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2007年8月30日 (木)

土曜日のチャイ

この頃子供の幼稚園が週6回になって忙しい。月~金はデンパサールのインターナショナル校、土曜は午後からサヌールにある日本人会の補習校。うち、土曜日だけは自分が付き添うことにしています。

2時半に預け、5時にお迎え。そのあいだサヌールのカフェで過ごす。これ、やってみると結構いいです。考えごとにはカフェがもってこい。でも、そのたびにわざわざお茶しに出かけるほどの気持ちのゆとりがない(こういうの、何とか暇なしって言うんだきっと)。土曜日はもうそういうものだ、とスケジュールにしちゃう。で、その週のうちに決めないといけない仕事のいろいろをノートに書き出して、翌週の準備なんかもできちゃう(何て素敵なことでしょう)。その分雑用する時間が減って別の意味で忙しくなるんだけど……。

そして過ごすのがカフェ・バトゥジンバール。注文は決まってチャイばかりPhoto

大振りのポットに入ってくるからたくさん飲める(逆に大概全部は飲めません)、頭がすっきりする味、おまけのクッキーがおいしい、ということも評価が高いが、私にとって大事なのはこの飲み物の一般と異なり“ミルクで煮立てていないこと”。ミルクティーにカルダモン、シナモン、ジンジャーがたっぷり入っているというコンポジション。ええ、インド料理屋の乳で茶葉を煮だしているチャイはほとんど飲めないのです。

ミルクが微妙に苦手な私にとって、これは大事なポイントです。チーズも雪印の三角チーズは大好きだけど(それもパンに載せて焼いたものだったら)、フランスから空輸みたいなのはほとんど駄目でオランダ産チーズはOK。北海道産牛乳のたぐい、生乳ヨーグルト、ニュージーランド産アイスクリームみたいなのは駄目なのに洋酒がほんのり効いた生クリームは◎。分かる人にはわかると思います。ミルク系の微妙な違い。バリにいてドリアンに近づけないでいる私ですから。 あぁ、それにしてもこのチャイの不思議なおいしさはそれだけじゃないんでしょうけれど!

先日UBUDのヨガスタジオのカフェ「KAFE」で、もひとつハマった飲み物があります。アロエヴェラ・ソーダ。アロエヴェラとレモン、ショウガ、蜂蜜、ミントなどが入った冷たくないジュース。これに焼きたてマフィンを頼んだら、旨すぎ! こっちはお代わり必須。しかしヨガが終わったあとにお茶できるということはめったに無いのだなぁ。

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2007年8月23日 (木)

コピの赤ちゃん

Photo 先日犬のことを書きましたが、きょうも犬ですよ。この写真の黒い“何か”は赤ちゃん犬たちです。

ルビーちゃんがうちにやってきてしばらくして、ちびで黒いローカル犬のコピが赤ちゃんを産みました。コピもここに越してきてから生まれたコ。コピの母親ハニーは4匹の子を産んでまもなく死んでしまいました。そうそう、私と家事の女の子が交代で粉ミルクを哺乳瓶で飲ませるのに忙しかった。今度はその中で1匹だけ残ったコピの子供たちです。ええと、越してきたのは去年の2月でコピが生まれたのはその3,4ヶ月後だったから、このペースでいくとメス犬を飼っているうちは1年に1回生まれるのだろうか?

5匹が生まれたのは8月16日でかれこれ1週間になりますが、生まれたばかりの子犬は目がなかなか開きません。毎日少しずつ大きくなっているようには思うけれど。コピは出産後2日くらいは檻から出ず、誰かが近づくと警戒して激しく吠えていた。その後はだんだん行動範囲が広がりました(ちなみに敷地内で放し飼い、家の中、庭も自由に行き来可能)。

何かを探しているもようで、ベッドの下や部屋の四隅の床をがりがり引っかくのです。時には鉢植えの土、庭木の根元を前足でしきりに掘っている。食べ物を探しているのでしょうか? あるいは、檻の中だと落ち着かないから穴でも掘って引っ越そうとしているのか? 

もうひとつ新しい癖があります。子供を置いて檻からお出かけするときに「子供が心配、でもお出かけしたい」という気持ちが彼女の中で振り子のようにゆれている。結果、檻から出たところでぐるぐる、ぐるぐるいつまでも同じところをまわっていたりするの。おいでおいでをすると、一瞬こっちへ走り出すんだけど、またまわりだしちゃう。

あと、食欲。ごはんを出してあげると数秒で食べつくす。気の毒になって時々決まった時間以外に差し入れをするのだけど、限りなく食べますね。ああ、でも私だって産後はよーく食べましたもん。自然なことでしょうか。しかし、水の飲み方は、です。あまりに慌てて飲むので鼻から出てきちゃう! まるで洗濯機の「むだ水」(ついこの前までつかっていたマニュアルの2層式は蛇口からの水が出すぎていると別のところから出てくる仕組みでした)。

がつ食いの母に似ているのはどのコか。まだ黒い以外に何の特徴もないので名前がつけられませんが、子供が「一匹はパンダにしよう」というので、じゃ、ほかは? こげパン、どらパン、パンケーキ、パンナコッタ、というのが候補に上っています。目が開いて歩き始める頃までに決めようと思います。

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2007年8月19日 (日)

ルビーちゃん

Ruby この前、誕生日でした。40歳を過ぎるとさすがに歳がまた増える事について嬉しくないもんです。それに、なぜか毎年この日はろくでもないことで過ぎる。子供が熱出したり、自分が寝込んだり、仕事で徹夜になっちゃったり。……ほんとうです。きっとカルマ、それか日ごろの行ないか?

ところが今年は久しぶりにプレゼントなんてものをもらいました。

犬です。

そういえばずっと前に、「引っ越して広い家になったらゴールデンでも飼いたいな」と言ってたことがありましたっけ。しかし、引っ越してきてから犬については凶運続き。前の住まいから連れてきた3匹のうち2匹が立て続けに死んでしまって以来、犬はしばらく増やさないでおこうと。……そのまま忘れていました。残るは1匹と、前の犬が産んだ子犬が4匹のうち1匹残った。

さて。誕生日にもらったことを忘れないように、新しいわんわんの名前は誕生石のルビーに(とりあえずは前向き)。しかしおそるおそる飼い始めた初日。あっ、やっぱりなぁ。昼夜問わず、鎖を外して! って、吠えっぱなし(バリでは放し飼いが基本だから他の2匹は自由行動なのです)。それから、ごはんを食べた後にものすご~くたくさんのうんちをする! これには全員でびっくり! かなりのおてんばでたまに鎖から放すと植木鉢4つとサンダル2足、子供のお気に入りのおもちゃいろいろがかじられオシャカに……、なんてことはまぁ、どこでもあることか。

そうこうするうち1週間が経った。いつものように朝からまた吠えっぱなしなので、庭番のアグンに頼んで散歩に連れて行ってもらった。すると、あらら、まもなく大怪我して帰ってきたんです。ほかのお散歩犬と喧嘩したんだって。お蔭様でルビーちゃん、以来少しは大人しくなった。

きょうは怪我から4日目。またお散歩へ行ってみると、なんてまぁ進歩したことでしょう。私の足にぐるぐる鎖を巻きつけたりしないし、パンツの裾を噛み千切ったりしないし、道路の真ん中で踏ん張ったりしなくなったし! これでやっと少し飼っていける自信がつきました。性格からして、ルビーではなくウランちゃんの方が合っていたかも。鉄腕アトムの妹の、ウランちゃん。

というわけで、プレゼントしてくれた主人にやっとありがとうが言えましたです。微妙だな~

犬について、もうひとつのお話しは次回。

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2007年8月 7日 (火)

リサイクル生地の足拭き

Photo 7月の帰国では、荷物があまりなかったので久しぶりにちょっと嵩張るものをおみやげに。

これ、足拭きマットです。

私必要のあるなしに関わらず、かわいい色のものがあったらつい買っちゃう。バリでは家の中には素足で上がるのが一般的で、このマットは各入り口の必需品。ずーっと前からあるデザインで大きさも大体同じだし、何枚あってもいいからって。でもかわいい色のってそうそうお目にかからないのです。今回のようなこんなカラフルなのはちょっとめっけモノ。

