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2007年1月25日 (木)

カットソーの服

Photo_32 昨年春から少しずつ取り入れているカットソー素材。

これまで“織物”こと布帛が中心だったのですが、“編地”のカットソーは私たちまだまだ日進月歩。ふだんからマニスでは「ロックミシンを使わない仕立て」をしているので、カットソーの縫い代も手仕事で始末。縫いものを自分でするひとだと分かると思いますが、ロックミシンだと縫い代が服の内側で泳いでいる状態。カットソーなら素材の厚さや密度の具合でそのまま切りっぱなしでよいものもありますが、縫い代を固定するとやはりかたちがきれいだと思う。縫い糸も普通は伸縮性のあるナイロン糸を使うのだけど、今のところ普通のもめん糸で縫っています。

カットソーという素材はロックミシンとの相性で簡単に縫えることから、比較的消耗品的存在だなぁ、と思っていたのです。それじゃ普通の布と同じく縫ってみたらどうだろうと。工場で縫えばきっと1日に5枚も6枚も(もっと多いかも)縫えるでしょうけれど、マニスの手仕上げでは1枚に2日はかかります。その分値段も高くなってしまうのですが、ちょっと高級なカットソーを使ってていねいに縫うという仕事は新鮮。「ロックミシンの方がきれいに縫えるだろうな」と思うこともしばしばだし、アパレル技術的に邪道かもしれないけれど、表面にごちゃごちゃと手仕事をくっつけるよりも裏にひと仕事ある服って何となく好きなのです。

今回は通称スウェット、裏毛を試作中。ポケットとフードのかたちに特徴があるパターンをつくってみました。きょうその1着目がやっとできたのだけど、スウェットだったら洗濯機で洗ってどうなるかも実験してみようと思って。このほか、綿天竺を2枚重ねて縫うパーカーやゆるめで薄いものを斜め地に裁断してつくるものなどなど、この春の服はカットソーがいちおしです。2月中旬から企画展、委託ショップでお目見えしますので、ぜひチェックしてみてください。

バリは雨期真っ只中。ときどきの晴れ間に溜まった洗濯ものをわ~っと。ちょっと前から床のお掃除以外の家事は自分でやるようにしているのですが、ことに洗濯とアイロンかけはひと仕事なのですけれどいろいろ改良の余地があって。“裏毛”もこんどの晴れ間に洗います。

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2007年1月22日 (月)

芝生の公園

Photo_30 この前の日曜日、久しぶりにブドゥグルへ行きました。

ブドゥグルというのはバリ島の中央よりちょっと北側の山間で、午後になるとあたり一面すっぽり雲の中。標高はそれほど高くないけれど、下界とくらべてすごく涼しいしバリの軽井沢みたいな存在かしら、と(大分違うけど)。芝生が気持ちいいボタニカルガーデンがあってひところはボール遊びとかバドミントンをしにしょっちゅう行っていました。ボタニカルな植物にはあまり力が入っていない、どちらかというと何ともない芝生が素敵。木陰もいっぱいあって、是非モノお昼寝スポットなのです。

UBUDから車で片道2時間前後。早めに出かけないと天気の変わりやすいブドゥグルでは1時間もすると雨、ということだってしばしば。でも、わざわざその山間へ通うように行っていたのは何でだったろう? (その後しばらく私たち、海ばかりへ行っていましたです、ひとりごと)。

久しぶりの軽井沢(?)に行ったのは、子供がリサの絵本(シリーズで何冊も出ていてお気に入り)の「リサとガスパールのピクニック」の巻を見て、「公園ってこういうところなの?」と言うから。日本で子供にとっての公園って児童公園だから、砂場とか滑り台があるところですよね。でも、フランス人のリサたちが行く公園はベルサイユかな、広―い芝生なんです。かれこれ2歳前のことは忘れつつあるうちの子供を芝生系公園に連れて行ったのでした。

Photo_31 あれ? 公園の中に何だかアスレチック?

