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2007年12月24日 (月)

クリスマスです。

作品展から早2週間。ブログがすっかり手つかずになっていてまことに申し訳ありませんでした。

19日にバリへ戻りましたが、その後はびっくりするくらい眠り姫。夜は子供の添い寝のまま自分も寝ちゃって、朝は子供がひと遊びして帰ってくる頃にようやっと起き、昼寝まで出来てしまう! 

日本では周りが「年の瀬」で慌しかったせいかどうか、自分にしては珍しく事務所にいる時間がほとんどないくらい出かけまくり、「冬眠」する暇がなかったからそのしわ寄せで今眠っているんだわ、きっと!

そうしたら、寝耳に水。

昨日、来年のカレンダーを買ったら、何と1月にガルンガンがあるじゃないですか。……バリのお盆のようなものなのですが、お決まりの休暇が約1週間。次回はいつもの年とは違って2月に次の作品展という予定ですから、これはもうお正月なんてやっている暇はありません。年明けに行こうかな~、なんて思っていたインドとジャワも無理そう……。むむむ。日本部の番長からのまぼろしの声が「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」と聞こえてきますです。

2月…、のことはここでは一旦おいといて(…いいのか?)。きょうは日本での“出かけまくり”の内容を。

Photo 今回の帰国、いろいろな方にお目にかかれて随分楽しかったのです。 何か、そういう時期だったのでした。作品展に来てくださった皆さまはじめ、しばらく振りに訪問した会社やお店。いろいろ、いろいろ、影響されました。プラス仕事以外の人とも会えた、というのは我ながら珍しいかも。日本への往復は年4回と決まっているけれど人と会える時間がつくれるのは年にいちどあるかどうか。

で、上の写真の食べ物はこのブログの初回に登場していただいたSORAの川内たみさんに連れて行かれた国立のお店のものです。たみさんとも、かれこれ1年半ぶり。で、その「農家の台所」というお店で出されたお通しのサラダですが、グラスがふたつ並んでいるのは運ばれてきたときにちょっと中身が飛び出して床に落ちてしまったのを、給仕の方が丁寧に別のグラスに持ってきてくださったから(右側)。

このサラダ、見た目にもちょっと異様ですが、食べるともっと異様。塩と少々のドレッシングが小皿でついてきますが、何もつけないで食べられちゃうものばかり。写真が暗くて見難いですが、右の水滴がたくさんついて見える葉っぱはソルトリーフ(というらしい)。水滴のような部分はしょっぱい水分が溜まっている突起なのです。ぷちっと弾ける食感はイクラ? 海ぶどう? 野菜自身が塩味を持っているなんて。そして見た目よりもずーっとやさしいアクのない味にもびっくり。このほか赤いダイコンやら茎の皮を剥くと芯がやわらかい芹など、どちらかというと「知らない野菜」ばかり。しかも、どれもそのままで十分甘い。きっと何か育て方に違いがあるのだわ。

お店の中央は市場のようになっていてこれらの野菜が売られています。よく見ると、植わっているままのもの多数。くにたちファームという畑から運ばれ、そのまま育てられているみたいなのです。買うときはそこから収穫していただくらしい。ん? くにたちファーム、何かどこかで聞いた事のあるような、と思ったら、少し前にアエラに出ていた高橋がなりさん出資の野菜づくりプロジェクトの旗艦店でした。そうか~。どうりでスペシャル。

Photo_2 さて、下の写真はきょうの内容とはぜんぜん関係ありませんが悪しからず。 バリのRホテルで11月に撮ったもの。背負っているかごの中は客室のシーツなどランドリー行きのもの。客室のお掃除がこんなかわいいスタイルでやってきたらついつい「写真」ってことになります、きっと。私は現地集合の取材の身で泊まってはいませんけれど。

バリはきょうも雨のクリスマスです。 全員でちっこいケーキを切り分けて食べました。

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2007年12月12日 (水)

岩立コレクションを見ました!

