2018年11月 8日 (木)

作品展vol.68終了しました!

11月2、3、4日開催の
作品展68回目。
今回もたくさんの皆さまにお越し頂き
楽しくパワフルな3日間でした。



好きな仕事を通し
素敵な皆さまにお目にかかり
作った服を大切に着ていただける事って
何て贅沢な事でしょうか。



20年前、
最初の一着をオーダーしてくれたのは男性でした。
インドの旅行で買って来たと言う
白地の手織りで、
こんな気持ちの良い布でいつか自分のデザインの服を作ろう! と
ワクワクしたものでした。




今ではインド始め素晴らしい手仕事布にどんどんハサミを入れ、、、
一体これまで何着の服を作って来たのか。





ほぼ大半はバリのスタッフによる一着ずつの仕事であり
廃棄した服は
生地の耐久性や堅牢度による事故品を除けば
ゼロ。
失敗した服でも生地に問題なければ縫い直しが出来るから、なんです。

手仕事バンザイ。🤗


作品展には
時々マニスの過去の
今では作れないタイプのお洋服を着てきて下さる方がいらっしゃって
大切に着ていただいて喜びいっぱいの服が
その方の一部のように馴染んでいて
あー、やはり手仕事はすごいなと思います。





今回特集したバングラデシュのノクシカタは
現地の人々とのパイプが出来て
この先も継続できる事に。





マニスの服を着て下さる皆さま、
応援して下さる皆さまに支えられて
今も
手仕事を求め旅する仕立て屋でございます🤗





来年の11月には作品展も70回目に。

皆さま本当にありがとうございます❗️

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2018年10月30日 (火)

ヨガ難民になったせいで&作品展情報

まめしんぶん連投の後ですが

バリのつれづれ日記を差し込みます。

ここで書かなければ、次回はまたバリに戻ってからになってしまいそうなので。(笑)

くわばらくわばら。

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田植えのような

乾季のはずの時期に雨曇りが多かった7,8月。

10月は逆転し、ほとんど降らず&季節柄気温急上昇。

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天井に上がって笠被って、スタッフが「田植え~田植え~」、と言いながら。

私も一緒に麦わら被って、田植え~、田植え~。

洗濯や干し物(=生地在庫)をここぞとばかりにやりました。

今年は雨が圧倒的に多く、ついに初めて、カビが落ちないものが発生。

残念ながらの布は、残念な部分を切り落として

パッチワークショールに。

下の写真は広げたサリーの真ん中の薄いグレーの部分がカビ模様sweat02

右の生地をはぎ合せて2枚のショールができました。

合わせて20枚出来たショールはバリショップで販売中です!

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こちらはカビてないけれど、半端な大きさだったのでついでに♪

ベンガルサリー、オリッサのブロケード織、ミラーワーク入りオーガンジーなどなど。

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ヨガ難民になったせいで 1

1年半ほど習っていたヨガの先生が、6月から事情が変わって教えられなくなり

私はヨガ難民になってしまいました。

仕方ないので、ひとまず犬の散歩から始まった近所歩き。

が長じて、

最近は探検コース。(朝から!)

こんな場所を見つけちゃいました。

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ベジ(天然湧き水の水浴び場)です。

渓谷の中腹にあって、

マニススタジオの麓にあるベジよりも見晴らしのいい場所にあります。

入り口にこんなものが!

鳥居と見まがう、

ねじ曲がった倒木を二本足で支えているようなもの。

ここをくぐって入るんですよ~。

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鞍馬山のような、不思議空間にドキドキ。

こういう場所に限って辺りに人がいなかったりするんですよね。

しかもですよ、

帰りの道の真ん中に10万ルピア札が落ちていた!!!

最近小銭ばかりよく拾う私ですが(目が悪いわりにw)

10万ルピアといえば今のレートで750円相当。

バリでは大金です。

私が拾ってしまったからには、然るべきところへ寄付させていただきますよ。(笑)

辺りにはやはり人がいませんでした。

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ヨガ難民になったせいで 2

別の日の場合は、こんなでした。

朝の散歩途中

道端に「JUAL KELAPA」(ココナッツ販売)の看板が。

入ってみると、これって、

槍!!!

後にうず高く積んであるのは、槍で突き刺して割った表皮と思われる。

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試しに一個買ってみることにしました。

ヤングココナッツはココナッツジュースですが、このカチカチの中身はというと、

さぁ、槍に一撃っ!(←これが見たかったので。)

が、肝心の写真がない。

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真っ白い中身の渋皮を取ってもらいます。

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電動モーターの道具で、おろしてもらう。

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持ち帰ってすぐに絞ってみました!

フレッシュ・ココナッツミルク!

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搾りかすも何かに使えそうだけども、繊維が固いので犬ご飯に回しました。

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こんなきれいなココナッツミルク、置いておくのはもったいない。

これは蒸しパンだ! と、そのまま勢いで作り始めたのですが、

米粉が合わなかったのか(レシピはクックパッドから引用したのですが)

まったく膨らまず、

出来上がったのは、ウイロウでした。(笑!)

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涼しい顔してスタッフに差し入れると、褒められました。

(確かにバリの餅菓子と似ているかも、、、)

繰り返しますが、作ろうとしていたのは、蒸しパンです。

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別の日に仕切り直し。

(作品展服の検品がもうすぐ始まるよー。eye

今度は蒸しパン用の容器も買ってきて、スペルト小麦で。

おっ、なんかいい感じに膨らんできました!

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ところが。

ベーキングソーダの量が多すぎたのか、モリンガ入れたせいか、🉂ガ~~~~い!

とても食べれない苦さで、

犬に上げてみたけれど、犬もそっぽ向いて食べてくれなかった。(;ω;)

惜しいっ!

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(まだやってるよー、とどこかから声が聞こえてきそう。)

(もうじき帰国だよー。eye

3度目の今回は、ココナッツミルクに卵を加えて、バイタミックスで攪拌してみた。

ベーキングソーダも少々。

残ったマンゴーも一緒に攪拌。

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おおおお、いいぞ、いいぞ、

これぞ蒸しパン。

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というわけで、やっとできました。

そうなんです。

油分のあるココナッツミルクはホイップできると気が付いた。

ヨガ難民になったせいで。

大した発見をしました。(笑)

この話しを美容院ですると、バリ人の発見は私をはるかに超えたものでした。

バリ人はなんと、「スプライトを使う」んですって!!!

