« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »

2007年11月28日 (水)

かばんに入れてく服のこと

Frill1 明日の深夜にバリを発つのですが、わたしのカバンに入れていく服は、たった今ミシンを掛け初めたばかりのものが6点も……。自分が着る服のことではないですよ。自分の服はバリでも日本でも置きっぱなしですから。作品展でみなさまに見ていただく「服」のことです、もちろん。いつもながらぎりぎりです。性格的に締め切りに迫られる事は嫌いなので、予定より遅れる事は少ないのです。どっちかというと、予定のものの目途がたつともっとつくれるかも、と、欲張っちゃうのが理由です。それでも作品展の会場では「もっとあったらよかった」といつも思う。何しろバリ部16人で月に100枚ちょっとしかつくれません。1枚の服に、うわっ、のべ4日半です~。

中でも時間がたっぷりかかっているのは、今回初登場の「フリルワーク」です。Frill3

「フリル」のパーツは、バリシャンブレーなどの残り生地で半円形のパーツを切り抜き、それを2枚縫い合わせてひっくり返してつくります。単純な作業ではありますが1着に100枚以上使うとなると、フリルづくりだけでもかなりの手間に。結構難しいのは同じカーブで均一につくること。最初は1日に40枚しか合格できませんでした。パーツが揃うと、裁断された材料セットの袋に入れて、はい、ミシン部へ。SUSIがやっています。

昨日ミシン部で縫合された服を手縫い部に戻り、今度は仕上げです。最近腕が上がってきたWAYAN(女の子の方の)が裏の始末やボタンホールの台座を縫い付けたりしています。写真は袖ぐりの始末です。Kasimir

カシミアのストールは編地だけを日本から送ってもらい、バリで縫い上げています。今回は2枚合わせてリバーシブル風を目指しています(シングルのもありますが)。しかし、編地の大きさが微妙に違っていて、後からかなり 修正します。SULISTIOはこういう難しいもの専門の人。伸びる2枚のものを同じ大きさに収めるのって性格的にも出来る人少ないかもしれません。

今バッグの取っ手を縫い付けているのは男の子の方のWAYANです。こちらは、日本部通信の番長が来訪の折「写真取り忘れた!」そうなので、おまけです。以前バリ・ショップで働いていたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。余談ですが髪を刈り込むとなぜかすごくかっこよくなります。今は不精でこんな感じです。そして、もちろん照れて目線くれません。番長、これでもいいっすWayan2_3か?

このほか今度の作品展は、色と柄がいっぱい。

意図したというより、なぜか集まりました。

「ブログ版まめしんぶん」は今週末にアップの予定です。

| | コメント (0)

2007年11月19日 (月)

スパはいかが?

先日、久しぶりに取材の仕事をしました。マニスをはじめる前はグラビア系雑誌のライターをしていたので、今でもごくたま~に書く仕事がやってきます。今回はバリのリゾートホテルとスパの紹介ということで、フォーシーズンズ・サヤンやマヤ・ウブド、リッツカールトンなどこれまで縁がなく入ったこともなかった高級ホテルをいろいろ見ることができました!

マヤ・ウブドは、川を挟んでわれわれバリ部の向かい側ゆえ、毎日外側から眺めさせていただいております。今回はその一番奥にあるスパへ。日本人ゲストリレーションのJさんに親切に案内されながら。絶壁から川べりへ降りるのにエレベーターがある事が分かって「!(感嘆)」。すると、「ウブドには2つしかないんですよ」ですって。「エレベーターなどデパートでしか見たことなかったです……。」村側の住人の私たちは、川べりへはPhotoさくさく歩いて降りますが、あちら側はエレベーターなんですねー。ほぅ。

向かい側なので、当然のことながら村から働きに来ている若者も多い。「あれ?あなたは……」とあちこちで呼び止められ、お互いに「あちら側から来ている」ことを認め合い、Jさんの前でしどろもどろ。

写真のお花たちはジンバランのリッツカールトンのものです。

上のボールに入っているのはスパの「花びらマッサージ」というメニューで使われるもの。チュンパカやプルメリアは花からは直接エッセンシャルオイルが取れないそうで。だったら花そのものを使えば、と思いついたそうです。花を体の上にひらひら~っと散らして実際には別のオイルを使うそうですが、想像しただけでも気持ち良さそうです。その下の写真は、マッサージ台にうつ伏せになったとき床の目線の位置に置かれているフラワーポット。普通はプルメリアを水に浮かべたものが多いのでこんな配色は意外です。それで、つい、写真。一番Photo_2下のは花びらマッサージの後の「ラベンダーミルクバス」というのに使われるバスタブ。水面にびっしりのバラ。贅沢ですね~。ちなみにこちらのホテルでは全客室のバスタブに花びらを浮かせて歓迎の気持ちを表しているそうです。

