竹炭で染めたウール
9月21日から3日間の作品展に、何とか登場できそう。はじめてつくってもらった天然染めのウールです。お盆前に頑張って染め上げてもらった竹炭染めは、ギャザーの入ったふっくらした衿のジャケットとランニングステッチを加えたティアードスカートに。
tttの長谷さんのアイディアで実現したこの布は、しかし上がってきたとき「ぼんやりしたグレー」という印象。風合いはもとの生地からするとずいぶん厚みとやわらかさが出てとっても気持ちがいいのですが、あまり個性的に見えなかった。染下のウールはプリント用と同じ(少し前に「まめ日記」上でもご紹介しました)ものを縮充加工しないで仕上げてもらいました。
ところがこの布、縫っていくとだんだん表情が変わるのです。最初の1点が縫い上がった時にはその何とも不思議な色合いに少しばかり感動。何といったらいいかしら。私にとっては日本の冬景色みたいに見える色。この前見たマイケル・ケンナの北海道の写真にもどこかつながっているなぁ(ひとり言)。
仕立てていく間に多少端が擦られて色が落ちたりしているのも確かだけど、竹炭は藍のように染料の粒子が布の表面に付着しているだけなのでウールのように嵩張った布だと表面と中側に色の差があるみたいです。それで立体的になると縫い代など抑えられたところとその他の面とでトーンの差が生まれて何とも面白い仕上がりに(ちょっと言葉で説明するのが難しいので、ご関心のある方はぜひ作品展でご覧くださいね)。奄美大島で染められた(大島紬の染料)茶色版もありますが、こっちは明日出来上がるのでまだノーコメント。
で、明日これを持って日本に帰ります!
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