Photo 今年最後の作品展が終わりました。

年末のお忙しい中、銀座三越の会場まで来てくださった皆さま本当にありがとうございました。マニスをはじめて早8年です。アジアが流行りだった頃はいろいろでしたが、それとは別にバリのスタジオでつくる服はどんどん上達して毎回が「いちばん上出来」のつもりです。でも着ていただく皆さんにとっても、もっと時代や感覚にフィットしたものになるように、来年は更に更にバージョンアップ(?)したいなぁ、と思います。

今作品展会期中、マニスのスペースのすぐ横で白木の曲げわっぱを展示販売されていた秋田の柴田昌正さんのお弁当箱を買いました。

本当は、もっと垂涎の的があったのですけれど。それはお茶道具で、白木のシンプルなお道具の中が塗りでできていて、かわいいトラが描かれていたりするもの。

せめて、お弁当箱を。バリ暮らしで自宅と仕事場が同じ敷地内の私にとってお弁当ってあまり機会がないですが、バリのきれいなお菓子を入れてお客さまに、というのもいいかもって。白い木目が美しい曲げわっぱは、くるっと巻いた側面のジョイントを木の皮で「縫い」の方法で留めるのです。その仕上げをその場で柴田さんがしてくれました。こういう買い物って嬉しいです。

Photo_2 昨年もいらした中東系の女性のお客様からは、日本民藝館で開催中の「インド・大地の布」展へ是非行ってみて! とすすめられて早速昨日行きました。マニスのけろちゃんからも一押しだった展覧会で、民族染織品の研究家、岩立広子さんのコレクションです。いや~。圧巻でした。

モスリンと呼ばれる西インド、バングラデシュのごく薄い木綿を使った男性用のコート。こちらは今でいうところのカディコットンの本当に手つむぎで手織だった頃の最も薄い生地なのです。そういう説明がとくになかったのでもしかしたら正しくないかもしれないけど、あれはきっとモスリン。薄~い無地の白いコットンにたくさんのギャザーを入れたコートは、よく見ると全部手縫いです。19世紀のものとのことでもしかしたらミシンがまだ普及していなかったからかもしれませんけれど、今見ても何ともおしゃれで驚きました。

カンタも素晴らしかったです。マニスでもノクシカタの服をたくさんつくってきましたが、通称カンタ。刺し子の技法を使ったもの、ステッチワークで柄を描くものを言うようです。インドにもいろいろなカンタがありますが、今展示のカンタは本当にかわいくて!

12月20日までのこの展示、お時間があったら是非お出かけ下さい(わたしからも「おすすめ」になっちゃいました)。

実は年明け早々にジャイプールへ行こうかな、と計画中。しかしスケジュール的にまだまだ難関が。

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2007年12月 3日 (月)

ブログ版まめしんぶん07冬vol.3

≪まめ日記≫

12月になりました。あと30日足らずのうちに作品展が終わり、春向けの生地探しを国内でしてバリに戻って、春向け服の制作が始まるのです。まったく、師走なことです。

昨日の日曜日は、久しぶりの休暇でした。大好きなSさんの美容院へ行ってから、午後はCOMOさんへ。オーナーの太田さんにはお目にかかれませんでしたが、今回の展覧会の主役の平岩さんとお話しすることができました。最終日の駆け込みで初めてお目にかかれた平岩さんは、とても控えめでナチュラルな方。おひとりでパターンをつくりながら生地選びをしている服のブランドは他にはない新鮮さでいっぱいでした。

A&Sのソニア・パークさんが設立されたギャラリー『display』でのDOSA展も昨日が最終日。DOSAのデザイナー、クリスティーナさんが直接インスタレーションをされたという「寝床」がテーマの展示は、生成色で統一されながらDOSA流にこだわった素材が寝具のかたちで何枚も重ねられているもので、見ごたえがありました。色彩を外したパオの室内のような感覚。一見意味が分かりにくいかもしれないけれど、ヨーロッパの古着に注目されているソニアさんのギャラリーにぴったりなDOSAの表現に脱帽でした。ワイルドシルクの繭玉の外側を使ったらしいやわらか~い敷物は、一体どうやって織ったのだろう……。DOSAはいつも未知のエスニックを探求しているかのよFssうで刺激的なのです。

≪ひとりごと≫

先日の某雑誌の取材で訪れたフォーシーズンズ・バリ・サヤンでは、キリムがたくさん使われていて印象に残りました。トルコの敷物キリムも、元々は遊牧民の移住生活で育まれたもの。そのアンティークをラウンジや客室にふんだんに取り入れてモダン・インテリアの一部のようにしているスタイルは、はっきり言って「格好良い」。サヤン渓谷の地形をそのまま生かした建築も素晴らしかったけれど、その室内の落ち着きも見事なものでした。シンガポールを拠点とする英国系建築家がフューチャーしたものは「隠れ家=サンクチュアリ」とのことですが、このホテルはシンプルなのに隅々までエスニックというか旅先の憧憬が表現されていて素晴らしかったです。自分の住まいと同じ、バリの渓谷という地形でこんな風に空間を演出できるのだなぁ、と思うと自分ももっともっと身の回りと旅先でのインスピレーPhotoションを探求していきたい気持ちになりましたです。

