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2007年10月24日 (水)

いろいろ布リサイクル

マニス日本部からの最近の情報によると、不燃と可燃のごみ分別がなくなったって。本当でしょうか???

バリ部では相変わらず生ごみはミミズのコンポスト、紙とカン、ビン、プラスチックの有料リサイクルごみの回収、その他は通称バカール=敷地内で燃やしております。

ほか、最近では私たち一家が使い古したものを寄付に出したり、スタッフたちにオークションで販売。売上金はバリ部スタッフ用口座に保管しております。

子供が「もったいないおばあさんみたいねー」、と、よく言います。本当に、そうね~。

Photo ごみより前に、スタジオ内の切り落とし生地ストックをなるべく増やさないように毎度おなじみ「いろいろ布リサイクル」を昨今シリーズ化しようかな、と思い立ちました。

残布はこれまでは主に見返しなどの部分使いやバッグ。あとはパッチワークのスカートを時々つくるくらいでしたが、先日布を編んでマフラーにしたら開眼してしまいました。今回はクリスマスに向けてもっと楽しいものづくりを目指しております。

まずはひざ掛けです。

ウール生地でハート型に切り抜いたものを四角に切りそろえた生地にランニングステッチで留め、それを100~150枚ほど接ぎ合わせております。全面にハートがびっしりなので、スカートにするとちょっと大仰に見えるけれどひざ掛けなら! って。でも、これ、やりはじめたら、結構止まりません。現在4枚目に取り掛かっております。あくまでも残った布ばかりですので、配色などがやや難しく頑張って5枚かなー。毎日ハートばかり、もうかれこれ1ヶ月も切っている新米スタッフはきっと飽きる事をとうに越えて何を見てもハートに見えているかもしれない。親分、そろそろ勘弁して、って思っているかな。はい、もう、そろそろ見極めます。

Photo_2 コサージュもつくっています。

シンプルなカメリア一輪のようなものだったらコサージュって、わりと好きです。それで、ウールやコットンのナチュラル系の配色を中心にした大輪の思い切り咲き開いたようなカメリアをつくっております。一般的なコサージュはボンドをいっぱい使って固く形を固定するようですが、もっと布の感触が残るようなつくり方にしています。季節柄、ちょっとおめかしして「箱入り」を目指しつつ目下試作の繰り返し……。

ちびバッグ、長バッグ、それから10月からお目見えしているマフラー、他いろいろ。布ってどんなに小さくてもごみになりません。そこのところを考えなくちゃ、と思っていろいろ工夫を重ねています。すると、あの生地早く使って残布使いたい、なんてことにまでなって。どうなることやらです。

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2007年10月15日 (月)

バトゥ・シカッ

Batu1_2 バリはこのところ曇りが多くて少しずつ雨期の兆し。雨の季節の前に今年こそやっておかないといけないのは「むき出し部分」。何たってもう2年越しですから、建物周囲の土がだんだんえぐれてきてしまって!重い腰を上げて、いざ、舗装です。

気乗りしない理由は、工事を発注すると施主が見張っていないといけないこと。あ、でも、これは日本でも増築などでおうちにいなければならないのと同じですね。

敷地内の駐車スペースや建物の周囲を舗装する場合、最近流行っているのがバトゥ・シカッ(石細工)です。セメントで固めるだけでは寂しいので、うちもその石細工を頼むことに。何でも、とてもきれいに仕上がるし安いとの噂。

Batu2 セメントを敷いた上に砂利を載せ、それを叩きながら平らに伸ばしていく方法です。普通にどこでもある方法かと思いきや、バリで最近流行っているのは“模様入り”。ピンクや白、水色の石をつかってかなりいろんな柄を描くのです。これ、バリ以外でもあるのでしょうか。分かりませんが、とってもバリっぽい技法だと思えます。門や建物の壁の装飾に複雑に凝るバリですから、これまでただセメントでカバーするだけでノーアイディアだった敷石は、バトゥ・シカッの登場でそれはそれは楽しくかわいい模様が増加中。