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ヨガ難民になったせいで 3

別の日の朝の散歩は

隣村の葬儀場の裏に遺跡があると聞き、近所のEさんを誘って行ってみました。

小道を降りていくと、たまたま暦の中で何かの日らしく

お祈りに来ている一家が。

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岩壁に、古いレリーフがある。

どのくらい古いものなのか聞くと、クボイワ(ペジェンに昔いたという巨人)伝説の言い伝えがあるそうで、

ということは、1000年ほど前。

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巨人だから、岩肌を爪でひっかいてレリーフを作ったとか何とか。

緑の隙間に見え隠れする岩肌には、四角いレリーフがたくさん。

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下は横穴式の洞窟のようなレリーフ。

もしかしたら仏像などが置かれていたのかもしれません。

この地域に昔王朝が栄えていたころは仏教だったらしいので。

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この川は小さいけれど、渓谷は深い。

両岸の遺跡のせいか、空気は濃密でやおら鳥肌が立つ。

少し上流へ行くと、水脈でできた洞窟のような部分もあって、自分のいる位置が

地底のオアシスみたいに感じられる。

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川面に近い場所で、熱心に祈祷する人たち。

私たちが知りえないバリの領域。

何とも不思議な場所に迷い込んでしまったわ、と、今度は違う道から地上に上がったら、

ペジェンの古寺、プリセンジャガットに出ました。

プリセンジャガットは、海につながっていると言われる貴船神社のような言い伝えがある。

さっきの遺跡の水が、只者ならぬ水のように思えてきたりして、

妄想真っ最中!(笑)

これも、

「ヨガ難民になったせい」です。

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作品展情報

いよいよ、今週金曜日からの3日間。

今回は服も盛りだくさんですが、プチイベントもおすすめがたくさん。

どうぞお楽しみに♡

●ASKA MASUDAのウッドネックレス

ASKAさんは、先週からリニューアルした日本橋三越1階に常設コーナーができたばかりの気鋭バッグ作家。

バリ島の工房での手仕事をぎゅうっと凝縮したラグジュアリーバッグ作りは独特の世界で、毎年Dee's Hallさんで展覧会をされています。

ASKAさんがバッグの持ち手に使っている鎖状の木彫りパーツは、一体どのように彫るのか??? ありそうでない形なのです。

軽いから肩こり症の方でも大丈夫。

バッグ売り場では販売していないこの白檀の特製ネックレス、

ぜひこの機会にご覧ください!

●プチメイクレッスン

ヘアメイクアーティスト吾妻淳子さんにお越しいただき、

ナチュラルな魅力を引き出すワンポイントアイメイクのレッスンを。

11月3日(土) 12:00~

11月4日(日) 13:00~

おひとり15分、2000円です。

ご予約不要、当日受付け順となります。

DMに開催日を13日、14日と印刷してしまいましたが上記の間違いです。

大変申し訳ありませんが、どうぞお間違えのないようにお越しください。

●初日夕方5時より販売する羽田・穴守稲荷のフレンチデリ「プティ・コション」さんから

当日のメニューが来ました!

* オードブルセット        ¥1000
*キッシュ 2種      ¥500 
  ・サーモン&クリームチーズ ・ キッシュロレーヌ         
*サラダ 3種盛     ¥500 
  ・魚介のマリネ  ・ラタトゥイユ ・キャロットラペ
*アッシ パルマンティエ(肉入りグラタン)         ¥400
*豚肉のリエット  ラスク付き    ¥500
*和牛 ステーキ、ほほ肉のお弁当    ¥1000

会場でお召し上がりになる場合は閉場後の7時以降になります。

お持ち帰りになる方は袋などをお持ちいただけると助かります。

おいしいBIOワインとともに、ぜひお楽しみください!

また開催期間3日間を通して販売する焼き菓子もおすすめです。

フランス焼き菓子     ¥500
*  マドレーヌ.イチジクのパウンドケーキ.
ココナッツのメレンゲ.チョコレートのサブレ
*  ヘーゼルナッツのフィナンシェ.紅茶のパウンドケーキ.
ココナッツのサブレ.ゴマのサブレ

●BIOワインバー

真鶴のワインラバーズファクトリーさんから、今回は売り切れる前にキープしていただいたおすすめの赤を中心に、秋のセレクトが届きます。

内容はお楽しみに!


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それでは、皆さま

今週末

神楽坂でお目にかかりましょう♪

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まめしんぶん 2018AW 3

3回目のまめしんぶんは、カラフルパート。

ノクシカタと共に今回特集している「ラジシャヒシルクとシルクカンタ」のシリーズです。

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ラジシャヒシルクとシルクカンタを中心に

シルクカンタの小さなピースが手に入ったので、

一部に使ってシルクシャンブレーを組みあわせたブラウスに。

小さな布だからこそひらめく、コンビネーション大好き♪

時間の取れる時期に自分で裁断するので、あまりたくさんは作れませんが

成り行きで思わぬイメージが生まれることがあって面白いのです。

ダッカ近郊で作られているカラーシルクに色糸ステッチのカンタは、

NGOショップで買いました。

ラジシャヒのシルクシャンブレーは、春夏にも使いましたが、カラーパレットのように色数が豊富で楽しい布。

養蚕から布までを一貫して行うベンガルの一大産地。

写真のブルー&グリーンは後見身頃もカンタです。

ライトグリーンのパイピングが一見地味なカンタを引き立てています。

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下の写真も同じシルクカンタとシルクシャンブレーの「ギャザードレス」です。

前の上下、後ろの上下が異なる配色なので、後ろ側はまた違う色なのです。

ピンク、ブルー、マスタード、エメラルドがあります。

写真はピンク。

セミフォーマルにベンガルシルクのドレス、いかがでしょう?

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下の写真の色、間違えて加工してしまって

セピアな感じになっていますが(笑)、

もっとベージュです。

いろいろ事情があって服地になれなかったシルクカンタを取り出して、

裏地を付け贅沢なショールを縫いました。

縁にタッセルも付けてみましたら、おや、素敵。w

訳アリ布のため、お値段もややお得(かな?)。

今回のおすすめのひとつ!