リッツ・バリはホテルも素晴らしいけれど、スパの規模と内容は見事です。スパディレクターはSさんという日本人女性。

リッツバリといえば、世界でも指折りの規模というタラソテラピーのためのアクアトニックプールが有名ですが、Sさんのおすすめは「スパ・オン・ザ・ロック」という、海上の岩の上に建てられたスパルームです。

Photo_3 360度海ですから、そこから受けるエネルギーも相当なものだと思います。しかも、秘境のような断崖絶壁がそそり立つ、人工的なものがまるで目に入らない海岸です! その中に入らせてもらうと、うわー、素敵。横たわる岩々は荒波に洗われているわけです。ちょっと大きくダプンと来れば、ぐーらぐーらと揺れます。Sさんいわく「この岩、どんどん動いているらしいんです」。「えーっ、大丈夫なんですか?」と思わず返せば、「大丈夫じゃないかもしれないです」、ですって。「津波の時にはスタッフから嫌がられました」、ですって! ……そうと聞くと、波に呑み込まれる前に早めに試さないと!

岩スパがどんなに素敵かもっとお知りになりたい方は作品展のときに。

(追記)作品展でお目見えするものは「ブログ版まめしんぶん」にて、今週末から少しずつご紹介します。今回は優秀(?)なもので、今週中にほぼ全部出来上がりそう。今突貫でやっております。

| | コメント (0)

2007年11月 8日 (木)

お弁当なこの頃

先週末から日本部番長けろちゃんがバリにきております。インドネシア語が堪能&バリ人のお友達がたくさんいるため、けろちゃんのバリはこれまでずっとプライベート。今回は3年ぶりとかでまたも自分でチケットを買って来ているのに、しっかり仕事もしてもらっちゃいました。たくさんのバリ人からのおデート(?)のお誘いで忙しいのに、恐縮です。でも、バリ部の様子は日本からはなかなか見えないことも多いので、見てもらえてよかったですー。マニスの特別な日ってことで、雨もしっかり降りまして。お帰りは今週末。あっという間ですねぇ。

さてさて。きょうのお題は「ランチボックス」です。この頃何だかしょっちゅうつくるようになって腕前が上がったような気がするため(ひとりごと)。

Photo うちの子供の幼稚園は平日の8時から11時まで。なのに「お弁当の時間」があります。当初は「きっとおやつってことでしょ」、と、お弁当箱に小さなパンとフルーツにしていたら、「ゴハンお弁当に野菜が入っている人は先生から誉められるの」だって。しばらくして、連絡帳に「ヘルシーで栄養のあるお弁当をよろしく」と書かれており……。しかし、10時半など半端な時間にお弁当だと、帰宅後にお昼は入らないでしょ? まぁ、それでも2日に一回はゴハンお弁当にすることに。 写真はその初期の作。

前日に野菜など切るものは切っておき、炒めたり焼いたりは朝(バリの湿気と雑菌の量を考え)。冷ましてから蓋をしたいので、ちっこいお弁当なのにエライ時間がかかります。自分のお昼はその残り、ということになり今やすっかりお弁当主体のごはんづくりに。持ちが良くて、子供が食べやすくて、というメニューばかりが続く。しかも、唐辛子と加工・冷凍食品と化学調味料系を使いたくない主義なので、内容ともどもPhoto_2 ワンパターン……(おかげさまでマクドナルドを「まずい」と言えるまでに進歩)。

そうはいっても子供は素直。食材宅配雑誌のレシピ(ケチャップごはんとか型抜きのふりかけおにぎりなどなど)みたいなのに憧れるのです。せめて見た目にカワイイを目指そう、と、最近は前の晩にお弁当図案を描いてから寝る、なんてことに~。でも、前に有元くるみさんが「こどもにも大人と同じものを食べさせる。子供用の味つけにはあえてしません」って雑誌でおっしゃっていて、ええ、やっぱり私はこっちを目指したいな、と思いましたです。

