ハイキングに少しハマる
ずっと座りっぱなしの仕事が続いたせいか、おもむろにたくさん歩きたいキブンになったので「ハイキング」を決行。朝ごはんの後、アトラスをコピーして水持って、いつもの軽装でひとり家を出ました。(ちなみにこの翌日ずっと実家に泊り込んでいた子供が急に帰ってきた。また当分ひとりの時間は持てません……。)忙しいときは敷地から1週間も出ないということがしばしば。しかし考えてみれば、うちは田舎の真ん中にある。キブン次第でいつでも家から直接ハイキングに出向くことができるのです。電車の時間も帰りの時間も気にせずに。……ということを思い出した。
今わたしたちが住んでいるUBUD界隈の地域はどこも、丘陵と谷川とが地形を成しています。深いところを川が流れ、川と川の間の小高いところに道と集落がある。UBUDのような街なかでは橋がたくさんかかっているからあまり気づかないけれど、周辺地図を見るとよく分かります。山は北に集中している。それで、南北にたくさんの川と、尾根というか道があって東西にはあまり直線がない(カクカク折れ曲がる道はあるけれど)。ちょうどあみだくじのような感じでしょうか。それで、サイクリングやハイキングには「ひたすら上ってひたすら降りる」みたいなことになる。先日のハイキングの際、その中に山方向へ上がっていく幹線道路に沿って裏道があるのを見つけました。幹線道路には観光客を乗せた車はもちろん、地元の人たちが乗り合いバスみたいに使っているベモが始終行き来している。その裏道を歩いて(ひたすら上りだけど)、疲れたらベモに乗って戻ればいい、という考え。
これ、思いのほか予想どおり。
幹線道路沿いは騒音だけじゃなく車からの排ガスもあってまったくお散歩向きではないけれど、ときどき切れたり谷間に至って険しかったりする裏道にはバリの原風景が。日本の幹線道路と旧道の関係みたいに。裏道はまことにのんびり歩きやすい。集落とたんぼ、たんぼと集落を結ぶ静かな道。そういう気持ちのいいところにはお決まりのヴィラやリゾートが点在するのだけれど、それが建っていることで自分もミーハーに観光客キブンになれたりする(たいていバリ風を意識しすぎたコテコテなデザインなのは確かに残念だけど)。たいていの外国人はそういう“開発”を見て「こんなところにまで」って嘆く。でもわたしはなぜか品定めしてしまう。これはまったくの思い込みでできたに違いない、とか、売れる物件になる、とか。……嘆くよりもっと悪いですね?
バンジャール(集落)の様子です。
道の両側に点在している集落は、似通ってはいるもののやはり少しずつ違う。通りで出くわす子供たちがはにかみ屋だったり、犬が獰猛だったり。洗濯物の干し方が違ったり。それでもまぁ、そうか、よく分かったことがわたしはやっぱり訪問者で地元ではないのだということ。それで、その日はいったい何人にあいさつし、どこから来てどこまで行くつもりだとかとか説明したことか。だから、ハイキングと称して日本でのそれとは同じではない。だって、全然前にすすまないのです。それでも12キロ、何とかハイキング並みに歩きました。
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