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ジプシーのスカートのようににぎやかな下のスカートは、

上のパープル部分の花模様が全部刺繍のシルクなのです。

下のピンクの市松模様はタッサーシルクにブロックプリント。

中にピンク色のリネンを入れてしっかりさせて、裾から覗かせたデザイン。

7種類の布で仕上げています。

ベンガルのカラーセンス、色の鮮やかさが生きています。

私としては、ピンクの市松格子の縁取りにコバルトブルーというセンスにやられます。(笑)

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カラフルなリバーシブル

ウールガーゼを洗って縮絨させ、2つの色を組み合わせ。

ノクシカタと合わせて着たり、ベーシックのウールにも映えるカラフル服。

このシンプルな「ホールドシャツ」は袖がやや細めですが、

アームホールは多少広いので動きやすいと思います。

この上にアウターが着やすいようにと(セーター代わりのブラウスとして)作りました。

写真のほか、表:ダークグリーンx中:赤と、表:ブルーx中:ライトブルーがあります。

2枚重ねのウールガーゼ、軽くて温かで、かわいい!(かな?w)

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バグループリントの服

ジャイプール近郊、バグルーで作られている天然染めの伝統的なブロックプリント。

今回のウール、赤のベーシックシリーズに合わせてこの「野アザミ」柄を。

こちらのパートは11月制作の分なので、

作品展ではこちらの「カッチオリジナル」というブラウスのみとなりますが、

久しぶりのブロックプリント、ちょっと新鮮です。

この朱赤のセンスに、ラジャスターン乾燥地帯のにおいを思い出したりします。

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まめしんぶん、以上です。

それでは、皆さま

作品展でお目にかかりましょう。



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2018年10月29日 (月)

まめしんぶん 2018AW 2

生成ノクシカタの服

DMの左側に印刷した今回メインの素材、生成地に生成糸のノクシカタです。

薄いコットンを2枚重ねた刺子です。

仕上げに水洗いしてしわしわにしているので分かりにくいかもしれませんが、

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裾、袖口、前端は見返し。縫い目はパイピングテープで薄く仕立て上げた「ホールドシャツ」です。

パワフルな布の無垢な表情を気軽に着ていただきたいと思い、

このシンプルなシャツをつくりました。

刺子の素材感、もっとアップだとこんな感じです。

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バングラデシュのコットン刺繍布「ノクシカタ」は

刺繍模様を色糸で刺し、背景を生地と同じ色糸で刺子してしっかりさせるもの。

刺子部分はクチと呼ばれ、目立たないようにとても小さな針目です。

クチだけで服地って、生産者の方にとってはあまり楽しくない仕事だったと思いますが

昨年から注文し、1月には産地を視察させてもらいました。

普段は小物用の小さなものを多く作っているようですが、

ノクシカタの伝統では着古した白地のサリーを重ねてベッドカバーのようなものをつくっていたようなので

服地のような大きなサイズでも作り上げられるのかもしれません。

無地のものを織る、刺す、という永久のような仕事を淡々と積み重ねるのは

もはや今の時代、とても希少。思わず掌を合わせたくなります。

ステッチ入り布ならいくらでもドビー織機で織れますし、

服の多くは使い捨て価格の時代です。

これほどの仕事をしてくださったジェッソール近郊の生産者の皆さん、

生産管理をしてくださった日本バングラデシュ文化交流会の皆さんに

心から感謝いたします。

生成ノクシカタの糸には少し光沢があり、

それに合わせシルクオーガンジーを使った3アイテム作りました。

下は、「フォイユドレス」と呼んでいるツーピース。

ノースリーブのノクシカタのドレスと、シルクオーガンジーを二重に使ったTOPを重ねています。

下の写真、布幅いっぱいで作ったのですが裾が少し短いので

後から裾丈をプラスしました。

その切り替え部分にもシルクオーガンジーを重ねています。

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こんな感じです。

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生成ノクシカタの3つめのアイテムは、

ループスカート。

ノクシカタをスカート丈分に裁断して、それを生地耳同士はぎ合せてから裁断。

こうすることで、裁ち落とし部分がうんと少なくなります。

表と中地が90度くらいツイストするのがちょうど良いようです。


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生成のノクシカタは一年通して着やすいやさしい服。

ぜひ着てみてください!



黒のノクシカタ

もうひとつのノクシカタは、黒地に赤糸でお願いしてみました。

下の服はDM右側写真に使ったものです。

「プルミエジャケット」というデザインで、

ワンピースのようなコートのような着方ができるロング丈にしました。

黒のノクシカタは生成より少し張りのある生地で、幅が狭く

裁断の仕方もまた変わります。

プルミエジャケットはノクシカタ1枚からぎりぎり1着分を取っています。

クチの裏面を表にして、赤い糸の光沢が全体に玉虫のような素材感に。

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アップだとこんな感じです。

美しいです!

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下は、表面を使い、着丈幅に生地耳をはぎ合せてつくった「シュミゼ・ストリング」です。

これもまた、素晴らしい布力(ぬのぢから)にうっとりです。

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写真が暗いですが、こんな感じの表情です。

点のような針目がまるでドビー織のように見えます!

この服は点数が少ないため、最後の1点は作品展後にお渡しとなるかもしれません。

皆さまにぜひご覧いただきたい手仕事ですので、ご了承ください。

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黒のノクシカタでは、このほかスカートも作っています。

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こちらはかれこれ12年ほど前のノクシカタ服地の残りです。

使われている布、糸が今とは違って素朴さがあります。

でも、針目の細かさは今も同じくらいでしょうか?

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下は今回の生産者と同じ地域で作られているポーチ。

柄と糸色を選ばせてもらって、参考までに少しだけ作ってもらいました。

この刺繍模様の背景に「クチ」があります。

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ノクシカタの素晴らしさ、とても書ききれませんので

皆さま、どうぞ作品展で直接酔いしれてください!w

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まめしんぶん、あと1回ありますよー。

引き続きご覧いただけますように。

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2018年10月28日 (日)

まめしんぶん 2018AW 1

いつものように出発時間直前まで検品と直しをやっていました。
今回こそは午後3時で仕事フィニッシュだから、と
前以て宣言していたのですが、やはりバリ気質だと

ギリギリに追い込み仕事になりますね。(笑)
でも、シャワーを浴びるくらいの時間はありました。

穏やかな日本の秋に着地して、

極上気分の週末です。♪
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では早速、まめ日記。

今回はDMのイメージがいつもと違うので、

皆さまからいろいろお声をいただいております。w
内容は、どうぞこのまめ日記と作品展でご確認ください。flair

1回目の今日は、
ベーシック服からご案内します。

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圧縮ウールの日常着

紳士服用アルパカ混のウールへリンボンを圧縮加工してもらったこの冬の素材。
アルパカの剛毛が入っていてやや硬さがあるので、エッジを切りっぱなしで縫いました。
こちらは、マニスの「ビッグパーカ」をアレンジしたブランケットコート。
先の企画展でいったん完売し、バリから届いたばかりの第2弾です。
freeサイズですが、小柄な方のためにSサイズもありますよ。

大きな服を大人っぽく着たい方におすすめです。
黒とグレーの2色があります。
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同じ圧縮ウールで、「空手パンツ」を切りっぱなしウール向けにマイナーチェンジ。

股部分にマチが入っていて動きやすい形。

ウエストゴム入り、前ファスナー開きにして履きやすくなりました。
左ひざ部分だけ別布をパッチワーク。
紐なしでも履けます!

