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2006年7月31日 (月)

ミーティング

デジカメのバッテリーの一部が都合によりチャージできなくてしばし写真なしの「まめ日記」です。日本にチャージャー用のプラグの一部を忘れてきてしまったため。

おとといバリのスタッフと久しぶりにミーティングをしました。私、“毎週何曜の会議”みたいなのがあまり好きではなくて……お決まりの形だけのになってしまうのが嫌で……、ときどき抜き打ち的に何人かを集めて話すのです。大抵話し合いたいことはいっぱい溜まっていて、それがわ~っと噴出して。

「近頃品質チェックで見つかるミスが増えている」「ミスではないにしてもあまりいい気持ちがしない仕上げ方もある」と遠慮もなく私は言う。するとわ~っとなる。バリ語で。私はバリ語は分からないので、どういうことを言い合っているのか分からないけれど。それで、まぁまぁ、まず何が原因か、とか聞きただしていく。でも「近頃疲れる」、とかそういう言い方しか出てこないので、「じゃ、天気が悪いから?仕事がきついから?」と聞くと「仕事はあまり原因じゃない、天気と家族のこと」とか。このところ乾期で気温が低く、天気の悪い時には風邪を引きやすい。スタッフの半分はバイクで片道40分もかかるところから来ているから、それじゃ当面仕事時間を30分短縮しよう、と提案すると皆納得。

裁断担当のニョマンはお父さんが目の病気を患っている。早く手術しなければいけないのに体調がすぐれないからと言うことでどんどん延期になっているって。自分には同じ経験がないから説得力に欠けるけど、「病気になったという思いだけでへこんでいることもあるかもしれないから、もっと周りの人が言葉をかけてあげたら前向きになるかも。そしたら体調も良くなるかも」って言ってみる。それが妙案だった訳ではないんだけれど、人に話すことで何か出口があったのかな、ニョマンはちょっとリラックス。

バリの人たちの良さは、このシンプルさ。日本ではなかなかこうはいきませんよね。気持ちが塞いでいると服の中にそれが残るような気がして、それはとても嫌なことだから、バリではこうしてときどき荒治療。(日本部へもときどき荒っぽくやってますけど……)。もちろん、感じの悪い仕上げだったら「お直し」してもらってますけど。

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2006年7月27日 (木)

サヌールでアイスクリーム

Blog61ちょっと写真がイマイチですが。この前の日曜に行った、サヌールのイタリアンレストラン「MASSIMO」です。ここのパスタ、大好き。とくにノルウェー産サーモンのクリームペンネはさっぱりしてておすすめですよ!

で、きょうのお話しはアイスです。皆さん、アイスって食べますか? この前日本にいたときコンビニで「高知産ゆずシャーベット」っていうのがあって、それはすかさず買いました。たぶんそのときそういうものがすごく食べたかったんだと思う。でも、ヨーグルトやゼリーと比べたら、自分からそれを食べようっていう発想があんまりない。誰かといるときに目に入って「食べる?」っていうことがなければ、かなり何年も食べない。

Blog62にも関わらず、です。バリでは年がら年中暑いせいか、年中アイス日和。スイーツの種類が日本より少ないこともあるかも知れないけれど、週1回は食べてしまう。子供と出かけて食べるのは、デパートの入り口でしばしば見かけるリサスというチェーン系ので「マンゴ」と「モカ」をカップでダブル。またはサーティーワンの「ジャモカアーモンドファッジ」。(31のフレーバーは日本と大体同じ顔ぶれです。)それともうひとつ好きなのが写真のMASSIMO。ここのもチェーン系のをお取り寄せしてるのかもしれないけど、それよりも、惹かれるのはその姿。お天気のいい午後、こんな風に並んでるのを見たらひとりアイスもしてしまいそうだなぁ。迷いに迷って「キウィシャーベット」と「ヘーゼルナッツ」を別々に頼みました。あと、バリにはハーゲンダッツもあるけれど、こってり系はあまり気が向きません。むしろどこでも売ってるココナッツアイスがおいしいなぁ。

ちなみにわたし、日本でもバリでもレストランでのひとりごはんは結構好きです。その話はまた次回。

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2006年7月23日 (日)

コサージュつくってみました

Blog51_2綿麻混紡のポプリン。生地としては少々地味なのだけど、服としてはナカナカ実用性があって少し前から何度か入荷するようになりました。

今回その生地でちょっとお勤め向け風のジャケットをつくってみたら……。いや、いや。やはりどうも地味でした。

これを日本に送ることを躊躇ってかれこれひと月以上。デザインがシンプル、布もシンプル。でもさびしい。というのは時々あること。そういう時には刺しゅうやアップリケ、ビーズワークなどを加えるとちょうどいい感じに仕上がったりすることもある。でも今回のジャケットはそのどれもがピンと来ない。そうだ、コサージュだったらって。ふつうに着るとき外して、ちょっと主張したいとき着けられる。

Blog52_1共地でそれをつくったら、あら、ちょうどいいかも? あまりリアルに立体的がなくて畳んで仕舞うときも一緒でOK、という位に平べったいのになりました。

残布のリサイクルとしてもひとつ新しいアイディアが加わったみたいでちょっと嬉しい。

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2006年7月20日 (木)

チュミチュミ

Blog41昨日UBUDのスーパーへ行ったら子供が「あれ何?」と聞くのでチュミチュミ(インドネシア語)だよと言うと、「食べたい」って。イカのことです。でもチュミチュミって聞くと、ほんとに食べたくなりません? 子供は今3歳半ですがほとんどバリで生活しています。やはり年頃的にごはんは嫌いでおやつが大好き。