さて、作品展情報第3弾です。

きょうは手仕事系の服とアクセサリーについて。

コサージュ

いろいろ素材の組み合わせでつくってみた大振りのコサージュは、結局こんな風になりました。ボリュームのある生地を多く取り入れたので花びらをボンドで固めず、ステッチワークでほつれどめ。アルパカの毛糸やミシン糸、いろいろな糸を取り合わせました。重さがあるのでピンを縦向きに刺すと傾きにくいようです。帽子屋さんの赤い蓋で黒いボトムの箱を真似したオリジナルケースに入っています。

  ひざかけ

大きいのや小さいの、いろいろな5点ができました。裏地をつけたらかなPhoto_2りのボリュームがでました。近頃ハート柄を多く取り入れていますが、ハートはやっぱり幸運を呼ぶような気がして、昨年のクリスマス~お正月は同じ理由で「トラ柄」だったので、引き続きたくさんつくっているのです。上の写真は小さい版なのでエプロン風にひもつき。下のは大きいサイズでベッドカバーにも。

フリルワークの服

先日バリでの制作のようすをお伝えしましたが、1枚ずつ半円形のパーツをつくりそれを服の前端や裾にたくさん並べたものです。今回はブラウス3種類、プリミシマのスカート、ニットのジャケットが出来ています。季節を問わず着れそうなブラウスがおすすめ。薄手のキャメル混ウールやカ2ラフルなバリシャンブレーはM、L、XLサイズ揃っています。新型の「ひねり」が効いた(……後ろ身頃がくるっと回転しているのです)ジャケットも着易くできました。 こちらはM、Lサイズです。

ウールの服、二重縫いの服もいろいろ増えました。二重縫いは前回秋に少ししかつくれなかったネルをバリの草木染したものが再登場。生地や色に若干の違いがありますが、サイズも揃っています。

明日からの作品展でぜひお試し下さい!

サイズのお直しなどのご相談があらかじめある方は、パタンナーの加藤にご相談下さい。5日(水)10~6時、8日(土)1~9時に会場におります。

また、会期中にお問い合わせがある方は会場へお願いいたします。

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2007年12月 2日 (日)

ブログ版まめしんぶん07冬vol.2

≪まめ日記≫

帰国後の翌日、 昨日は朝からスーパーへ。新鮮な野菜や肉を買い込んで久しぶりにちゃんとしたごはんをつくりました。トン汁、カブの葉の炒め物、ブロッコリーのにんにく炒め、チキンソテー。お昼と夜、あわせて大人7人分。バリではお弁当のおかず中心のミニミニサイズで料理するので食材はちょっとずつしか減らないけれど、きょうは両手にどっさりの朝の買い物がほとんどなくなって、わぁ、いい気持ち。日本の旬の食材を買ったその日にお腹に収められてシアワセです。バリでお留守番の主人と子供も、久しぶりにオーガニックだの栄養だのガミガミ言われないで「テレビ見ながらポテトチップ」状態Photoとのことで、ご満悦のもよう。こうして、お互いに「リフレッシュ」なのです。私だってひとりだったらコンビニごはんですもん。

≪ひとりごと≫

この頃の野菜の食べ方として気にいっているのが、和えもの。バリ料理にはラワールと呼ばれるココナッツの実をおろしたものと茹で野菜(伝統的にはそこに豚の血が混ざる!)の和えものがありますが、ウチのはそれとは別。バリのほうれん草をさっと茹でたものに、生の大豆を油で揚げ、だし汁&塩、みりんで和えた和風です。バリのほうれん草はアクがなくてビタミン豊富。でも、インパクトに欠ける味なので、カリカリ大豆が合うのです。