さて、下の写真は10月末の日曜朝5時。 やはり子供がお世話になっている日本語補習校主催のバザーで販売するための、ナシゴレン15個です! 自分のとこらならまだしも、ひと様に食べていただくものなのでレシピも慎重。やんわりと和風を目指す。ナシゴレン的なるは上にどど~んと乗った玉子焼きのみ。タマネギ、にんにく、長ネギ、鶏肉、にんじん、青菜、卵、じゃこ。やはり前日の下ごしらえはタマネギや野菜を切ってご飯を炊いておくところまで。当日それを一気に炒める。油、塩、お酒ナンプラーで。お手伝いに借り出されたDESAKちゃんも夜なべ&暗がりの朝の汗だく仕事。いや~、これは大変でしたねぇ。でも、後から来た主人が「え~、こんな立派なのつくったの?」と、素人目にも出来栄えはよく(?)、しかも予定以上にすごくおいしく出来ちゃって超がつく自己満足。1個1万ルピアでした。

大変でも、喜ばれて楽しけりゃいいのです。それに越した事はありませんね。

| | コメント (0)

2007年11月 3日 (土)

雨降り、嫁入り、勉強机。

11月になりました。バリは今年は雨期が来るのが早いらしくて、10月後半からだんだんむし暑く雨の量も増えつつあります。今週は駐車場の舗装工事を大急ぎでやりました。そうしたら、工事が終わった途端に大雨です。「雨降って地固まる」って言いますが、言葉どおり過去2回の雨期と乾期を経た地面(むき出しの)はヒビが入るくらいがっちりと固くて、上からセメントで整地するだけであっという間にきれいになりました。残る“芝生”は今雨期にぜひ!と思います。雨期なら芝は育つ、半量買ってまだらに植えよう、というわけ。

今週は日本部のきくよさんの次に長キャリアのマニスのスタッフ、バリ部のKADEKが結婚しました。その前の週にたまたま機会があって彼女の実家にはじめて行きましたら、小学生の頃からと思しき勉強机やら彼女が生まれる前に父親がつくった飾り棚がそのまま使われていました。両親がなくおばあさんと遠縁の叔父さんたちと同じ敷地内に住んでいると聞いていたけれど、バリ部でいちばんおしゃれで淋しがりやで頑張りが利くKADEKは生まれる直前にお父さんが亡くなり、生まれた直後にお母さんが別の家に再婚したそうで……。そう聞いたのはかれこれ7年前。そのときに、じゃ、KADEKがお嫁に行くときは私が嫁入り衣装を整えてあげるね、なんて約束したのです。で、お嫁入り休暇の前日にその話をしたら「全然覚えてない」って(というか、言った意味を解してなかったんだと思うけど)。お祝いにマニスのお宝系たんすから、かれこれ10年前にチレボンでその時なりの苦労をして買ったサロンを引っぱってきてあげました。私としては衣装一式とは行かなくてもナントカ約束を果たせてほ~っとしたりして。でも、そんなこと全然記憶してなかった彼女は、びっくりしてうるうるしておりました。

Photo ゲストルームにあった机と椅子を、思いつきで子供のおもちゃ棚の一角に移動。そうしたら、宿題が何てはかどるようになったことか。子供にとって机という居場所は案外大事かもしれません。幼稚園ながら毎日宿題があり、しょっちゅう「K」の頭文字のつくおもちゃを持ってきてください、とか、○○色の服を着させてきてください、と忙しい。宿題は中でもいちばん面倒。持ち物や着せるものは夜の間に用意しておけばいいけれど、宿題だけは本人にやってもらわないと。で、机。UBUDの街なかで暮らしていた頃に行商のおじさんから買ったもの。家のダイニングテーブル→スタッフ用キッチンの調理台→ゲストルームのサイドテーブル、と経て、また家に。何度もペンキを塗り重ね、天板も反り……。だけど、サイズも質も実に万能なのです。そうそう、ダイニングテーブル時代は夜なべ仕事でもよ~く使っておりましたっけ。

最近、買い物にあまり行かなくて済むようになりました。オーガニック食品の宅配という、すっごく便利なものに目覚めたせい。野菜、果物、肉、魚、パスタ、豆腐類、パン、アイスクリームとかなり幅広く注文できるし、週3回のデリバリーで前日までにファクスを送っておけば内容共々ほぼ間違いなく届きます。UBUDエリアながら、電気修理にもなかなか来てもらえないちょいと便の悪い環境で、食品宅配です。玄米も焼きたて胚芽パンもあり。それでもって、配達の方が実にありがたい感じの人で! この内容はまた改めて後日。

つれづれ、駄目押し。家の前の田んぼがまた実りの収穫で、視界が広くなりました。

| | コメント (0)

« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »