カバンの夢
先週木曜の夕方、寒気がするなと思ったら、寒気じゃなく悪寒でした。もこもこ着込んでヒーターの前に座り込んでもまだ寒い。久し振りに子供と一緒の時間に布団に入ったものの寒さは続く。
その3時間後、ふつふつお湯が湧くように熱。からだの中に毒素がいっぱいたまっていたのだ、と思う。これまでこんなに長く悪寒が続いたことはなかったから。ふつ、ふつ、と本当に音でも聞こえてきそうなくらいに熱が出た。まるでマラリアの症状みたいだわ(かかったことはないのだけれど)。
そのうち、まぶたの裏に何やらカバンのようなものが見えてきた。そのカバンは人が3人くらい入れそうな大きなもので黒いナイロンのような素材でできている。ポケットを兼ねた半円形のマチがたくさんついている。それを大きく広げて畳みたいのだけどカバンの方が勝手に動き回るのでさっぱり小さくならない。わたしはそのカバンを畳もうとすると同時に、いったいどういう形をしているんだろうとどうしても知りたくなってだんだん真剣になった。
カバンはまるで生き物で、どうやらひとつではなくいくつかのかたちのものが重なったり、その中に入っていたりするらしい。やっとそのひとつを捕まえて(?)真直ぐに広げて畳む。と、別のカバンたちがさっきよりも大仰に暴れだした。もしかして、わたしがじっと手出しをしなければカバンたちも大人しい。でも、こっちだってもう引くに引けないのだ。
わたしは高い熱があって、ふらふらしているというのにこのカバンについて解決しなければならないことを知っている。解決すれば朝には熱は下がって万事OKなのだきっと。
そうこうしているうちに、水が飲みたくなった。
ふと我に帰って起き上がる。
目の前にこんもり押し寄せられた羽布団があった。
なんだ、これだったのか。
症状がインフルエンザっぽかったけれどお医者さんへ行く暇もないまま4日くらい経ってしまった。熱は一晩どころか4日間以上続いた。結局一晩中カバンを畳めないままだったからだろう。
身体の痛みが取れて軽くなったな、と思ったら、あらら。外ではもう桜がいっぱい咲いていましたです。
さて、皆さま明日から作品展です。初日の明日は3時開場です。
今回もおすすめがたくさんありますよ。
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