2023年5月23日 (火)

作品展vol.76はじまります!【重要なお知らせアリ】

こんばんは!

先週木曜日、5月18日に関空から京都に入りました。

前回昨年秋はまだ関空便の接続が少なくて

成田に入り伊丹、京都と移動したのでバリ島を朝経って翌日夕方に京都に着くというものでしたが

今回は夜出発でシンガポールから関空行きの便で翌日昼に事務所到着!

フライトは70%以上が欧米系のお客さんで満席でした。

京都滞在の1週間は連泊で取れるエアビーがなかなかなくて

今回はビジネスホテル。

ぜんぶの食事が外食になるのはきついけれど

家事をまったくやらない期間というのも久しぶりで

デパ地下のお弁当や定食屋などあちこちお試しで楽しんでいます。

そして明日からは東京へ。

いよいよ2023年初夏のアトリエマニス作品展を今週末に開催いたします。

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DM画像がちょっとぼやけておりますので

テキスト部分を一応貼らせていただきます。

そして少々変更部分がありますので赤字にて修正を入れます。

ATELIER MANIS

作品展 vol.76 at TOKYO

Central Java collection

【中部ジャワの旅先から】

久しぶりにインドネシア国内の布を集めています。今回は夏に向け爽やかな色彩の中部ジャワ・バティックと、おしゃれな手織ルリックを中心にご覧いただきたいと思います。インドネシアは今好景気で若手デザイナーや布作家の活躍も面白く、布産地もなかなか活気があります。トレンドはバティックやイカットを使いながらの発想が多く見られ、インドネシアのオリジナリティーが急激に進化しているようです。いつものように私はそこにある布を集めて服を作っていますが、布は時代背景やオリジンを物語っています。エコロジカルな意識が高いのも今の特徴の一つ。西ベンガルの手織リネンも入荷しました。初夏のグリーンとベーシックな配色のドレスは早速ご好評いただいています。今回も私たかはし&応援サポートの方々とで皆さまのお越しをお待ちしております!                たかはしみき

🔹作品の詳細はhttps://ateliermanis.base.shop/にて順次ご紹介中です。

2023年5月26日(金) 11:00~19:00

       27日(土) 12:00~18:00

      28日(日) 12:00~17:00

 【プチイベント】

◆初日17:00よりKAZUEさんのリーディングを会場内でおこないます。5分1000円! ※混雑する場合はお待ちいただく場合があります。

今回のコーヒー 世界一といわれる焙煎機でじっくりローストされたバリ産豆の風味をお楽しみください!

ワインラバーズファクトリーさんからの限定セレクト スペインの標高850mの雲の上で育つおいしいワインをご紹介できる予定です。

◇クレジットカードのご利用は可能ですがなるべく現金のご用意をご協力お願いいたします。

◇お直しのご相談・受付は混雑する時間帯にはお受けできないことがあります。

今回よりお会計で各種カードを再びご利用いただけそうです。

3年間も使っていなかったカードリーダーですが、試してみたところ何とか使えそうなのでチャレンジしたいと思います!

また、今回より大変恐縮ですがお会計金額をすべて税込みとさせていただきます。

お送りしたDMにこの重要なお知らせが間に合いませんでしたことを深くお詫びいたします。

皆さま、どうかご理解いただけますよう。

また、今回は私がお会計係をしますのでお直しのご希望の際は

できるだけお時間に余裕をもっていらしていただけるとありがたいです。

プチイベントのご案内

ワインラバーズファクトリーの限定ワイン販売

久しぶりにご参加いただけることになったWLFさんは、

真鶴のフレンチリヴィエラ風の素敵な場所に最近お引越しされたばかり!

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今回は、
ワインの重心が整うセラーから、
スペインの標高850mの雲の上の畑の葡萄からできたジューシーな赤と白を
「アトリエマニス作品展限定セット」にしてくださいました。
スペイン ラ・マンチャ地方
造り手:オチョ・イ・メディオ
・白 シャルドネ100% 樹齢30年
口いっぱいに広がるフレッシュで綺麗なリンゴの香りと溌剌とした酸味。清涼感のあるこのシャルドネは、レモンや桃のような余韻へと続きます。
・赤テンプラニーリョ100%新鮮なサクランボ、クランベリー、細かいタンニンとフレッシュな酸味のバランスが良く口いっぱいに広がります。
価格:2本で¥3000
お届けクロネコクール便にて
送料込みで¥4400
5セット限定
お申し込みはアトリエマニス作品展会場にて。
今回のコーヒー ルースターのバリキンタマーニ豆
ルースターはUbudからやや南のサヤン地区に最近出来た
複合的施設。
インドネシアを拠点とするデザイナーやクラフトアートのセレクトショップ、
オリジナルデザインのかなりクオリティの高い椅子やテーブルのショールーム、陶芸のワークショップ、レストラン、
オリジナル焙煎のカフェが入っているルースターは、コロナ期間でも欧米人の皆さんがいっぱいでした。
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そのカフェ、ルースターコーヒーは
今、世界一の性能と言われる焙煎機を導入しているらしく
エスプレッソロースト、いわゆるいちばん深入りでも驚きの薄色。
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豆自体がふっくらしておりシティーローストみたいな見た目ながら
しっかりと焼きあがっているんです。
今回はバリ島産のコーヒー豆を使ったものを選び
会場で淹れようと思っています。
価格がやや高いので販売用はありません。
かなりアロマがある深い煎りです!
どうぞお楽しみに。
(コーヒーの写真はネットからお借りしました)

