刺し子のサイン
バングラデシュのNGOにオーダーしている刺し子布「ノクシカタ」。何年ものあいだ、生成り地に黒糸、 黒地に白糸の2タイプを繰り返し注文していましたが、今回は思いつきでバーダーに刺してもらうことに。先日、それがようやく届きました。
最近このノクシカタの布端に刺し子した人のサインと思われる刺繍が入ってくるようになりました。アラビア文字みたいな、読めないけれどきっとこれ名前。布が刺し子ならサインも刺し子風ランニングステッチってところがかわいい。
きっと、検品のときに誰が刺したかわかるように、みたいなことなのでしょう。マニスでも誰が縫ったか分かるように記録することにしたら自然と仕事への責任感も生まれましたから。
ジャワで買うバティックにもときどきお店の名前などのサインがはいっているものがあります。昔バティックがヨーロッパへ盛んに輸出されていたころ、産地などがわかるように商標として描き込んだといわれています。これ、着尺(着物の生地)の先端に入っている商標というより、何だか油絵のサインに似ているんです。 バティックのサロンは一服の絵としても描かれているからでしょうか。わたしそのサインが好きで、何度も広げて見てしまう。
ノクシカタのサインはあまりに端っこなので難しそうだけれど、切り抜いて服の内側につけようと思っています。だってこういうものが一番捨てられません。服の仕上がりは7月中旬です。お店で見かけたらひっくり返して探してみてくださいね、刺し子のサイン。
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