作品展がもうすぐ 2
昨日から今回の作品展の内容をご紹介しています。
≪パサールカラー≫
バリで市場のことをパサールといいます。
一昔前、パサールのようなネイティブ御用達のサロン売り場では色の洪水のごとく明るく元気な色が溢れていました。当時はそれがトレンドだったのです。カラフルなイカットもたくさんありましたっけ。……と思い出して久しぶりにカラフルなバリ手織シャンブレーをつくりました。
ワンピース、ブラウス、パンツなどなど。
写真は何年か前にちらっと登場したリゾート風の巾広パンツ。ちょっとハイウエスト。
右の写真はリネンのシャンブレー。
オレンジ、赤、ブルーグリーンときれいな色が揃いました。
薄手でさらっと履きやすいこちらもおすすめ。
3サイズ(XLのみ6月入荷予定です)。
ほかプラナカン風のプリントも少しだけ入っています。今回は茶系のペイズリーです。
≪水玉たち≫
HARUMANISのシリーズに加わった水玉たち。
バリ内でバティック(染め抜き)の方法を使ってハンドプリントされているものです。
お店に在庫がなく注文する式なので、当たりとハズレ(注文どおりの色と全然そうじゃない色)がありますが、分かりませんねきっと。
薄手なので2枚重ねてパンツにしたり(右)プレーンなブラウスにも、マルチにオッケーな生地です。
おかげさまですっかりハデなマニスが出来ました。
只今持ち込み生地にも同じプリントができるかどうか試しているところ。黒のみ2タイプ間に合いました。
ゆるゆる~っと気の抜けた感じのプリントに味が(?)。
≪ウエストベンガル≫
モスリンの産地だけあって西ベンガル州は薄地織物にとても長けています。インドのユダヤと言われるくらいだから、ベンガル人は結束も固い上仕事にも固い。とにかく薄い。薄い上にたくさん手しごとが入っているものが多い(ベンガル流価値観?)。それでいて色使いが自由でおおらかなのがいいのです。織りながら刺しゅうのように柄を刺していくダカイというタイプのサリーは、二人掛かりで生地の両側から作業をするのですって。はじめ紙のようにバリバリ。何度か洗ううちにそれはそれは柔らく着易くなるのです。バリの気候にもぴったりで、私は断然ベンガル贔屓。
写真はダカイに刺しゅうを入れたもの。色と柄のセンスに脱帽。そういうインドもありました。
ウエストベンガル・シリーズはこの後6月にいろいろ揃います。tokoでご覧いただけます。
西ベンガル州よりも東、アッサムと続いてバングラデシュの向こう側にあるマニプール州でつくられている縫い取りが入ったショールをつかった服も6月入荷。
サリー風の大判とセットになっていて大判の方は模様が少ないんです。1m×2mほどのショールをつかってブラウスを。
マニプール人はタイ人そっくり。ミャンマーの少数民族と混じっているのでしょうか、あのロンリープラネットにさえ出ていない秘境(?)です。
布を見る限りどことなく西ベンガルと共通のイメージも。しかしこのショールと大判の布はどうやって着ているのだろう。
東南アジアとインドが混ざっていそうな場所。どんなものを食べているのかも気になります。
明日も少しだけ続きがあります。
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