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寒い日に履きたいオーバースカート風サロンを作りました。

四角いタブリエのような簡単な形ですが、

ループに紐を通してしっかり結ぶと着崩れず安定します。

ウールの巻きスカートは、冷え取りに重宝しますよ。

こちらはグレーのみ。
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ヒートテックが軽くて安いので、私も腰巻きとナイトウエアを使っていますが、
最近の話しではヒートテックに頼りすぎると皮膚の血流機能が低下して免疫力も落ちるそうで、代謝が落ち、ついでに脳の機能も、、、と。

ウールを上手に着て冬を過ごしていただけますように!



ベーシックシリーズからその他おすすめ3点
その1
赤い服を着てみませんか?
今回のベーシックは赤をキーにしています。

ワッシャーコットンキャンブリックの赤は、深みがありながら明るく、合わせやすい色。

ウールの季節、ダークな天然色の中でこの色が映えます。
赤って、あまり着たことがない方も多いかもしれませんが、

着るとエネルギーがアップすると言われ、実際に体温も上昇することがあるそうです。

リネンの赤はもう少し浅いピンクに近いタイプです。
この季節に、赤をちょっと試してみませんか?

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その2


ウールリネンのデニムです。

ナイロンなど少し化繊が入っていますが、重すぎずソフトなデニムは重宝すると思います。

春夏に作った「ベンガルパンツ」(下の写真)と、

ゆったりした「ブルマーパンツ」、2タイプのボトム。

黒いニットや白いシャツをシンプルに着て、アクセサリーをひとつだけ選んで身に着けるような

自然な着方をイメージしながら作りました。

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その3

薄手でソフトなトップグレーとダークブラウンのヴィエラ。

肌触りがなめらかで、ウールのちくちくが苦手な方でも着ていただきやすい生地です。

夏向けワンピの形=「カシュクールエテ」を重ね着用に。

ウールヴィエラの
リバーシブル縫いのチーパオ風「PAOシャツ」もおすすめです。

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まめしんぶん、明日も続きます!

こちらはおまけ。
トゥバンコットンの黒と生成を組み合わせたループスカートです。

出来立てにて2点しかまだありませんが、
手つむぎのトゥバンコットンはナチュラルタイプ以外でも

いろいろなシーンで着てみたいと思います。♪

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では、また明日も引き続きご覧くださいますように!

いつもこのブログページに来ていただき、ありがとうございます!

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2018年10月 8日 (月)

またもガベン

こちらの投稿、

写真だけ仮アップのまま

もうだいぶ前となってしまったので、手帳を確認したら

8月16日の事でした。

8月といえば

行事三昧の間、きっつぅぅーーーい歯槽膿漏が来ていて

クバヤサロンと歯医者の繰り返しというひと月だったような。

(↑バリの正装上下のことです。)

あぁ、こうして手帳をひもとくと連日なんだかんだやっていたことが分かります。(ほっ!)

地震もあった。(ロンボク島の)

余震なのか自分の眩暈なのか、揺れ続けました。

ヨカッタ、うかつにやり過ごしていたわけではなかった(フローレスの後、もうひとつのイカット産地へ行こうとしていたのに行けなかったので一体何をしていたんだ!と落ち込みそうになっていたのでした。)

余談ですが、歯槽膿漏の痛さはすごいものですね。なんと熱まで出ましたが

日本からお取り寄せした「ナスの黒焼き歯磨き」のおかげですっかり良くなりました。

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乾季のはずの8月ながら雨が多い。田んぼは蒼く空は低い。

気温が低い朝が多くて、家にいると冷えるのでスニーカー履いて犬の散歩。

(10月の現在は雨がほとんど降らない30度越えが続いています。)

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そうそう、お客様から預かったすごい紬を切りました。

スーツ作りました。

あまりにもビシッとした紬、裁断するのがさすがに手ごわかった。

裏地を付けないで、着心地を楽しめるようにしてみました。

デザインお任せだったのでちょっと心配だったのですが、とても気に入っていただけて。
ヨカッタです!

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京都・静原在住のピンホール写真家、鈴鹿芳康さんの写真展がマスのビダダリ・ギャラリーで開催されました。
室内のギャラリーには、和紙にプリントされた自然景観のピンホール写真。

鈴鹿さんはお茶の名手でもあるそうで、ふと、杉本博司さんを思い浮かべる。
 
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下の合掌の作品群は、天窓から光が差す円形のバレに展示されていて、圧巻でした。
日本、バリの高僧やキリスト教の宗教家の大写しの合掌が大パネルで8点余り。
天窓の下には、ジャワの古木から切り出されたという荘厳な柱。
ラッキーなことにビダダリのオーナー、日本語堪能なスディアナさんがいらして
ご案内いただきました。
日本の由緒あるお寺にも数々の作品を送られているビダダリギャラリーは今年大がかりなリニューアルをされ、ますます意欲的。

しかし、この合掌の写真に象徴されるように、祈りの心をとても大切にされています。

私は、この掌(てのひら)と掌にあるもの、その只者ではない空気について

想像を膨らませ見ていました。

祈るとき、なぜ手を合わせるのでしょう、って。
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以上、前置きが長くて恐縮です。

えっ、そうなんですよ。ご存知ですよね、まめ日記。(笑)
お時間のある方はぜひ、本題の「またもガベン」(以下)もお読みくださいませ。
・・・・・・・・・・・・・・
バリの儀式連載・3本目は、
住まいのあるペジェンのドゥクグリヤ村でのガベン(合同葬儀)のこと。

7月には実家のパダンテガルでのガベンがありました。
その時は、UBUD中心地の裕福な村なので大層豪華でしたが
ドゥクグリヤのご葬儀は、また格別でした。

クバヤサロンでスタンバイし、仕事場でそのまま裁断しながら合図を待つ私。
合図、というかLINEで来る実況報告from村人であるスタッフDedut。

「まだまだ」、というのが写真入りで2,3回来たのち、

「今、スタートしました!」     キタキタ!

門から出て1分足らずの村の通りに出てみると、おおお!

