« ナスの食べ方 | トップページ | バッグのこと »

2006年11月 4日 (土)

大工さんは大事

Photo_17 私たち一家とマニスバリ制作部は、昨年4月に10アールの土地を20年契約で借りて本棟の2階建てを建てました。今年2月にそれがようやく出来て。1階がスタジオで2階が住まいの、……という辺りは前にもお話ししましたけど、現在、その外側にバイクの駐輪場やポス(警備のおじさんの家)や、スタッフ用のダイニングキッチンなど小さいものをいろいろ建てているところなのです。庭づくりが手付かずなのは、こうした建物がみんな建て終ってからじゃないとイメージできないというのもひとつの言い訳。

でもまぁ、引っ越してきてかれこれ半年以上。本棟の着工からは1年半。やっと建物関係に区切りがつきそうでホッとしているところ。だって、もう、忙しいのです~。建物をやっている間というのは。

バリでも最近は気の効いた設計事務所が増えつつあるけれど、今うちでは地元の大工さんに直接依頼。なぜかというと、本棟をつくっているときに依頼した近所の設計士が途中で仕事放棄。工事が2ヶ月くらい止まってしまったということがあったから。こちらの設計士は施主から全費用を預かり、最初に決めた言い値で比較的勝手に建てる。施主は腕組みをして時々自分の好みを何か言うくらいのものらしい。あとはお任せであるらしい……。そんなことでは、いかん、いかん。私だって最初はある程度お任せしていたけれど、出来上がってくるうちに壁が斜めだったり波打っていたりする工事に細かく目を光らせるようになった。あげく、「この窓開かなくてもいいか?」みたいなことになって。いやー、窓というのは開けたいからつけたいのよ、って。

大工さんに直接依頼するという方法は、その辺の行き違い(?)がない分ラクです。が。その分もうちょっと忙しくなる。乏しい知識で機能面を含め設計しないと。相手が理解できる程度に図面を描いて渡すこと。セメントやブロック、窓枠やドアの注文から屋根材、タイル、ドアノブ、シンクや蛇口の買い付けなどもこっちの仕事。とくに水周りが加わるキッチンは細かくて、図面も複雑(((涙))))。大工さんの数が多く仕事のピッチが速いとその分てんてこまいになるから、この付属建物については大工さんはひとり、そのお手伝いの人ひとりにしてもらうことに。

この方法、結果的には結構いい。毎日大工さんが敷地内に来てくれているということが。だって、「ミキさん、蛇口が取れちゃった」、とか、「あそこの壁が崩れ落ちているけど」、という建って間もない建物には笑えない事態の時しかり、乾期になって縮んでゆがんでしまった木のドア(当然、鍵がかからなくなる)やら、もう、日常茶飯事に起きるいろんなことを、すぐに呼んで直してもらえるんですもの。

建物について、もう大分いろんなことを学びましたけれど、やってくれる人がいなかったら。ずるずると長期に渡り小さなものを建ててくれた大工さんがこの先いなくなるのはかなり困る。といって、もう建てるものもないのがもっと困りもの……。写真は2階の住まいにつくったキッチンです。

|

« ナスの食べ方 | トップページ | バッグのこと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ナスの食べ方 | トップページ | バッグのこと »