養護施設のこと
この頃『日本部通信』では親方と呼ばれているワタシですが、日本部の番長けろちゃんは11月にバリへ来るそうです(エイコさんは来週来来バリ、お待ちしております!)。番長の場合、仕事というよりバリにいるお友達とのおつきあいで日本並みに忙しい。ワタシはもはやバリ化しているので、仕事以外で忙しいのは子供と犬くらいですね、はい。
きょうは子供がひさ~しぶりに主人の実家に泊まりたい、と言い出して、夕方からなんて静かなこと! 大小とりまぜ5匹の犬たちも私だけしか居なくなったら急に静まり返っております。
先週の日曜日に、バリ日本人会女性部からのお誘いでバリにある養護施設を訪問してきました。私設の「エベンへザー養護施設」というところ。自宅に20名ちょっとの子供たちを引き取って、中学~高校まで面倒を見ているそうです。本当に親のいない子供もいるけれど、どちらかというと家庭の事情で引き取られた子供の方が多そう。 目に付いたのが、男の子が圧倒的に多いこと。女の子だと、子供でも子守や家事の働き手として引き取られやすいのかも、とメンバーの方が言いました。
インドネシアでは、アチェのように天災で家族を失った子供たちが多い地域もあり、格差が大きいとも聞きます。バリは爆弾テロ事件が2回起きましたがそれでも他と比べたら経済的にもかなり発展しているし、「贅沢」な土地。そのせいか公立の養護施設などまだまだ見当たらないのですって。
でも、貧困で恵まれない家庭から預けられた子供たちの立場はバリだってきっと同じでしょう。エベンへザーでは大所帯で楽しく生活が送られているようですが、家族や集落のようなコミュニティが基本のバリでは孤児はそれなりに特殊です。高校を出てその家から巣立っても、ぜひ伸び伸びとしなやかに生きていって欲しいナァと思います。とくに男の子たちは。
訪問の際、うちの主人と子供にも一緒に来てもらいました。日ごろ、ストリートチルドレンを見慣れている私たちは「あの子達は商売であれをやっているんだ」という事も耳にします。観光地でギブミーマネーですからね。本当はちゃんと家があるのに、って思われてしまう(もしかしたらそうなのかも知れないけど)。でも、本当に子供たちだけで生活している子達は「何か頂戴」なんてしぐさはしませんでした。どうぞ、とメンバーの方がお菓子を広げても初めは遠まきにじっと見ているだけ。うちの子供にとって、その辺の反応に感じたものがあったようです。
そういえばフォスタープランの里親制度でマニスからもエジプトのとある女の子に小額の学費援助をしています。両親の元で生活しており、学費だけです。でもでも。小学校に上がる頃から始めたのが、今や高校生。会ったこともない遠くの子なのでほとんど忘れがちですが時々手紙が来たりしています。アラビア文字から英語へ、英語から日本語へとていねいに翻訳されてくるのが実感として何ともありがたい気持ちになります。
願わくば、一人っ子の我が家に誰かひとり引き取って兄弟に! な~んて、夢見たいな事を何度か考えた事もありましたが、それこそ、夢になっております。何たって、子供は一人でも、いつの間にか犬だらけ。やっぱり、それなり忙しい!
例によって配信は明日になります。
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