バリでのおかずづくりで、主人と子供は食べないのに自分だけ時々食べたくてPhoto_2つくってしまうのがナマスです。ダイコンとにんじんを細切りして、黒酢、バリの天然塩、はちみつ、汁のもとで和えたもの。バリのダイコンは小ぶりとはいえ1日に1本のペースで食べれてしまうのに我ながら驚き。日本では1年に1回しか食べないものなのに、バリにいるとしょっしゅう食べたくなっちゃう。……もうひとつハマっているのがキュウリの梅和えなのです。キュウリの方はバリの方がかなり大振り。大体ですが直径4センチ、長さ30センチくらい。でも、こちらも1日1本はイケちゃいます。帰国の度仕入れるお気に入りの成城石井の梅干や、コライユからのおすそ分け梅干におかかとだし汁、塩少々、レモン汁、はちみつを和えたもの。太めのキュウリは食べるちょっと前にさっくり和えるのがおいしいのですが、前の日につくったのを茹で上げのうどんに和えて海苔をちぎってつるつるっと食べるのもなかなか。炒め野菜は定番ですが、サラダじゃない野菜の食べ方はまだまだ研究の余地がありそうです。

さてさてきょうは来週の作品展に並ぶ服のうち、カラフル系&手仕事系の新作をご紹介します。

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①プラナカン風プリント

この頃、急にカラフルな布に目が行くようになりました。きっかけは、デンパサールのクンバサリ市場の近くで見つけた不思議なプリント地。能天気(?)なスカイブルーのグランドにリアルな花柄と図案化された花柄とがバランスよく描かれたもの。まるでプラナカンみたいなのです。マレーシアの華僑がコロニアルと融合して生み出したとされるリミックスな庶民文化とでもいいましょうか、とある本で紹介されている「プラナカン」。そのキッチュ&ゴージャスな感覚にほぼ等しいのでは、と。今回はその微妙にかわいいプリントを冬の色彩にトッピング。バリシャンブレーとのリバーシブルシャツ、新型のフリーサイズのスカートに使ってみました。

Rb ②カラフルなカシミアで

編みたての四角いカシミアニットを2枚ずつはぎ合わせた「ループストール」です。この作業、かなり難しくて思いのほか試行錯誤。結局、ニットの伸びに合わせてゆるく閉じた後、補強のためにもういちど返し縫いし、2枚のサイズが合わないところをこれまたゆる~くすくいました。カシミアって誤魔化しがきかない素直な素材なのです。袖のように腕を通せる部分は、くるみボタンのストックを。発色のきれいなカラフル系、5配色で各1点ずつです。お早めにご覧下さい。

③ブロックプリントのストライプPhoto_4

「いろいろリサイクル」シリーズのバッグ。今回はカラフルなインドのブロックプリントを組み合わせたものをつくってみました。ひとつひとつ味わい深いブロックは、小さなはぎれになっても衰えません。インドで直接買ったもの、日本で入手したもの、いろいろな時期のブロックを3.5センチ巾に切りそろえてストライプ状に縫い合わせました。ところどころにウールやバリシャンブレーも入れて。6配色各1点。今回は伝統柄ペイズリーのブロックで二重縫いスカートも少しつくっています。

④カラーフォーマル

作品展のDMに「ブラックフォーマルに新しいシリーズが登場します」、と入っていますが、今回は黒の新作は取りやめて代わりにシルSkクを中心にした色のきれいなフォーマルを少々。

その1:西ベンガル産サリーの上下

モスグリーンの薄いコットン地にメタル糸で縫い取り織りされた豪華なサリーを使ったもの。マニスを始めたばかりの頃、バンコックのインド人街で見つけた1枚です。個性の強い布なので、なかなかハサミが入りませんでしたが8年越しでようやく服に! クパラ部分からはループ服が2点、バダン部分からティアードスカートが2点。スカートには裏地とチュールの役割を兼ねてバリのラメ入り布を使いました。ふんわりとしたボリュームが透けるサリー地にちょうどいい感じにドッキング。

その2:シルクのワイドパンツ

今回よりS、M、L、XLと4サイズになった定番ワイドパンツ。タイシルクやインドのシャンタンでカラフルなバリエーシPtョン。軽くて存在感のあるシルクは、旅先でのフォーマルにもおすすめです。

カラフル系の新アイテムはほかにもいろいろ。

明日は「手仕事系」をご紹介します!