きょうはそれを洗って下味をつけて、さやえんどうとベビーコーンとマッシュルームと合わせて炒め物。オイスターソースで中華風の。イカなんて久しぶりに食べました。というより、今まで見てもあまり食べたい気持ちにならなかった。ヤリイカを小さくした感じので、6つで150円くらい。あまり手間もかからないし、いいかも、これ。子供は……、やはり食感を面白がっていましたです。ちゅみちゅみ、言うものね。

バリで暮らし始めて何年にもなりますが、いまだに食べ方が分からない食材は多々あります。そのひとつがにがうり。何度か試したのだけどバリで買うそれの苦さはうんと水でさらしても痺れるくらい苦い! 沖縄ゴーヤは甘口です? とにかくきょうはイカが料理しやすいことが分かって少し進歩した気分です。

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2006年7月14日 (金)

刺し子のサイン

Blog31_5バングラデシュのNGOにオーダーしている刺し子布「ノクシカタ」。何年ものあいだ、生成り地に黒糸、 黒地に白糸の2タイプを繰り返し注文していましたが、今回は思いつきでバーダーに刺してもらうことに。先日、それがようやく届きました。

最近このノクシカタの布端に刺し子した人のサインと思われる刺繍が入ってくるようになりました。アラビア文字みたいな、読めないけれどきっとこれ名前。布が刺し子ならサインも刺し子風ランニングステッチってところがかわいい。

きっと、検品のときに誰が刺したかわかるように、みたいなことなのでしょう。マニスでも誰が縫ったか分かるように記録することにしたら自然と仕事への責任感も生まれましたから。

Blog32ジャワで買うバティックにもときどきお店の名前などのサインがはいっているものがあります。昔バティックがヨーロッパへ盛んに輸出されていたころ、産地などがわかるように商標として描き込んだといわれています。これ、着尺(着物の生地)の先端に入っている商標というより、何だか油絵のサインに似ているんです。 バティックのサロンは一服の絵としても描かれているからでしょうか。わたしそのサインが好きで、何度も広げて見てしまう。

ノクシカタのサインはあまりに端っこなので難しそうだけれど、切り抜いて服の内側につけようと思っています。だってこういうものが一番捨てられません。服の仕上がりは7月中旬です。お店で見かけたらひっくり返して探してみてくださいね、刺し子のサイン。

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2006年7月 9日 (日)

シンガポールの空

Singapore_22日前にバリへ戻りました。

この頃日本とバリの行き来はシンガポール航空を利用しています。15年くらい前にもSQばかり乗っていたことがありました。今では韓国や香港もハブだけど、その頃はアフリカへ行くのもヨーロッパへ行くのもシンガポール基点が便利でした。

今回はちょっとラッキーなことが。上空から、あら~、きれいな夕映えが見えました。え? 待てよ、ひょっとしてこれ初めてのこと。もう何度も通過しているのですが、考えてみれば晴れたためしがありません。移動日といえば、台風までやってきてしまうくらいの雨女。もうじき30回目を数えるマニス作品展の搬入日はほとんど雨が定説(降らないと逆に心配って言われます)。雨じゃなくてもせいぜい曇りか。それで何かにつけ雨用の仕度が必要なわたくし。きれいな夕映えって、何だかごほうびをもらったみたいで嬉しい。

つくることも纏めることも頭から追いやって、ぼーっと機内映画観て新聞をむさぼり読み夕映えを眺めて。この浮遊感も大事だな、と思いました。

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2006年7月 2日 (日)

川内たみさんの家へ

Blog0607011_1今回は子供をバリに預けての帰国中です。自分の時間がゆっくり取れるのはかれこれ何年か振りなので、何年も会いに行けなかった人のところへも。

きょうはSORAという会社でオーガニック製品の販売をしている川内たみさんとパートナーの10Bさんのところへ行きました。今は数えるほどしか残っていなさそうな青梅線沿線の「外人ハウス」がそのお住まい。

たみさんと10Bさんはマニスをまだ初める前から、何かとアドバイスを下さった人たち。今回はシカゴ在住のたみさんの娘さんとそのまた娘さんと3世代揃ってお目にかかることが出来ました。

遅めのお昼は豆をたくさんつかったサラダとカレー。自家製チャパティなどなど。メニューは給仕係りの9歳のナナちゃんが書いてくれたもの。すごいな、このセッティング。一家揃って器用で多彩です。

マニスでたぶん初めて売り物としての服をつくったのは、10Bさんから注文してもらったシャツ。もう6年か7年も前につくったその服を、今も着てくださっているって出してきて見せてくれて。その当時気に入ってもう何度も着ているうちにぼろぼろになったという服を預かって、そこから型抜きをしてもっと着易いように仮縫いしてつくったものでした。

Blog0607012_2つくった服をくたくたになるまで着て、それでもまだ着て、それでもまだ捨てないでいてもらえるとしたら、こんな素敵なことはありません。だって、私たちにできることっていうとつくるところまで。その先何年も何年もそれを纏うのは買ってくださった方なわけで。

服って、そういうものなんだなぁ。というか、やはり着る人がいるからこそつくりたいと思えるし、どんなに凹んでもつくるのは今だけ、着るのは一生かもしれないと思うと、自然に背筋が伸びるような気がします。

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