裂き織りのようなつくりでTシャツの残り生地などのリサイクルとも思われ、一般的に白が多くて中に別の色が少し混じっているようなのが多いと思う。

前にうちの主人が言っていたけれど「この種類の足拭きが安くていろんなのがあるのは刑務所内でつくられているから」だって。服役中のひとたちの作業らしい。今でもそうなのかどうか分かりませんが、確かに安いのもポイントのひとつ。

風合い(?)としては、ずっしり重いので洗いにくいけど滑りにくく風で飛ばないのがまさに足拭き向き!(これが別の素材になったらきっと違ってくるのでしょう)。あ、あと、犬がかじってもなかなか破れないのも助かってます。

この裂き織りみたいなタイプのほか、生地でつくった縄で渦巻き状に巻かれたものや、生地にたくさん切り込みを入れてフリンジが表にぽわぽわ出ているタイプのもありますが、洗って何度も使うものとしては写真のこのタイプがいいのです。

むかし祖母が破れたストッキングを集めて、ルームシューズといいますか室内用のぞうりをつくっていました。祖母はそれこそ“ものを捨てないこと”と“何でもつくっちゃう”にかけては凄かった。ええと、それで思い出したのですが、この大きめの裂き織り、ふつうの残り生地でもいいのだけどTシャツ地しかりストレッチ性のある生地でつくると足元につかうにちょうどいい強さが得られるようです。ふむふむ。

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2007年8月 2日 (木)

チャナンをつくったら

Photo あれれ、またもやあっという間に2週間以上? 「日記的」を目指したものの、なかなかうまく行きません。何度もこのブログを開けてくださった方、申し訳ありません! 

まずは遅ればせながら、7月18~20日のIFF出展報告です。

IFFというのは、ファッション、アパレル系のブランドがバイヤー向けにサンプルを並べる展示会みたいなもの。ビッグサイトの半分を使うかなり大きな催しです。それに出てみようと思ったのは、このたびバリ手織シャンブレーのブランド「ハルマニス」をつくったから(まもなく本サイト内でも商品をご紹介します)。一応審査みたいなものがあってクリエーターズヴィレッジという括りの出展ブースに。

ところが、はじめての出展ながら最初で最後かも、と思えるちょっと場違いな雰囲気?! 設営に行くと、あれ、周りはずいぶん立派な施工をしている……。松本クラフトフェアにしか出展したことがない私たち、もしかして壁を持ってくるのを忘れた? そうだったのかぁ。……それで、両隣と後ろ側の出展者が作った仕切り(板やらパテーションやらカーテンやら)の裏を使わせていただく。不幸中の幸い、3方のブースが皆いい方ばかりで助かりました。

2日目のこと。会場の雰囲気に呑み込まれそうに思って「そうだ、塩でも置こう」、ということに。最近私、塩がマイブーム。塩を出入り口の両側に置く、あれです。侮る事なかれ、塩はバリでも実際に威力を発揮しているのです。 その塩を置くのに「そうだ、チャナンみたいにしちゃおうか」というアイディアが加わり、けろちゃんがかご持って「それでは花摘みに行ってまいります」って。ビッグサイトの中で。は? 花摘み? しばらくすると一体どこから取ってきたのやら、色とりどりの花。持ってきたディスプレー用のかごの中から出てきた木彫りのジュプンを添えたら、あら、ホント。チャナンが出来ちゃいました。けろは、ときどきいろんな才能を発揮するのです。

お分かりかと思いますが、私たちやはりマイペースです。それで、IFFではぱっと目に付く展示ではなかったと思うけれど(何しろ壁なし)、面白い事に、塩のチャナンを置いた後マニスの服をじっくり見ていかれる人がちらほら。聞くとパタンナーさんだったり、縫い物屋さんだったり。値段や売りやすさで探しているバイヤーさんではなく、服の出来にアンテナが向いている少数派の面白い方々に知り合えて、これまた別の意味で楽しかったのでした。

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