いつもノンビリ、ダラダラとした通りにびっしりと村人。

それも、いつもの顔ばかりながらいつもじゃない。
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向こうからガムラン隊とともに、バデ(牛のはりぼて)が次々とやってくる。

今年のバデは、4~5体。

(先日のパダンテガルでは数十体でした。)
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白いテントの前の黒い傘の人たちの手前、写真には写っていませんが、

埋められていたご遺体が掘り起こされ、一度村に帰ったものがお神輿で運ばれてきてバデ=牛の乗り物に移し替えられているところです。

テントのようなお隠れになる最後の屋根の向こう側には、カップ麺やらスナックを売る仮設のワルンがあったりして、
なかなか良く出来ています、全体。
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待つこと2時間。

着火されました。
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通りにあふれる人々。

煙がたちこめる。
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村人総出の合同葬儀。今回は11人のお見送り。

写真は極々絞り込みましたのでこれまでですが、

散骨にサヌールの海岸へ出向き数日にわたって後儀式を行いました。

(私は行きませんでしたが)
この丁寧さに、人の命の重さと見送る人の思いをしみじみ感じます。
バリでは牛の張りぼても層々たる供物も、業者任せや出来合いのものはなく
全てが手作りなんです。

その手間といったら、家族はもとより村全体が当番制で1か月前からの準備。
亡骸とともに全部を一気に燃やして、灰を海へ流すのみ。
残るものはありません。(たぶん)

墓地にも家にも。

肉体が旅立った後、土の中に眠らせて、数年ごとに合同でおこなう葬儀。
ご遺体の葬儀の方は、もっと簡単です。

その日のうちにパパっとやっちゃう。

バデに乗って魂がちゃんと魂のみなもとの国へ戻れるように、

そのための儀式がこれほど壮大なのです。

一人ずつやるのは大変すぎるから、こうして数年間に一度に共同でやるようになったようです。

・・・・・・・・・・・・・・
しばし忘れかけていた大切なことに
今こうして向き合えることに感謝!

そして、バリという土台に乗っかっていられることに
深く感謝。

・・・・・・・・・・・・・・
さぁ、もう10月。
作品展に向けて自分も濃厚になってきています。

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2018年9月30日 (日)

9月のバリ 2018

またも大型台風の日曜日、皆さまのお住まいは大丈夫でしょうか?

これから明日にかけて本州を駆け抜けるようなコースになっていますね。

今年のような大型台風が発生した異常な暑さになる原因は、温暖化によるジェット気流の蛇行。海の温度が上昇して、ここ30年ほどで雲の量が増えてしまっている為とのこと。

ジェット気流の蛇行が大きくなるほど、干ばつと大雨とふり幅がますます大きくなるということのようです。

バリでは、もう今年は乾季らしい乾季は来ないと思っていましたが(8月まで一日中晴れるということがほとんどなかったので)、今月は恵みの晴天です。

この青空こそバリ!

9月末日、バリスタジオ敷地のお寺の祭りでした。

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バリの祭事3回シリーズの3回目を後回しにして

きょうは先に9月のつれづれ日記を投稿します。

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9月限定・その1

左のニンジンカラーの髪の毛の人は、もうじき進学のために日本へ行くRさん。

こちらは6月に修業してしまうので北半球留学予定の人には時期が合わず、長い人だと半年以上暇な時期が。

Rさんはそういうわけで、9月の1か月間インターン販売員としてバリショップをお手伝い。

それももう今日までですね。

日本に行っても頑張ってね!

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9月某日。

歌の先生とピアノの先生と、UBUD文化部番長をお招きして

久しぶりのご飯の会。

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今回は「あらめのサラダ」が良かった!(もちろんクックパッドw)(本当はひじきを使うw)

あらめ、にんじん、エノキをさっと茹で、酢、ごま油、醤油で和えたもの。
これにウォルナッツも入れたらいいのだわ、次回は。
ライスペーパーの揚げ春巻きは、大失敗でした!(笑)(こちらもクックパッド!w)
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9月某日。

晴天続きなので庭木の手入れをしてもらう。
うちにはビワの木があります。

ずっと前に書いていたと思いますが、アサンブラージュさんが苗を送ってくださったのを
密輸したもの。
上へ伸びすぎてしまったので剪定してもらおうと思ったら、剪定という概念がないこちらの人は、
ただ上半分をばっさり切り落としてくれた。(驚愕)
まぁ、それでも確かに枯れはしない。……
ところでその大量の副産物。半分は番茶に、半分はアラック漬けに。

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アラック漬けは3か月後に使えるようになるそうなので、

出来上がったら常備薬として周りの人に配ろうと思います。

周りの人、楽しみに待っててね!
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9月某日。

お天気が続くせいか、トマトが真っ赤。♪
WEBで申し込む宅配オーガニックのデリバリーです。
太陽の恵みがしみじみありがたい。
今年は雨が多く、野菜がずっとヘナヘナだったから、今はしっかりビタミン補給の時期です。
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トマトケチャップも作ろうかしら。♪♪
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9月限定・その2
前半出かける用事が続きまくった9月、後半はがっつり引きこもりました。(笑)
スタジオでは連日ハサミ作業、
家ではこれ。
すっかりハマっちゃっている、炊飯器ケーキづくりです。
何しろ、最初に恐る恐る作ってみたのがおいしかったもので。
オーブン持っていない為これまで粉モノに縁がなかったのですが、
材料を混ぜるだけ、炊飯器のクイックモードで2回加熱するだけ!という簡単さと
いろんな配合を考えるのが理科の実験のようで面白く。
1回目だけ、小麦粉50g使いましたが2回目以降はグルテンフリー。
1回目の配合は、
小麦粉50g、緑豆粉50g、カシューナッツパウダー50g、パームシュガー50g、重曹6g、レッドキヌア5g、ウォルナッツ30g、ドライフルーツ30g、豆乳150cc、卵1個、バター少々。
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2回目のは、緑豆粉、カシューナッツパウダー、キャッサバライスを使ったモリンガケーキ。
モリンガは抹茶のような風味がケーキに合いますが、
すごくパワフルなスーパーフード。
ひところはずいぶん強気な値段でしたが、その辺ににょきにょき生えている木の葉っぱですからね。最近はずいぶん安く手に入るようになりました。
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3回目。上記の粉にてトマトとニンジン、あずき入り。
ちょいと重すぎて膨らみが足りなかった。砂糖入れてないけどなぜか結構甘い。
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4回目。
おろした生ココナッツ、バリでは野菜の和え物「ウラップ」によく使う食材なのですが、お菓子にもよく使われているので買ってみました。
ココナッツ150g、キャッサバライス50g、赤米粉80g、カシューナッツパウダー40g、緑豆粉30g
これに豆乳、パームシュガー、モリンガ、ドライフルーツなど。
とてもおいしくできたけれど、ココナッツの繊維が多すぎて崩れやすい。
邪道だけれども、この炊飯器ケーキはホイップクリームがとても合う。
せっかく豆乳使っているのに、って。w でも、ビーガンではないので、いいのです。
周辺の方は、毒見しに来てください!♡