芝生の周囲はすごく立派な針葉樹で囲まれているのですが(植林?)、そのすばらしい木を生かしてアスレチックが出来ていました。地面から10~15mくらいの高さまでロッククライミング式によじ登り、そこからターザンみたいにロープで移動したり、つり橋や吊るされた丸太を渡り、滑車つきロープでびゅーんと移動する、というもの(表現力不足にてすみません)。いちばん高いポイントは20mくらいありそうな。高所恐怖症気味の私には見るだけでじゅうぶん恐ろしく≪でも、あれができるとすごく気持ちいいだろうナァ≫。

子供用は地面から2mくらいでまだ安心な感じ。自分の動揺を押し隠し「保護ベルトがあるから怖くないよ、やってみたら?」ってやんわりすすめてみる。そしたら、“強いモノ”に敏感な子供は、「やるやる!」さっそくやらせてみましたです。まず、保護ベルトを借りて。フックを必ず架け替えながら進んでいくよう教わって。さ、登ります≪わー、怖い!≫。しかし、あれ? 案外上手にできますの≪もしかしたら、簡単?≫。 サーフィン型の滑車に乗って最後は滑空≪気持ち良さそう≫。今度はスニーカーを履いて行って、もしかして、自分もやってみたい。

リサ・シリーズ……絵のかわいさはもちろんだけど石津ちひろさんの訳がとてもかわいい。

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2007年1月12日 (金)

みみずを飼いはじめる

Photo_29 スタッフ用キッチンができて以来、料理のボリュームが増えました。

それまではずっとうちのごはんだけだったのがのべ17人分のお昼を別につくるようになったので、生ゴミの量が倍以上に。少し前からどう処分すべきかあれこれ調べていたのですが、最近UBUDのPIZZA BAGUS(週末によく行くイタリアン)のテラススペースでオーガニック市場が開かれるようになって、そこで教わった堆肥づくりを早速やってみました。

みみずを飼う、という方法です。みみずが生ゴミを食べてくれていい土ができる。それをどんどん庭に加えていく。増えすぎないようにときどき魚のえさに与える、というもの。

うちの庭というか敷地は斜面を整地したまま相変わらず泥土がむき出し。だいぶ前のブログで(いつごろだったかナァ……)ぼやきましたが、何と今でもまったく変わっていませんの! 僅かに進歩したのは雨期でヘリコニアが成長したことくらい。もちろん芝生もまだ。いい土が増えればもっといろいろ育つことでしょう(何を植えるかが問題だけど)。魚はまだ飼っていないけど、そのうち池もつくってレレ(なまず)でも飼いましょう。虫マニア且つ釣りキチ(うちの子供)にもきっといい! これって、夢!

さて、そのつくり方。大きなごみバケツの底に穴を開けて水はけを良くし、涼しい場所に設置。牛の糞をよく乾燥させたものに腐ったバナナの幹などを混ぜてつくった土で飼う。みみずを。そんなもの、どこで手に入れたらいいか分からなかったので、堆肥をふやして売っている人に「みみず床」みたいなのを分けてもらいました。油、洗剤が混じった生ゴミや卵の殻、魚の骨みたいなもの以外の生ゴミのみ可。見たところがっつり期待できるくらいの密度でうにょうにょしていて、確かに相当気持ち悪いが興味津々。というか、こんな気持ち悪いもの久しぶりに見ました。微妙。みみずたちが1日分の生ゴミ全部をどのくらいの速さで平らげるのか、機会あれば後日またご報告します。

プラスチックと紙ごみは以前からABCsolutionという業者に頼んでいます。それ以外のものはドラム缶の中に溜めて2日おきに燃やすことに。あー、きょうは何だか気持ち悪いお話しですみません。

そうそう。1月に入って服の方もいろいろ出来てきています。寒いうちから着ていられる春の服です。もうあと少しで開催の愛知のギャラリー、アサンブラージュでのマニス展でお目見えします。

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2007年1月 8日 (月)

赤米の玄米

Photo_26 元旦に衝動買いしたバリの赤米の玄米。

じつは私たち、バリではもうずいぶん前からごはんは赤米を混ぜて炊いています。日本にいるときは、西麻布のスーパー“TOTSUKA”にあるセルフ精米機で玄米を5分精米というのにしたり、コンビニ米にナチュラルハウスの五穀米を混ぜて、とか。白くないお米ばかりを食べているから、ときどき外食やお呼ばれで真っ白なピカピカしたごはんを盛られると新鮮な気持ち。「色つきのごはんは飽きる」というのも頷けるけど、バリだとおかずの味が濃くなりがちなせいか色つきごはんが続いています。ん?もしかして、かれこれ3年くらいかも? おかずの味が濃くなるのは気候のせいでもあるけど(薄味だとこれだけいろんな雑菌が繁殖している場所ゆえ味が変わりやすいのです)。で、いつの間にかごはんの味が濃いことにも慣れちゃった。

以前はパサールやスーパーマーケットで買っていた赤米ですが、最近はオーガニックブランドの半精米したようなものも売られていて(完全に精米してしまうとタダの白いお米になってしまうからかも)選択肢が増えました。で、その玄米も買えるようになったのだなぁ、。

きょうは朝「赤玄米でおかゆ」にしてみました。レッドビーンズとちりめんじゃこを炒め煮したのを乗っけて、海苔をぱらぱら。お昼と夜炊飯器で赤玄米と白いお米を1:3くらいに炊いて、エビ入りオムレツとカンクン(空芯菜)のしょうゆ炒めと。ちょっとの量でおなかがかなりいっぱいになる(玄米ってそういうものですね)。歯ごたえがあるからゆっくり食べることができる。香ばしい味がする。いろいろ新鮮でありますことよ。というわけで、これからしばらくマクロビのような食生活を目指しますよ~! ちなみに、この赤玄米は日本の玄米とはかなり異なっています。どちらかというとワイルドライス。炊くと殻が割れて少しもちもちした中身が出てくる。ぷちぷちした殻の食感が気に入りました。

Photo_27 ところでバリにはあと黒いお米もあります。黒いのは一般的にやし砂糖ことブラウンシュガーを加えてたおかゆにするみたいです。ココナッツミルクと混ぜたあったかいデザート。苦味も少しあって、すっごくおいしいのです。一時ハマって日本にこの黒いお米をずいぶん持ち帰りました。お米だけではなくやし砂糖と共に。でも、ムシがわきやすくて数ヶ月持ちませんでしたけど。

そうそう、私たちまだかまどさんを試していません。要領が悪いせいか今よりももっと手間がかかりそうなことにはいまいち億劫。だって、まだ霜取りが必要な(1週間に1、2回)冷蔵庫を使っているし、トリ肉だって骨付きのままのを裁くのでこれ以上台所時間を増やせません。ま、いいか。

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2007年1月 4日 (木)

あけましておめでとうございます

皆さんどんなお正月を過ごされたでしょう?

クリスマスがらしくなければ、私たち、お正月も何ともありませんでした(?)。

……今年の大晦日から元旦はサヌールビーチのホテルに泊まって過ごしました。ところが台風並みの悪天候。カッパ着てビーチを散歩、という午前中。お昼はホテルの中で中華。午後はホテルの前にあるスパへ。バリで天気が悪くてできることといったらコレですね。かなり混んでいるのに無理やり予約を入れてもらって(GANEというナチュラル志向のスパです)。

子供はボギーボードをやりたくて一日中うずうず。夕方近くに結局雨の中ビーチで遊びました。サヌールの海はコーラルリーフだから嵐でも波打ち際は穏やか。バリにいろんなビーチあれど私たちはやっぱりサヌールが好きです。

それで……、あれあれ? なんだ、もうお正月は終わってしまいました。おもちもおせちも無いまま、2日からもう仕事でした。さびしー。バリでは11月にラマダン(ムスリム)やガルンガン(バリヒンドゥ)の休暇があったので、ニューイヤー休暇は2日だけ。うーん、今年は子連れで1週間くらい旅行なぞしてみたいなぁ(←新年のひとりごと)。

さて、先ほど触れたGANEですが、思いのほか良かったのでちょっとご紹介。いちおしはヘッドスパ。石鹸でシャンプーしてからミントやティートゥリーが入ったクリームでの頭皮のマッサージ。悪天候でナーヴァスだったのに、しゃきっと爽やかになりました。このサロンのおおもと、intiというプロダクトの商品はオーガニック志向の人へのおみやげを選ぶのにおすすめです。石鹸やクレイ、アロマオイルも配合がユニークだけど、有機栽培の赤米の玄米やにがりも売っていてさっそくいろいろ買っちゃいました。

それでは皆さん今年もどうぞよろしくお願いします。

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