネルで「二重服」をつくりましたが、それと同じ生地で今年はパンツです。

後染でちょっとくたっとした使い込み感があるネルは、案外作れる服を選ぶのです。縫ってから洗うのと違って生地そのものにアンティーク掛かった表情があると縫いあがりの雰囲気も問われます。

このパンツも縫いあがりのまっすぐさ加減が生地の雰囲気と合っていなかったのですが、しばらくしてからはっきりした黒でステッチを加えたら落ち着きました。もっと洗ってもっと雰囲気を出していけそうに思います。

明日はトリコロールウールのシリーズをご紹介します。

| | コメント (0)

2008年9月20日 (土)

台風とともに

2ヶ月ぶりの日本です。

作品展でお目見えする服と、台風と、ちょいと引きかけた風邪を背負ってまいりました。

風邪は腎の冷えから来ているらしく(整体の先生の談)このところ何度も直る前にまたぶりかえしているので、今回こそは完治するぞっ! と心に決めた途端。東京の週末はなんて静かなことでしょう! ゆるゆると気持ちよく眠って、満足して起きたら風邪もなんだかもうダイジョウブな気がしてきてしまった。Photo

もしかしたら、昨日飲んだ“梅しょう番茶”のお陰かも。

ホメオパシーよりももっとシンプルで、身近な野菜をつかって病気を治す方法を提案する大森一慧さんの本に出ていたレシピです。身体の陰と陽のバランスを整える考え方で、とにかく冷蔵庫に普段あるものでカンタンにつくれるところがいいです。“梅しょう番茶”は梅干としょうゆとショウガを三年番茶(これだけはナチュラルハウスで仕入れて)に溶かしながら飲む。すると、鼻が詰まって息が苦しかったのがすぐに直ってしまう。胃がきりきり痛むときも、下痢にも効く。バリで不調な朝に時々飲むのだけど、即効性があるのでサプリなど飲まなくてもこれでオッケーだったりすることしばしば。

きょうはかなり久しぶりに自分だけのためのごはんを作って食べた。

ピーマンとオクラとしいたけの炒め物、みぞれ納豆、梅干ごはん。冷蔵庫の中から食べたいな、と思う食材を選んでさくっと作る。Photo_2

身の丈にリセットした気分のきょうでした。

本といえば、帰路の飛行機の中で皆川明さんの本を読んだ。「文化服装学院に入ったごく初期の段階で、こんな何千人もいる学生が、卒業してすぐデザイナーになんてなれるはずがないと思ってしまったので、僕は最初から淡い夢を持たなかった……」という辺りは、私となんて異なっていたんだろう、と驚く。年齢からして私もそう時期は違わなかった文化の学生時代。バブル世代で好景気、ファッション産業がぐいぐい伸びていた頃です。でもひとり冷静にものを見据えていた皆川さんはなんて鋭かったのだろう。ミナが世の中でオンリーワンなのは、皆川さんのゆるぎないおおらかな感性によるものなんですね、きっと。

規模もこころざしもかなり違うけど、どっちかといえばオンリーワンではある(?)マニスも七転び八起きで頑張りますよ~。ええ、こういう時代ですから。もっともっと張り切ります! 

身の丈を思い知らされながらも、奮い立つきょうでした。

今週、といいつつ結果的に来週になりますが(すみません!)、作品展予告編もブログアップいたします。けろちゃんが早速「あしゅら男爵」と名づけたタマちゃんシリーズが日本部ブログに入っています。

| | コメント (0)

2008年9月12日 (金)

イグアナのことなど

Photo 9月に入ってから日本は過ごしやすくなったそうですね。

UBUDは乾期だというのに相変わらず1日に1回は雨。おかげで芝生が青々としています。

1週間足らずの間に写真がいっぱい溜まってました。きょうはまた「つれづれ」式でいきますよー。

ダイコン

最近はただ何となくつくるご飯をやめて、どういうものをつくろう、とアタマに描いてから料理をする事に。

上はダイコンの浅漬けにレモンを加えたもの。自由が丘で購入した浅漬け用のガラスの器をつかう。バリの素晴らしいお塩とレモンだけで漬ける地元のダイコンはなかなか滋味深いのです。Photo_2

