モチ系について
バリではじめて長く滞在した頃……というともう何年も前になりますが、朝ごはんを市場に食べに行くのがいちばんの楽しみでした。朝8時前のUBUDの市場はローカル御用達。9時を回る頃には通路に野菜や魚をひろげて売る人たちは退散して観光客向けのお店がオープンします。ねらい目はもちろん8時前。バリ人のおばちゃんが群がっている露店はやっぱり当たりが多い。中でも甘い色とりどりの餅菓子や芋の煮たのをチャンプルして椰子砂糖のシロップとココナッツをおろしたのをかけて包んでくれるのがあって(あれのこと何て呼ぶんだろう?)、もうやみつき。ひと包み1000ルピア。この素敵な朝ごはん売りはいつも居るわけではなく、しばらく姿を見ないこともある。運良く買えたらバンガローの朝のコーヒーと共に。もし買えなかったら市場の中のワルンでコーヒーとブブール(おかゆ)ピサンゴレン(揚げバナナ)っていう手もある。
この甘餅(バリ人はジャジャと言う)チャンプルはギャニャールのナイトマーケットだとたくさん売られています。そちらもかなりの行列。一人でいっぱい買う人がいるので待つこと10分以上。でもね、朝じゃないと。夜に食べたいのはどっちかっていうと「揚げ豆腐」チャンプル3個で1000ルピアの。甘餅チャンプルは朝のコーヒーとじゃないと!
さて、写真の色とりどりお菓子はデンパサールで昔からあるムスリム系のお菓子屋さんのもの。うちの主人が子供の頃からあって有名なんだって。こういうおもてなし用はバリでは儀式で人がたくさん家に来るときなんかに注文することが多い。お供え物の色彩を見て分かるようにお祭り関係ではいろどりにうるさいバリ人だけに、きれいでおしゃれなお菓子屋はそれなりに知名度が高いらしい。そしてポイントは種類の多さなので、ひとつふたつ買うより20~30個くらいいろんなのを取り混ぜて買うべき(と勝手に思っている)。私の場合スタッフへのおみやげに買う。大きなケーキをみんなで切って食べるのも楽しいと思うけど、皆がどれにしようかやや真剣に迷ってるのを見るのもいいものです(?)。
このカラフルなお菓子について最近読んだ本「マレー半島・美しきプラナカンの世界」に書いてありました。つまり、マレー半島からインドネシアへ伝わったもののよう。特筆すべきは、このカラフルな色は着色料によるものではなく、葉っぱや花から抽出したものだということです。ちなみにこの本、いろんな意味で参考になります。おすすめです。
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