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炊飯器実験室、10月にも続行することでしょう。
あぁ、そうこうするうちに帰国の時期なんですよ、もう。
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9月某日。
DMの撮影をしました。
この秋冬はバングラデシュの刺子、ノクシカタの服をメインにしているのですが
私のコンデジの撮影だと素材感が難しいかと思い
久しぶりにカメラマン&モデルさんをお願いして外部ロケ。
お借りしたのは、
トペンミュージアム。
ジャワの素晴らしいジョグロ建築の一室です。
庭もすごく素敵なのですが、秋冬物の撮影なので室内でストロボ撮影ということに。

カメラマンのBuntaroさんがこの贅沢な場所とのご縁をつくってくださいました。

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モデルはヌサドゥアでダイビングショップを経営されているHarukoさん。

カメラマンの助手は、Buntaroさんの奥さんでオーボエ奏者のTomocaさん。
室内はエアコンはあるものの当然、すっごく暑いです。
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圧縮ウールのコートも着ていただいて恐縮です。

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Buntaroさんからはファッション雑誌並みの素晴らしい写真データが届きました。
が、はがき印刷にすると色彩が沈んだりいろいろ問題もあるので、

選ぶのにも入稿する前のチェックもいつも以上に念入りに。

グラフィックデザインの方にも大変お世話になりました。
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撮影終わったら、あぁ、何て美しい夕方の光。
DMは来週投函予定です。
皆さま、どうぞ11月の作品展もお楽しみに!
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最後のノクシカタの生地が先日バングラデシュから日本へ、日本からバリへ飛び立ってるはずなのですが、
関空浸水の影響は大変なもので、東京から送っている荷物でも遅延があり
ハラハラです。
今日明日の台風でまた浸水すれば、私のフライトもまたどうなることか、ですが
素晴らしいノクシカタを皆さまにお届け出来ますように~~。

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2018年9月 5日 (水)

ポトンギギ

9月になりました、早!

バリは相変わらず涼しい日々が続いていますが、

台風21号、凄かったですね。

京都御所の倒木の映像を見て、停電の様子をFBの投稿で見て、

想像以上の被害だったことに胸が痛みます。

今年は本当に天も地もめまぐるしい。

この流れの中には、きっと、ひとひらのきっかけ、インスピレーションがあって

新しい時代につながってはずだと思っています。

バリの地震も相変わらず続いていて、揺れるたびにスタッフが屋外に飛び出します。

これまでほとんど揺れたことのない土地ですから、

知識よりイメージで行動している感じ。w

でも、鉄骨のウチでも屋根瓦がずれて大量の雨漏りに見舞われていますから

ほかの住宅は、、、。

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さて、こんな折ではありますが、儀式のお話し再びです。

ちょいと遡り、8月某日。

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8月頭から居間のテーブルにi-pad。

いつもは自室で寝ても起きても肌身離さずだったのに。

ゲーム三昧の夏休み40日間をようやく反省したのか。w

行きつ戻りつしながらも、やっと平常心を取り戻しつつあります。

(すみません、冒頭からまたも子供の件。)

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それでですね、

もうじき儀式が、、、という某日の朝。

C:「ママっ!!!歯が欠けた!!!」

は???

C:「歯!前歯!」「明日、歯医者行く!!!」

どこどこ?

何でも、下前歯の付け根が欠けたらしい。(そんな場所がいきなり欠けるんかい??)

口開けて見せてもらうも、よくわからなーい。

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歯医者に駆け込んだところ、

欠けたのではなく、歯石が取れただけでした。(笑)
ついでに他のところの虫歯っぽいのを治してもらう。
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その2日後が、

期しくも、ポトンギギの儀式でした。

バリ伝統のイニシエーション。歯削りの儀式です

どさくさ紛れに虫歯も治療したし、もう万全ですね。(笑笑)

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集合時間、朝4時半。ってことは、起床3時半。
えー、まさかー、と思ったが、一応言われたとおりに行く。
そしたら、ほらね。
まだほぼ誰も来てませんでしたよね

しかも雨。さむー。
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それはさておき、何でしょう。この規模。

向こう側が霞むくらいの広大な会場は、モンキーフォレストに新しくできた駐車場の一角。

壁も屋根も、全部が仮設です。


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パダンテガル集落の300人を超えるポトンギギ。合同の成人儀式です。

各所帯ごとに白黄色の傘を手前に立てて、

祭壇をこしらえているのが、ずら~っと200以上。

圧巻です!

(我々住まいの村はペジェンですが、子供は本家というか主人の実家のパダンテガルの方で儀式をするのです。私も婚礼の前日にやりましたけれど、最近は合同葬儀の後に続けてこの成人割礼を合同でやることが多くなってきているみたいです。)

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6時、ようやく雨がやんで空が白んできました。

(繰り返しますが写真の建物、全部仮説です。立派すぎます!!)


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やっと始まりました。

黄色と白で埋め尽くされた(着飾られた)参加者たちが、マントラを唱えてもらいます。

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あ、いたいた。

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一人ずつ高僧からお清めを受ける。

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お清めの後、
ずらーっと20人くらいずつ。いよいよ、歯削り!

なんだかんだと、もう10時近く。(C:お腹すいたー、でも歯削りだから飲食はご法度。)

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大工道具のヤスリみたいなものでギコギコ音を立てて、削られるは犬歯。

あくまでも儀式なのでそれほど本気には削らない。けれども、結構脳天に響く感じがするのですよね。

削っているところの写真が取れませんでしたが、

無事に終わりました。

いとこのワヒユと一緒の参加。

C:気持ち悪かったーーー。

ま、歯、治しといてよかったねーーー。(笑)

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なぜか男子ばかりの親戚の子供たち。

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黄色と白は親もだったのね、そこまで聞いていなかったので、会場内でほぼ一人ピンクのサロンだった私でした。義妹はヘアメイクもばっちりの別人でした。(笑)

いつもこんな風にダメな母です。(笑)


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その後も続く、いろいろな儀式。

勝手が分からないので、ほぼ義妹任せ。

私は役に立つことがほぼないので、ただただ付き添い。

親切な叔母たちが全部手伝ってくれる。

叔母もスマホを買ったというので、LINEで繋がったりしてにぎやかに過ごす。

それにしても何かと待ち時間が長いので、Cを預けて、私は許可をもらって、ちょっくらコーヒー飲みに外へ出る。

11時からという次の儀式に戻ると、、、、

すでに始まっていたりする。(朝は遅延して長かったのにーーー。)

祈祷中は入っていけないので最後尾で見学組。(もう、ホント、読みが難しい!)