パスタ

下は夜ご飯の一品(一品だけの夜ご飯?)。残り野菜を使ってタラコパスタ。ナスは素揚げして、パスタを茹でてからにんにくでカンクンを炒め、ナスと混ぜて下味。白ワインとおしょうゆ。バターを少々加えてタラコを和えました。

野菜入りパスタはレタスがたくさんあるときにもよくつくる。「食べるのがとにかく面倒くさい」と食の細いうちの子供にオールインワンのパスタが向いているというわけで。

みなさんのおうちでもそうですか?Photo_3

ウール

岩立先生から分けていただいたウッタルプラデーシュ産のチベッタンウール。この生地端のピンクがあまりに可愛くて悩む。何になるにせよ2色で4着限定。いいものはいつも少ない。少ないから余計に考えちゃう。

しかし、きょうはもう裁断にかかります。だってもう作品展間際です。皆さんのところにもそろそろお知らせのハガキが届く予定です。

サンピ(牛)Photo_4

地主さんのお父さんが飼っている牛から赤ちゃんが生まれました。これで生まれたて2日目。牛って大きく生まれるものだなー。それにすぐに立ってしまうんですねー。何といっても、このお目目の可愛さ!!! インドで牛に追っかけまわされて牛はやや怖いワタシでも、このお目目にはマイッタ~。

セミ

庭のデワさんが夕方、ジリジリと鳴くものを手に入れてきた。前足に糸を結んで庭の木に結んで「セミはこうやって飼うんだよー」と教えてくれる。餌は葉っぱ。落ちてた葉っぱを近づけると、待ってましたとばかり食らいついた。こんPhoto_5な風にわしわしと食べるんだなぁ、セミは。

翌日子供が葉っぱで「セミハウス」をつくってあげましたら、雨のときはハウスにちゃんと入るのです。その翌日、晴れたと思ったら糸をちぎってどこかへ飛んでいきました。

イグアナ

運転手のデワグデと子供が虫取り編みでこんなものをつかまえてきた。たまたま遊びに来ていたTさんが「あ、これイグアナじゃん!」って。しっぽがやけに長く、全長50センチほどもある。飼い方は庭木に放すこと。そんなことよく知ってるなー。

セミハウスが前日まであった庭木に留まらせると、捕獲当初はこげ茶色だったPhoto_6がしばらくすると黄緑色に変色(写真はしっぽのほうがまだ少し茶系)。

うちの木は夜はコウモリ、朝方は喋々さんたちが集まってきてなかなかにぎやか。

狂言

日本から狂言がやってきました。日本インドネシア国交樹立50周年事業のひとつとしてバリではじめての公演とのこと。現代狂言界を代表する山本東次郎家一門の出演によるもので……、と言われても、狂言って何だっけ? みたいな不安な日本人多し。お能ならまだ知っているが。どきどき心配しながらもUBUD王宮前で無料公演は見なくっちゃ。見なくちゃ。

Photo_7

ところが、無知な日本人ワタシらとバリ人&ガイジン一同、大感動。

日本語が分からなくても分かっても、シンプルで笑える筋書きと、仏頂面を崩さないで演じられることのギャップがもうおもしろすぎ。

衣装も素晴らしかった。品のいい配色、細かく選ばれた素材、遠めにも引き立つ柄と、まことにお見事でした。

飽きっぽいうちの子供でも終始夢中。こんなに素晴らしい芸能だけど今の日本では狂言人口は100人足らず、なのですって。

日本ではなかなかご縁がなかったかも知れないけど、バリでこんな風に寛いだ中で見せていただけて本当にありがたかったです。

私たち、もう、狂言大ファンになっちゃいました。

DVDDvd

このプレゼントの中身は「狂言in UBUD」のDVD。アルン作。こんなものすぐつくっちゃうアルンのノリも素晴らしいが、中身がまたもう輪をかけておかしくて(アルンのアドリブ=効果音とか映像処理がたくさん入っている)、泣き笑い。この前マニスのショップに「デジタルピカソ」を贈ってくれたので、お礼にユニフォームのシャツをプレゼントしたのです。

そしたらまたこれがキタ~。

イントロはマニスシャツ着た自身の写真入り。

9月9日

料理にやや反省と愛情を込められるようになったので、久しぶりに人に誉められるようなものがつくれました。Photo_8

9月9日に緊急ご飯会。急に決まったのに9人参加。

お豆のハンバーグ、テンペのコチュジャンソース揚げ、フムス、パセリのオイル漬けサラダ、オリーブ油を使ったポテサラ、インゲンとひじきのディジョンマスタード和え、カリフラワーとレンズ豆のカレー。

おいしいツナが手に入ったのでこれだけはバリ人のイブ(うちのお掃除担当)に頼んでサテにしてもらう。

子供のご飯ばかりつくっている日々、こうして時々オトナのご飯をがしっとつくると気分転換になります。

みんな食べにきてくれてありがとう。楽しい毎日にありがとう。感謝。

さて来週はもう帰国です。

きょうは久しぶりに生地の写真が入りましたが、トライバルウールとトリコロールウールの服はまだマニス日本部も誰も見ていません。なぜでしょう? 

こんな間際まで内容を明かさないなんて。しかし何の理由もなくたまたまなんです……。

来週少しずつご紹介していきます。お楽しみに!

| | コメント (0)

2008年9月 5日 (金)

おニューなコマネカ

先日の続きです。Photo

K様はもう何度もバリへいらしているらしい。これまでビーチエリアの滞在が多かったそうなので、今回は最初の1泊がクタでその後はUBUDということに。それじゃ、ホテルは我々が手配させていただけたら、って。

思いつきで最近知り合いになったコマネカのイブに相談する。モンキーフォレスト沿いが便利でいいかなと思ったが、あいにくいっぱいで「7月にプレオープンしたばかりの3つめのコマネカはいかが?」 とのこと。まずは予算を聞きたかったのだけど、いきなり「月曜の朝9時に現地で朝食」というブッキング。イブはもうすっかりその気。そう来るか。ともあれあんまり高くない予算を期待しつつその下見を兼ねた朝ごはん、行くことに。「一番いい値段にしてあげるから!」って。

ビスマ通りの奥のほう、チャンプアン川の渓谷に沿う素晴らしいロケーションにできたてほやほやのコマネカがありました。こんな景色がビスマ通りにあるなんて。ビスマ通りは王宮やパサールのあるUBUDの中心まで歩いて10分足らずで便利な上に両手にたんぼが広がる静かな環境Photo_2。そのどん詰まりに、フォーシーズンズ・サヤンのように高低差を利用したおニューなコマネカが。敷地は3ヘクタールもあるんですって。部屋も広くてとっても贅沢。

でも、コマネカの良いところは、外資系の大手ホテルがつくるような開発的なリゾートではないところ。オーナーは建築家&インテリアデザイナーの夫婦のバリ人。スタッフもゲストリレーションの日本人をのぞいて全員バリ人らしい。自然の中に無理のないロケーションでアットホームなホテルをつくっているのです。

そして、コマネカ夫妻はネカ・ミュージアムのネカ一家。バリをはじめインドネシアPhoto_3の優れたモダンアートのコレクターとして不動の地位。バリ人だけど、バリ人だけの目線じゃないもっとグローバルなセンスもお持ちなんです。ビスマに飾られているアートやアンティークは10年以上かけて集められたもの。そしてビジネスだけどビジネスだけじゃないもの、ものづくりのたましいが感じられます。バリのUBUDでいちばん気持ちよい思い出がつくれるようにと隅々まで丁寧につくられていて、見ているだけで嬉しくなります。

写真が下のほうにありますが、イブは40歳。「子供は10年でひとりずつ」と冗談まじりにしかし、本当に4人のママ。すごいパワーです。バティック集めや学校のボランティアも積極的。バリ人の中にもこういう方がいるのです。

もひとつ下の写真が朝食です。おいしいです、これ。ホテルのごはんとして、かなり上質(バリのホテル飯は値段のわりにがっかりする事多し)。そして盛り付けがフュージョンじゃないのがいい。うわ、イブ、もうすごく成功してると思います! もうこれはK様に強引に泊まっていただくほかありませんね! な~んPhoto_4て息巻きつつ、バイバイしました。

その翌日。K様ご到着。

事の次第を説明しつつ、予算は、ええと、決して安くはないです(ホテルのグレードからして)が、むにゃむにゃ。しかしK様は「せっかくなのでお世話になります」とのこと。良かった~、是非この機会にUBUDというバリを体験してください。イブたちが心を込めてつくったリゾートを通して。

