作品展がもうすぐ 1
来週火曜日、20日から銀座三越で作品展vol.38を開催いたします。
今回のDMは恥ずかしながらワタクシがバリで撮影させていただきました。それこそ、もう、アイロンの湯気がもわ~っとしているホヤホヤのを。DMのテーマ「木」は、今期の“手しごと系”のもの。
今回は服のタイプをわりとはっきり分けました。
たくさんの顔のマニスをどうぞご覧下さい。
≪エンブロイダリー≫
最近読んだある本に、一番最近の宇宙の考え方が出ていました。読んでいるうちにそのイメージは何となく木に似ているナァと思って。木ねぇ……。
インドのカンタにしばしば描かれている木があって、それは画面全体または中央におおらかに描かれています。特徴は枝にたくさんの鳥たちがとまっていること。前からずっと見てきたモティーフだけど、これがもしかしたら宇宙の象徴かしら、と勝手な解釈で急遽スカートに取り入れさせていただきました。
カンタほど緻密ではない単純なステッチで、スカートをキャンバスと見たたてどど~ん、と。ざっくりした麻で3色あります。
もうひとつの「木」は子供の絵本に出てくるもの。
お父さん木とお母さん木の間に生えたちびっこの木。その根元にある日迷子になった人間の男の子が疲れ果てて眠ってしまう。人が自分の葉影で眠る人間を見て木は人々と仲良く暮らしたいと思う。そして根っこをそろりそろり抜き歩き出す。町へ。そして長い旅の末に砂漠の真ん中に根を下ろして疲れた旅人や渡り鳥たちを癒すようになった、というお話しです。
歩いている木の姿がおもしろくて、ちょっとアレンジさせていただいちゃいました。
今年はTシャツがたくさん登場しています。
今回も3タイプ。
≪クレイダイ&アースカラー≫
カディコットンのかなり上質なものが入荷しました。
インドでモスリンと呼ばれているタイプで、手つむぎながらごく細い糸で手織された素晴らしい布。モスリンは昔から西ベンガル州の特産品として珍重されてきたそうですが、今でもこんなに薄いものを手しごとでつくっているのですねぇ。
これはあいにく写真がありません。
是非実物をご覧下さい。
上の写真は一般的に出回っているリネンの白地に薄い色使いでアワアワ模様の刺しゅうを加えたブラウス。
生地がしっかりしているわりに涼しく着られる夏の服です。袖が細めで見た目もすっきりしています。
真ん中はやはり西ベンガルの布。
濃い目の生成りに白い格子が入ったタッサーシルクです。
ブッディと呼ばれる小さな縫い取りが全体に加わったマニスではお馴染みのもの。
シルクだけどべたつかない夏向きの生地です。
前はスカートに使っていましたが今回のものは薄手なのでブラウスに。
何度か洗うとハリが取れてしんなりしてくると思います。
下は昨年も使った綿麻混紡のフランス綾という織り方の薄い生地。
今年は織りあがったのをTTTの長谷さんにお願いしてクレイダイで染めました。いわゆる泥染め。繊維に浸透せず付着する性質なので濃く染めるほどに生地が固くなります。
やや染まりづらい生地だったので2度染めしていただ、その分ハリが出ました。ボタンループスカートとパンツの2型つくりました。
クレイダイのシリーズはほかにもおすすめがありますよ。
つづきは明日ご覧下さい!
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