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2006年11月19日 (日)

買っておいて良かったもの

Photo_22 前川秀樹さんのランプ。昨年、COMOさんの最終日で買った。白い熱燗用の徳利の口に鍋の取っ手を刺し、徳利の底が抜いてある。そういう、どこにでもあるものを意外な組み合わせで使えるものにする前川さんは、今や時代のひと。「欲しかったモノ」(必読!)もすばらしかったけれど、10月のDEE‘S HALLでの展覧会は「歴史的人気」だったそうです。マニス日本部のきくよさんとけろちゃんが2日目にお伺いしたら残りはわずか2点。そわそわと色めきたって3日目に伺ったところ完売だったとか。……私はメールでそう伝え聞いて、(徳利を買っておいて良かった)ひとりごと。

かの本でダントツ惹かれたもの、ブリキの椅子(ブリキのバケツから切り取ったものが背もたれになっている)。これについては在庫うんぬんよりお値段が。メールでときどきやり取りしてる前川氏の奥さんの千恵さんも、「私たちも欲しいんですけど買えません」って。わ~。でも、私、まだ夢を持ち続けております。

富田有紀子さんの絵。マニスのお得意様でもあり東京オフィスの近所にお住まいの富田さん(じつは結構仲良し)の絵は、4年前、子供の出産の少し前に「記念」という口実で買った。身の程知らずではあったけれど、とても良心的なギャラリーで支払いは自由なかたちで分割にできた。残金を出産補助金というのをそれに当てた。代わりにバリの普通の病院で出産して節約して(その子供が今元気で何より……)。蓮の葉っぱが全面に描かれたかなり大きいもので、買ったはいいものの飾るところがなくて(!)。とりあえず母のマンションで預かってもらうことに。白い壁が急に蓮でいっぱいになってしまって……。出産して子供にまだ視力が宿っていないかのような生まれてからの数日、なぜかその蓮の絵がすごくイメージとして重なった。子供の目の色の奥にあるものと。だから、やはり記念になりましたです。

購入の時期が前後したのだけれど。 その後富田さんは有名になって、今ではもうどういう口実でも買えないくらいになっているらしい。ちょうどこの11月にまた展覧会があるそうだけど、今度こそ見るだけだろうナァ(ひとりごと)。

今年は買ったのは、尾関立子さんの版画。6月末の帰国のときにちょうど何年かぶりの展覧会のDMが。尾関さんはマニス作品展の第1回目のとき借りた会場で知り合ったひと。マニスの1週間前までそのギャラリーで展示をやっていた。タイツがぶらさがっているところとかがほぼ実物大くらいのサイズで版画になっていて、何か共鳴。今回やっと機会あって買った版画はレースが破れたみたいなモティーフ。

建てたばかりのバリの家の寝室に入れると、それまで何とも落ち着かなかった空間がとてもいい感じになった(もっと大きいのが欲しかったけれど、その時期たまたま歯の治療で予定外の大きな出費があったから~)。

今年、買いたかったけれど諦めたもの。ロベール・クートラスという人の絵。タロットカードくらいのちいさいちいさい油彩で、すごくすごーく良かったのだけれど。……

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