K様はその後うちの子供の「ひみつのさんぽみち」や「ベジのおさかなとり」に付き合わされたり、ナイトマーケットでバリ風ガドガドとエスチャンプルを食べさせられたり、我々がしかと連れまわしさぞかしお疲れだった事でしょう。そPhoto_5の他の外食というと、私が個人的に嗜好しているオーガニック系ばっかりだったし~。ワタシの方の事と次第でバジェットホテルの予定が高級リゾートになってしまってお財布が心配だったでのでは。その上、お客様だというのに帰路のお荷物に業務系マニス服を乗せていただいたりも!!!! まったく持って終始こちらの強引な思いつきばかりで申し訳ございませんでした。

さて、夏休み、終わってますね。バリもK様が発たれた後にクニンガンが終わってようやっと平常に戻りました。見た目も新たなウール服が日々上がりつつあります。

ブログを読んでくださっている方の中で、コマネカに泊まりたい方いらっしゃればお手伝いできると思います。ゴーインrツアーはありませんのでご安心を。お訊ねください。

| | コメント (2)

2008年9月 1日 (月)

おニューなレストラン

8月が駆け足で終わりました。Photo

本当にあっという間ではありましたけどいろんなことがありました。

ガルンガン休暇の初日に耳に怪我をしてしまったウチの子供。当日は急患だったけれど、専門医を呼び出してもらうことができて不幸中の幸い。何でも鼓膜が破れちゃったらしい。耳掃除をしていた時に、トイレへ行こうとして綿棒を耳に入れたまま……たまたまコケたのです。その後は夜な夜な痛がったり痒がったり。せっかくのお休み中、「ぴょんぴょんしたりしない、泳がない」と残念なことに。

 ……1週間後、チェックのために同じデンパサールの夜間診療の病院へ。待合室は溢れんばかりの人。1時間くらい待ってやっと診察。経過もそう悪くないらしくほっとする。

安心したのと、時間も大分遅かったのとで頭の中はさっそく「何食べる?」

そうだ、あの出来たばかりの気になるレストランに行ってみようじゃない?! な~んていうことになりました。だってほら、夜にデンパサールに来る事なんてそうそうないから。

気になるレストランは、ルノン地区のププタン通り沿いにお目見えした『ブンブデサ』。開店以来駐車場からあふれ出た長蛇の車の列にただならぬ興味があったのです。Photo_2

内装はモダンインテリアでどことなくファミレスっぽいけれど、ランプシェードにバティック柄を、お惣菜は素焼きの器に、サンバルを取るための石臼風の小皿などなど。スンダ風テイストを意識的に取り入れてなかなかです。カウンターに色とりどり並ぶお惣菜から好きなものを選んで小皿にとってもらう。揚げ物系や煮込み系は温め直してテーブルに持ってきてくれる。

うむうむ、昔ジャワで食べたことがある懐かしいものばかり。チレボンの「ナシ・ジャンブラン」のような。私はニガウリのソテー、黒っぽく味がしみこんだテンペ、揚げ物のエビを頼んでみました。主人は川魚の煮物、子供はアヤムゴレン。思ったよりも美味しくて大満足。このまま鮮度と料理の種類を落とさないで頑張ってもらえますように。

いつかまた日本からお客さんがいらしたときにも案内するからね! と思ったら、その翌日。

日本部から「K様がどうもバリへ行かれるらしい」との報告が。その予定をカレンダーを見ると、何と週明けではないですか。K様はマニスのお客様のひとりで日ごろからマニス・ヘビーローテーション、どころか「マニス以外の服は着ない事にしました」なーんておっしゃるくらいの重要人物。聞けば今回のバリは緊急かつ3泊4日の短期間でお一人でいらっしゃるとのこと。

続きは今週中にまた。

作品もぞくぞくアップ中の今週はブログにいろいろ入れたいことがたくさんです。書ききれるかナァ~~。

Photo_3 本文と関係のないはみだし写真。この前マデ・ウィジャヤのショップで見つけたリサイクルランプシェードにひとめぼれ。これ、インドの生地屋さんのビニール袋が使われているんです。可愛すぎ、というか、インドの生地屋に特別な思いのある私にはぴったり即買い。15ドル。ええもん買ったナァ~、とひとりほくそえむ毎日。

| | コメント (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »