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2007年10月15日 (月)

バトゥ・シカッ

Batu1_2 バリはこのところ曇りが多くて少しずつ雨期の兆し。雨の季節の前に今年こそやっておかないといけないのは「むき出し部分」。何たってもう2年越しですから、建物周囲の土がだんだんえぐれてきてしまって!重い腰を上げて、いざ、舗装です。

気乗りしない理由は、工事を発注すると施主が見張っていないといけないこと。あ、でも、これは日本でも増築などでおうちにいなければならないのと同じですね。

敷地内の駐車スペースや建物の周囲を舗装する場合、最近流行っているのがバトゥ・シカッ(石細工)です。セメントで固めるだけでは寂しいので、うちもその石細工を頼むことに。何でも、とてもきれいに仕上がるし安いとの噂。

Batu2 セメントを敷いた上に砂利を載せ、それを叩きながら平らに伸ばしていく方法です。普通にどこでもある方法かと思いきや、バリで最近流行っているのは“模様入り”。ピンクや白、水色の石をつかってかなりいろんな柄を描くのです。これ、バリ以外でもあるのでしょうか。分かりませんが、とってもバリっぽい技法だと思えます。門や建物の壁の装飾に複雑に凝るバリですから、これまでただセメントでカバーするだけでノーアイディアだった敷石は、バトゥ・シカッの登場でそれはそれは楽しくかわいい模様が増加中。

今回は歩行スペースの舗装とエントランス部分だけなので、模様はひとつだけお願いしました。歩行スペースも模様入りにしたくなっちゃうのですが、庭木や芝が入った後ではやや過剰な印象。せっかくの技術ではありますが、敷地内をすっきりまとめるにはプロムナードは無地、エントランスにワンポイントがいいようです。

Batu3 当日。模様担当のアーティストっぽい人がひとりと、監督者、あとは作業のひとが8人とぞろぞろやってきました。私がこの辺にこのくらいの巾で、と地面にラフを書いてあとはお任せ。そうしたら、早い事早い事! 人数が多いのは効率です。セメントをこねる人ひと、水平面を測って糸を張るひと、端からベースのセメントをざくざく置いていくひと。15mくらいの部分の基盤が数時間のうちにできあがりました。

一日それを乾燥させて、翌々日から石細工。クレープの種くらいのゆるいセメントを伸ばし、そこに砂利を敷いていく。どんどん出来ていくので見ているのも退屈なんかしません。もちろん、一緒にやらせてもらいました。模様の描き方は、まずエッジになる部分に色違いの砂利を並べます。面はざらざら~っと広げます。それを平らなもので叩く、叩く! かなりリズミカルな音。

仕上げはブラシとスポンジ。水を含ませたブラシでセメントの表面を削る。すると、沈んだ砂利の顔を出す。後、スポンジでさらにセメントを滑らかにふき取る。これがポイントなのです。カラフルな石でもただセメントに広げただけでは色が濁ってしまうけど、表面を磨いて余分なセメントを落とすとかなりきれいな仕上がりに。

どうです? マニスだからやっぱりワンポイントは「豆」になっちゃいました。が、職人さんたちは、「え、タマリンドかと思った」って。確かに、こんなに太っちょの豆、ありませんものね~。

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