今回は歩行スペースの舗装とエントランス部分だけなので、模様はひとつだけお願いしました。歩行スペースも模様入りにしたくなっちゃうのですが、庭木や芝が入った後ではやや過剰な印象。せっかくの技術ではありますが、敷地内をすっきりまとめるにはプロムナードは無地、エントランスにワンポイントがいいようです。

Batu3 当日。模様担当のアーティストっぽい人がひとりと、監督者、あとは作業のひとが8人とぞろぞろやってきました。私がこの辺にこのくらいの巾で、と地面にラフを書いてあとはお任せ。そうしたら、早い事早い事! 人数が多いのは効率です。セメントをこねる人ひと、水平面を測って糸を張るひと、端からベースのセメントをざくざく置いていくひと。15mくらいの部分の基盤が数時間のうちにできあがりました。

一日それを乾燥させて、翌々日から石細工。クレープの種くらいのゆるいセメントを伸ばし、そこに砂利を敷いていく。どんどん出来ていくので見ているのも退屈なんかしません。もちろん、一緒にやらせてもらいました。模様の描き方は、まずエッジになる部分に色違いの砂利を並べます。面はざらざら~っと広げます。それを平らなもので叩く、叩く! かなりリズミカルな音。

仕上げはブラシとスポンジ。水を含ませたブラシでセメントの表面を削る。すると、沈んだ砂利の顔を出す。後、スポンジでさらにセメントを滑らかにふき取る。これがポイントなのです。カラフルな石でもただセメントに広げただけでは色が濁ってしまうけど、表面を磨いて余分なセメントを落とすとかなりきれいな仕上がりに。

どうです? マニスだからやっぱりワンポイントは「豆」になっちゃいました。が、職人さんたちは、「え、タマリンドかと思った」って。確かに、こんなに太っちょの豆、ありませんものね~。

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2007年10月 6日 (土)

養護施設のこと

この頃『日本部通信』では親方と呼ばれているワタシですが、日本部の番長けろちゃんは11月にバリへ来るそうです(エイコさんは来週来来バリ、お待ちしております!)。番長の場合、仕事というよりバリにいるお友達とのおつきあいで日本並みに忙しい。ワタシはもはやバリ化しているので、仕事以外で忙しいのは子供と犬くらいですね、はい。

きょうは子供がひさ~しぶりに主人の実家に泊まりたい、と言い出して、夕方からなんて静かなこと! 大小とりまぜ5匹の犬たちも私だけしか居なくなったら急に静まり返っております。

Photo 先週の日曜日に、バリ日本人会女性部からのお誘いでバリにある養護施設を訪問してきました。私設の「エベンへザー養護施設」というところ。自宅に20名ちょっとの子供たちを引き取って、中学~高校まで面倒を見ているそうです。本当に親のいない子供もいるけれど、どちらかというと家庭の事情で引き取られた子供の方が多そう。 目に付いたのが、男の子が圧倒的に多いこと。女の子だと、子供でも子守や家事の働き手として引き取られやすいのかも、とメンバーの方が言いました。

インドネシアでは、アチェのように天災で家族を失った子供たちが多い地域もあり、格差が大きいとも聞きます。バリは爆弾テロ事件が2回起きましたがそれでも他と比べたら経済的にもかなり発展しているし、「贅沢」な土地。そのせいか公立の養護施設などまだまだ見当たらないのですって。

でも、貧困で恵まれない家庭から預けられた子供たちの立場はバリだってきっと同じでしょう。エベンへザーでは大所帯で楽しく生活が送られているようですが、家族や集落のようなコミュニティが基本のバリでは孤児はそれなりに特殊です。高校を出てその家から巣立っても、ぜひ伸び伸びとしなやかに生きていって欲しいナァと思います。とくに男の子たちは。 Photo_2

訪問の際、うちの主人と子供にも一緒に来てもらいました。日ごろ、ストリートチルドレンを見慣れている私たちは「あの子達は商売であれをやっているんだ」という事も耳にします。観光地でギブミーマネーですからね。本当はちゃんと家があるのに、って思われてしまう(もしかしたらそうなのかも知れないけど)。でも、本当に子供たちだけで生活している子達は「何か頂戴」なんてしぐさはしませんでした。どうぞ、とメンバーの方がお菓子を広げても初めは遠まきにじっと見ているだけ。うちの子供にとって、その辺の反応に感じたものがあったようです。

