パクー
「釘」のことをパクーと言うけれど、この草の名前もパクーです。田んぼの脇などに勝手に生える草で、シダの一種。小さい時はぜんまいの風貌(当たり前か)、少し葉が開いてきたくらいのやわらかいのが食べごろです。バリでは田んぼなんてどこにでもあるし、だからパクーもどこにでもある。タダで手に入るものだから売るほどのこともないのか、パサールではときどき見かけるけれど(もちろんすごく安い。バイクの駐車料金くらいの値段)スーパーでは見かけない。レストランでこれを使っているところも少ないし、ということで、旅行者の口にはなかなか入らないもののひとつかも。夜田んぼで釣る田うなぎと同様に。
野生のものにしてはアクが少なく、茹でて和え物にしても炒めてもよし。以前教えてもらったのが「バリ風おろしココナッツ和え」。パクーはさっと茹でておく。茹でるとそれはそれはきれいな色。にんにく、小さい赤玉ねぎを炒めてフィッシュソース、酒、とうがらし、塩、砂糖で味付けしたものと軽く火であぶったココナッツをおろして和える。こぶみかんの葉のみじん切りなどシトラス系の香りを加えるともっとマル。こんな新鮮なおかずだとごはんがどんどん入ります! 少し粘り気があって、育ちすぎのはもちろんちょっと苦いけれど新しいものはかなりおいしい。
きょうは家事スタッフのワヤンが家で取れた新鮮なパクーを持ってきてくれたので、久しぶり何をつくろうかな? 昨日のテンペのおかずとトウフのコロッケが残っているから、きょうはキムチの素をちょっと加え辛口の炒め物に。後からちょっとこぶみかんの実を絞って。
追記 パクーはパキスとも呼ばれていてUBUDやKUTAにあるレストランバタンワルなどのメニューにもあることを思い出しました。だから、食べたことのある方も多いかもしれませんね。
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