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お昼の時間の高僧さまたち。

20~30人くらいはいただろうか、遠方からいらっしゃった方々も多かったそう。

これほどたくさんの高僧さまが並ぶ機会は、なかなかないことだと思います。

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米粉に着色したものでつくられた見事な供え物。雨で一部が落っこちてしまっていたけれど。

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会場の外側。向こう側の黄色い布の奥が仮設会場なのでした。

モンキーフォレストの潤沢な収入で知られるパダンテガル。このポトンギギは参加費無料でしたけれど、一体どれだけのお金がかかっているのだろう。

一家ずつでこの儀式をやる場合は10万円は下らないと思います。


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午後、一度帰宅を許されてしばし気を取り直し、また夕方前に来場する。

3時半集合、と言われ、これまた3時半に駆け込むも、ほとんど誰も来ていなかった。

4時過ぎにトイレのついでにもう一度場外に出て、4時半前に戻ったら
これまた儀式が始まっていてもう中に入れなかった。(笑!)

なんでこう、合わないのかしらわたしって。
バリだと、その辺が本人任せであまり気にする人がいないのも、いいような悪いような。

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最後の写真は、お昼時のもの。

前を歩いていた親子。右が親。

こういう風に髪型もエクステ使って飾りをつけて行くのですね本来は。

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何年バリに住んでいても、言葉も習慣もちっとも上達しないままだなぁ。

しかし家族の支えのおかげで、こうして本格的儀式に(ずれまくりながらも)参加させてもらうことができました。

儀式はとっぷり暗くなるまで続き、

終了した途端また雨が降り出し、
3日後にまた実家での儀式があると聞いたときは、ちょっとクラっとなりましたけれども。

この丁寧さ。

波打ち際のように、大きな波の前後に小さな波を繰り返す。

祈りの向こう側の領域と繋がったあとのフェードアウト。

日本のご葬儀も初七日、四十九日、一周忌、三回忌、、、と繰り返すことを思い出しました。

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今回もまた長くなってしまいました。

儀式関係、次回も続きます。


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2018年8月27日 (月)

フローレスの翌日。

もう8月も後半となりましたが、

まだまだ暑さが厳しいとのこと。
皆さま、残暑お見舞い申し上げます。
インドネシアではロンボク島の大型地震の余震がまだ続いておりますが
環太平洋どこでも今は揺れる時期のようで
どさくさ紛れというか、時折バリ近海沖震源地という揺れもあります。
火山(アグン山)の方はこんな時、噴煙が収まり静かなものです。
ご心配くださった皆さま、

この場を借りて、ありがとうございました。
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遡りますが、
7月のフローレスの旅の翌日は、
実家があるパダンテガルの集落での4年に一度の合同葬儀でした。
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なかなかハードなスケジュールでしたが、朝からクバヤ着てサロン巻いて参列です。

集落には潤沢な観光収入があるため、
各家庭での負担は一般に比べかなりエコノミーみたいです。

(それでも、結構かかるものです!)
UBUD近隣の王室の方々も長時間に及びながら参列されて、

バリの中でも屈指の豪華な葬儀かもしれませぬ。
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きょうから3回にわたり、いつものように手前味噌で拙い文ではありますが
バリ伝統儀式系レポートいたします。
詳細はたくさんの方がほかにいろいろ書かれているので省かせていただき、
感想文のみ。
めくるめく行事に追われ、8月までがあっという間。
何をおいても儀式に抜かりないバリの一面を再確認するひと月でもありました。
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バリのお葬式は、亡くなられた方をお見送りするのにとても大がかりな儀式をするしきたりがあるので、
その費用と労力を軽減するために葬儀を合同でやるケースがこのところ増えています。
故人を一旦お墓に埋葬して、ご葬儀の時にはまた掘り起こしてお出ましいただき
迷うことなく天へ旅立たれるよう、お見送りするのです。
7月後半から8月は、
バリ全体でたくさんの合同葬儀がありました。
パダンテガルの埋葬&火葬場はモンキーフォレストという有名な観光地の中にあります。

おサルたちも木の上から見下ろしていたはず!
(この日はさすがに近寄ってくるおサルはいませんでした。)
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赤い張りぼては、バデ。
一体ずつそれぞれが手作りです。
ずらーっと並ぶさまは、まさに出発、臨界を感じます。
時空を超えてはるか遠くまでの旅立ち。100人超えの。

ウチはおばあちゃんと義父のふたりを、ひとつのバデに乗せて。
上の写真は、高僧が聖水をかけて弔いのマントラを唱えているところ。

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お見送りする親族が祈祷します。
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これ、日本のお盆のお神輿の感じに似ているかもしれません。
威勢よく、右に左に揺れながら火葬場へ担がれていきます。

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朝から夕方までこの密集度。(実際には儀式は深夜に及ぶほどらしく!)

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おばあちゃんとお義父さんが乗ったバデ。

ご遺体と遺品、供物などをバデの背中に家族で詰め込んで。

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この後、次々と着火され、
夕方、我らはキリのいいところで引き揚げさせたもらったのだけど
人々はその後散骨のために海辺まで。

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凝縮された空間と喧噪にクラクラしつつ
あくせく労働しないけれども何かしら潤いがあり、こんなにも盛大に時間と手間をかけてこしらえた供物を全部燃やし
祈る。

また、祈る。
バリという特殊な文化の中にいる。
この奇跡のような大がかりな祈りの中にいる自分が、これまた奇跡だな。
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翌日。

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久しぶりに戻った仕事場が、
しみじみと見えてしまった。w
日常の一見空白のような「いつも」の時間の中には

実は相当、

積み重ねてきた奇跡があるのかも。(軌跡ではなくて!)

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ローカルなお話が次回も続いてまいります!

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2018年7月26日 (木)

フローレス・イカットを巡る旅 5



フローレス4日目。




起きたら、快晴。

部屋にいるのがもったいなくて、朝ご飯を買いに外へ出る。




相変わらず不毛地帯だけれども(笑)

幹線道路沿いを歩いて数分のところで出くわすは「ナシクニン屋」でした。




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ナシクニンとは、黄色いごはんのことで


バリでは学業の神(弁天さま)のお祭り日に合わせて各家庭でふるまわれる特別料理。




イカンアシン(塩漬けの小魚)がポイントで、大豆の炒ったもの、ココナッツのふりかけ、生のナスのスライス、などなどいくつかの決まったものが乗せられる。

そうそう、


どうやら魚王国のフローレスですからね、魚乗っけ黄色いごはんに納得!ww





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乗っているのは揚げ魚、味付けの濃い焼きそば、だけ。でしたけどね。

ここはシンプルでいいんです。やっと分かり始めたバリとの違い。w

常識が、違うのです。

テイクアウトして部屋でコーヒー淹れて海を眺めながらいただいたら、

満足度120%

ホテル朝食の10分の1以下の値段だし!

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そろそろ最終日。


いろいろあって、ホテルの車を半日チャーターすることに。

マウメレ近郊のシッカ人の織物探索です。

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D1:イカットなら、今日はたまたま週一の大市場の日だから、市場にも売りに来てるかもしれないですよ

D2:そうそう、山奥からたくさんの人たちが出てくる市場なんですよーー

親切なドライバーが提案して連れて行ってくれたのは、ワイパレ市場。

ええと、なぜかドライバーが二人いて、お客は私一人という、、組み合わせ。

(旅の同行人は、、やはり来ないw)




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乗り合いバスを待つ女性たち、皆、イカット!お見事!



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巻き方が粋。ただの筒状なのだけど。




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週一の大市場、イカットも確かに豊富にありましたが(素敵なものもありましたが)

どれも化学染料。上の写真の数点だけは、天然染料らしい。

エンデ風の茶系のものも多く扱われていました。

皆さんが着ている姿は本当にかっこいい。

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インドネシア有数のコーヒー産地で知られるフローレス。

山で採れたアラビカまたはロブスタ、混ぜこぜの豆は結構深炒りして売っている。

粉に挽いたものを買ってみましたら、炒り過ぎで香りは消えているけれど、味は良い。

100グラム85円!(きっと本当はもっと安いw)

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山道に迷いながら、到着しました。イカットの村。

これはすごい!

広場にぐるりと吊るされた、イカットコレクション。

そこにいるたくさんの村人のトラディション。

予約をすれば村人の踊りと音楽パフォーマンスを見ることもできる。

私はうまく連絡が取れなかったのでアポなしだったけど

ほかの観光客グループがいたため、一緒にいろいろ見ることができました。


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これは衣装なのか普段着なのか、ちょっと微妙ですが。w 

大勢でまとっている天然染めの伝統イカットは見事。

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上の写真の男性がリーダーのようで、

私がイカットに感嘆していると作業場を案内してくれました。

左の人のサロンが素晴らしい。

(スカートにしたい!!)w

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前日に見たのと同じ、わたの種取りからスタート。

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紡がれた糸を巻き取っている。足の使い方に注目!

この人の着こんで色があせたイカットも、美しい。

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竹の道具がいろいろ。

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染めの基本となるインディゴは、やはり小屋の中に。

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筒形のサロンは、この幅で織るものを2枚はぎ合せる。着ると絣が横縞になります。

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ノーアポだったにもかかわらず、手際よくおもてなしもいただきました。

黒米とヤシ砂糖の餅菓子と、ココナッツの入れ物に入っているのはトゥアック、ヤシ酒。

D2(2人目のドライバー)がこのトゥアックを飲んだら、急に大人しくなってしまいまして。(笑)

竹とヤシをふんだんに使う暮らしの器。

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他にもたくさんの写真がありますが、長くなるのでこの辺で。

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近くにもうひとつ、織物の村が。

こちらは訪問前にアポを入れられたのだけど、

作業見学に結構高い料金がかかるそうなので

逆に見学はキャンセルし

布だけを見せてもらいました。

山間の美しい集落。

車を降りると、晴れ渡る午後なのに風が冷たい。

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学校、まだ夏休み。男子たちのバレーボール、コートがちっちゃい。w

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下の写真。これは、物干しなんです! 売っているのではないの。w

一家の皆さんの私物です。

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D1(1人目のドライバー)の提案で、南端の海辺まで。

東西に細長いフローレス、南北に移動すれば、山を抜ければ、また海。

カトリックが多いフローレスですが、独特の風習がいろいろ。

この十字架は何だろう??

多くの家々の入り口には、マリア様が描かれたカラフルなタイルが使われた親族の墓がありました。

南の島の風習とMIXされたカトリック。

イカットの模様の中にも、何かカトリック的な意味が込められているのかどうか。


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こんな感じなんですよ。乗り合いバス、トラック。

道ですれ違う時は、全員と目が合っちゃいます。w

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海辺の一角でようやく見つけたワルン。もう夕方に近い時間に、ランチにありつく。

もちろん、魚!(しかない・笑)

付け合わせ、ここでも具なしの焼きそば。

スープ、もちろん魚のアラ!w

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マウメレへ戻る途中は、気の利くD1が来た道と違う道を行ってくれまして。

棕櫚の樹が、巨大なたんぽぽの綿毛のようにそびえるフローレス。

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どこまでも続く緑たわわの山なのです。

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ホテルに着くと鮮やかな夕日。前日よりもさらに美しい!

マウメレの海はやはり、南端と比べて穏やかで。吸い込まれます。

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今日見たイカットの縞模様みたいな、空!

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帰る日の朝は、日の出前に目が覚めた。

寝ているのがもったいない、と身体までもが反応しているみたいで。w

飛行機に乗るまでまだだいぶ時間があるので、

前日のルートを散歩。

あの大市場があった市場の場所まで行ってみる。

初日に散歩したエンデの市場もそうだったけれど、朝早くには、まだひと気はほとんどなくて

ぼちぼち開き始めたワルンが1軒、ようやくコーヒーにありつくシアワセ。w




蒸しパンみたいなのには、


おろしたココナッツとヤシ砂糖が入っている。

赤ポチが中華的。いつごろどこから伝わってきたものやら。あのナシクニンも。

浜辺で出会う流木のように、出会う、遠くから来たものの気配。




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コーヒータイムの後、早起き組の市場で開店していた糸商。

イカットづくりの皆さんが使っているのは、これかな。

パッケージはインドネシア語だけど、たぶんインド製?

孔雀マークの100%コットン。


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旅の最後に、この糸見れたのが面白いのでした。

さんざん見せてもらった手つむぎ、天然染めの工程も実は

こうして背後からやってくる安価な大量生産の波にさらされている。

それでも、まだ、これほどの自然とイカットを保っている。

と、言うことが分かって本当に良かったのでした。

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バイバイ、フローレス!

帰りも青空、ありがとう。


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