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2007年12月 1日 (土)

ブログ版まめしんぶん07冬vol.1

≪まめ日記≫

昨日、4ヶ月ぶりに日本に帰ってきました。

オフシーズンなのに満員の飛行機。成田に着いたとたんに睡魔でした。でもリムジンバスに乗ってすぐに眠ったりはしません。なぜって、景色がきれいだから。山桜、笹、といった雑木林は、年中無防備に伸び続けるバリの緑に見慣れた私にとっては「ほぉ~っ」とさせられる美しさなのです(きっと日本にはじめて来る外国人も成田からの景色はしみじみ見入るだろうナァ)。幕張あたりから箱崎まではがっつり眠って、霞が関に入るとイチョウの黄色がこれまたきれいですねぇ~。毎度ながら戻りたてはかなり観光客気分。寒さへと向かう季節は空気が引き締まって、光の色まで変わるように思えて感動してしまいます。あたまの中で冬の色彩を思い描きながら「07冬」のマニスの服をつくってきましたが、実際に目にする日本の色彩にはやはり、うわ~っ、とてもかなわないです。

≪ひとりごと≫Photo

11月はじめ。バリでサラスワティと呼ばれている伝統行事の日がありました。学問の神様への感謝をする日で、学校とお役所は休み。そしてその翌日に各家庭でナシクニンというこの日向けの特別なごはんをつくります。ターメリックを入れて炊いた黄色いごはんに、小魚、大豆、ココナッツを揚げたもの、生のニガウリとナスを薄く切ったもの、鶏肉を割いてソースで合えたもの、生のハーブなどなど。昔からひとつひとつに意味がある(らしい)ーたーくさんの種類のおかずをのせます。で、家庭ごとにもいろいろアレンジが加わったオリジナル・ナシクニンを、近所同士でおすそ分けし合うのです。私はこの日に限っては食べるの専門。毎回スタッフからそれぞれのお家のナシクニンを山ともらって、朝、昼、晩と黄色いものばかり食べる一日なのです。……アレ、きょうは何だか黄色い話ばかりですね?

さて。きょうは124日からの作品展vol.36でお目見えするバティックをつかった服のことを少しご紹介します。

   ジョグジャもの

9月から取り寄せているジョグジャのダークカラーバティックは、今回到着が遅れて11月下旬に再入荷したばかり。それでぎりぎり2柄、4着(リバーシブルベスト)のみです。前回と同じ古代色系の色合いですが、柄のテイストがぐっと単純になって素朴なおもむきに。この柄、いいです。エスニックには見えないむしろモダン系。ジョグジャは伝統柄や流行といったものとは別の独自のアレンジが効いたカインが時々見つかります。気になりつつ震災後まだ訪れていませんが、来月にはいつものおばちゃんのお店にも行きたいです。

Sk マドゥラもの

産地はジャワですがマドゥラ島への波止場に近い地域でつくられているという“マドゥラ風”は、2年ほど前に入荷した「チャンティン・ジャヤ」ブランドにしかり、かなりユニークなアレンジがすすんでいて楽しいです。今秋同様のマドゥラ風がまた少し手に入りました。大きな柄を大きな筆で描いたタッチがなかなか! やはりぜんぶアドリブで手描きであるせいか出来栄えもいろいろ。それで、今回も各1点ずつしかありませんが、白、オレンジ、グリーンなど新しい色が入りました。クリスマスが近くなってくると、花柄が基調の大胆なバティックはおもしろく着れそうです。

Photo_2 チレボンもの

久しぶりに購入したのはチレボン産。大好きなアニマル柄なので、即とびつきました。柄そのものは繊細ではないけれど色合いも柄も今を感じる新風です。カインパンジャンとスレンダンのセットから羽織りもの系(?)の「ループストール」、リバーシブルベスト、巾着スカートが各1枚ずつ。バンダナくらいの大きさの四角いのと、ほんの少しのはぎれが出ただけで全部なくなりました。ただ、布をぎりぎりに使っている関係で柄の向きが不揃いのものが若干あります。お許し下さい。

「ループストール」は腕を通せるように両端を筒状に縫っただけの服。使いみちはいろいろ。小さく畳めるから外出先でさっと羽織れて便利です、きっと。両端の柄を袖口として左右対称になるように残して、スレンダンの真ん中を裄丈に合わせて切り取りました。

この「ループストール」のシリーズは“カシミアニット+チレボンバティックの縁取り”版も今回の◎おすすめです。写真を取り損なっていて恐縮ですが、今回は10色、各1点の1みです。ぜひお早めに!

Photo_4

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