白いペンキ
マニスをはじめる少し前。段ボール箱やプラスチックの空き瓶、拾ってきたものたちを同じペンキで塗りつぶすことに没頭しました。塗れば「高原レタス」も「○○の事務機器」がまっさらになって形だけが残る。この方法がすごく気に入って、あげく布にもペンキ。半端なサイズのシーチングを地の目に沿って割いてから、糊を抜くのにお湯で洗って、干したままのでこぼこの表面に白ペンキを塗る。それをキャンバス代わりにどうでもいい絵を描く。……これがしかし、かれこれ10年もたった今でも飽きずに身の回りに残っているのです。写真の絵は以前六本木の事務所兼住まいでキッチンの小窓の目隠しというかカーテン代わりにしていたもの。お料理をする目の前にかかっているものだからと思いつきの訓示を書き込んだけれど、飽きずにいるのはその材質感。落書きではあれ汚れたらまた洗って使えてしまうし! 折りたたんで仕舞い込んであったのを先日バリへ持ってきて殺風景なキッチンの壁に。何もないより少しはいいですね?
この前の日曜日に、久しぶりにまた塗りました。今回塗ったのは今のバリの家で数えきれないほどありそうなアタ製のバスケット。ラタンよりも細く強いアタはひと頃すごく流行って、バリではランドリーかご、ティッシュケースからはがきホルダー、事務用ケース、どんな形でも出回っていた。私にとってはバリで無印良品の代わりの存在でした。ところが新しい家に越してからはどうも色褪せて見えて(実際に日に焼けて褪せる)……。そうだ、そうだ、これにペンキを塗ったらどうかしら? 初日に塗ったの8個。今のところ、アタには薄く伸ばす塗り方よりしっかり白く塗ったほうがいいように思います。
チークの家具にもこれがいいかも。前の住まいのとき必要に迫られてオーダーメイドしたチーク家具も今のインテリアには材質感が合わないから。でも家具に取りかかったら、塗るのが大仕事というだけじゃなく、塗ったあと、そこにまた何を落書きするかで悩みそう(そしてきっと徹夜でやってしまうたくなる……)。我ながらコワイです、白ペンキの存在は。
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コメント
なつかしい。そこに行ってたのですか。
投稿: orek | 2006年10月21日 (土) 21時46分