そういえばフォスタープランの里親制度でマニスからもエジプトのとある女の子に小額の学費援助をしています。両親の元で生活しており、学費だけです。でもでも。小学校に上がる頃から始めたのが、今や高校生。会ったこともない遠くの子なのでほとんど忘れがちですが時々手紙が来たりしています。アラビア文字から英語へ、英語から日本語へとていねいに翻訳されてくるのが実感として何ともありがたい気持ちになります。

願わくば、一人っ子の我が家に誰かひとり引き取って兄弟に! な~んて、夢見たいな事を何度か考えた事もありましたが、それこそ、夢になっております。何たって、子供は一人でも、いつの間にか犬だらけ。やっぱり、それなり忙しい!

例によって配信は明日になります。

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2007年10月 3日 (水)

この頃の傾向として

作品展vol.35が終わりました。たくさんのお客さまに来ていただいて、たいへん盛況だったもよう。バリ制作部にとっても何よりの励みとなりました。皆さま、誠に誠にありがとうございました。

インドネシアでの長期滞在ビザが取れたこともあって今回は私、思い切って帰国をしませんでした。作品展にお立会いすることが出来ず、皆さまには大変失礼をいたしました。おかげさまで服づくりの方にはかなり集中することができています。今週はすでに年末向けのものに仕掛かりはじめています(画期的スケジュール!)。次回12月の作品展では今回を上回る点数と内容を目指して、早速フル稼働中です。

さて、きょうはちょっと珍しいことがありました。

夜になってからのことです。ごはんを済ませて後片付けをしていたときのこと。キッチンに急に何かがバタバタと飛び込んできたのです。うちのキッチンは、お隣の家との兼ね合いで窓をつくることができなかったため、通気口として天井から1メートルくらい壁が開いているのですが、そこからしょっちゅういろんなものが入ってきますの。

蚊とか羽虫などはまぁ、当たり前。バッタやカナブンやカブトムシも、まぁ、ありえます。が、きょう飛び込んできたのは、何と、ミミズク。

ミミズクって前に何かの雑誌で読んだことがあるのですが、高いところが好きらしい。あちこちぶつかって挙句、ドアの上に着陸してあのまんまるの超かわいい目をキョロキョロ。さっそく犬たちが大騒ぎ! 子供は、はじめて見るミミズクにおおはしゃぎ! Photo

騒ぎを聞きつけた夜警のアグン君が入ってきて、どうするのかな~と思いきや、何と素手でキャッチ! ブラボー! 鋭い爪で少々引っかかれながらも、いとも簡単に。もしや、ミミズクの乱入はバリでは当たり前??? 早速、「このミミズク飼おうよ~」と言い出す子供をなだめて連れ出していただく。ふぅ~~~~っ。

夜な夜なほーーーっほーーーっ、と鳴いているのは知っているけれど、まさかお目にかかれるとは。てっきり果物欲しさにコウモリが入ってきたんだと思ってひるみましたが……。

そういえばこのところいろいろなものに会いますの。先週は犬の散歩をしていたら電柱からスルスルっとサルが降りてきて、用心深く引き返しました。サルは犬と喧嘩になりやすいので。ええ。これは自然の摂理です(?)。桃太郎のお話のように彼らは仲良くはなりません、一般的に。モンキーフォレストというものがあるUBUD界隈ですから、サルはこの辺では「確かにいる」ものです。時々、人の家の屋根で昼寝してたりするのも目撃しますし。あ、ちなみにバロンダンスのサルじゃないですよ、本物のサル。

あと。数日前の晩に主人とバイクで家に戻る途中、道を横切るシマシマのものたちが。主人は「キツネだ!」と興奮しましたが、きっとタヌキ。しっぽだけがシマシマの大小3匹でしたから! これはね~、いくら山ん中のUBUDだってそうそう見ませんよ。

うわっ、今これを書いてる真上でトッケイ(ゲッコー)が大声で鳴き出しました。トッケイさんの場合、お願いですから、オトシモノをしないでお引き取りください。

今バリ時間で11:30ですが、ネット接続の関係で配信は明日になりますので悪しからずです。

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