KAZUEさんの5分1000円 名前占い、誕生日占い&タロットカード・リーディング 

26日(金)17:00~

ご予約不要です。

かずえさんにはマニス作品展の時にもう何度もリーディングWSをやっていただいているのでご存知の方が多いと思います。これまで参加された方の中には、何か自分では長年動かせなかったものがスッと動いたみたいな気がして、すごーい、おもしろーい! で、かずえさんってどんな人? と、そのお人柄が気になる方もいらっしゃるのでは。 

今回は私たかはしがバリ出発前にふと思いついて、ほぼ日の糸井さん風にお話を伺ってみました。 

占い師、なめかわかずえさんには

息子さんが4人いらっしゃいます。 

えっ!そんなにたくさん? 

「計画はなかったです」(笑) 

まじですか? 

「完全母乳で3歳くらいまで育てていたんです。子供が1歳8か月くらいでやっと生理が再開するんですよ。すると自然にまた次の子供を授かる。だから大体3歳差くらいで自然と4人生まれたんです」 

 ◇

自身が小さかった頃に受けた中耳炎の手術から医療に疑問を抱き、病院と薬からは別離。出産はマタニティスクールで聞いた自宅出産に興味を持ち、31年前の第一子は自宅でお産婆さんにお世話になり、第2子からは全員自宅で自力出産。何と、検診にも行かなかったんですって。 

でも、4人もいるとお金かかるなぁ、とか思わなかったんですか? 

「自分の名前や誕生日からお金には縁がないことが分かっているので、あればあるだけ使っちゃうし何人子供がいてもきっと一緒。実際何とかなってきましたよ」 

ここまでお話を伺って、生まれ持った個性に自然に従う生き方、

それをみずから実践しているかずえさんなのだと気づきます。 

「最初の子が産まれた後、生活を整えたい思って見た目の部分、住まいや健康、収入、暮らし方をちゃんとしたものにしたいと思って努力したんです。ところが、そのうちに人間にはそうした実在の他に目に見えない部分、つまり運が半分関与していると思い姓名判断や占いの本をむさぼり読むように」 

お金には執着が無い分、一旦こだわりだすと探求が深い。 

子供たちのママ友に占いをやっているうちに、幼稚園のバザーでやってほしいと呼ばれ、4番目の息子さんが生まれる事にはプロの占い師になっていたそう。 

占いって、ちょこっと出来る人と、それを仕事にしている人とはご存知の通り大きな違いがあって、後者は評判が後を絶たない事が必須ではないかと思います。世の中的に飲食や住宅のような必要品と比較すれば、「占い」だけで子育てするのは並大抵の事ではありません。 

 ◇

その後これまた青天の霹靂で2011年に離婚。 

お子さん4人はというと、ナント全員旦那さんのところに置いてきた。 

「自分だけは絶対に離婚はしないと思い込んでいたのでビックリしました」 

はい、聞いてる私もびっくりです! 

そして、占い師でも人生は未知なんだなと思いました。その分の可能性もすごい。 

のちに、4番目の息子さんの希望で、4番目君がかずえさんの元に戻った。

「それでまたちゃんと暮らしていかなきゃ!と、お勤めもしようといろんな企業に履歴書送りました。たぶん20件くらい。けどね、全部落ちたの!」 

それで腹が据わったんですね。(笑) 

「生まれたときに授かっている性質や運命をまったく気づかずに生きている人って結構いて、その可能性を見るのにカードを使います。すると、もっとたくさん可能性が見えてきてワクワクする。人って本当におもしろい。」 

かずえさんのリーディングは、その人が見過ごしているかもしれないポジティブな可能性を引き出す力が非常に高く、

また、ある事象でこんがらがっているときでも心を整理してくれるような、腑に落ちる感覚があります。

私もバリ島にいるときラインでリーディングをしてもらう事があるのですが、

いらないものをあっさり捨てるきっかけになったり、多くはこのままで大丈夫、と安心をもらったり。

自分に見えない部分の調整が出来るのでとても助けられています。

 ◇

以上、まめ日記スペシャル 

番外編 

ほぼ一回きりの読み切りインタビュー 

占い師・かずえ 

でした。!

本日もお読みくださりありがとうございました! 

それでは、今週末、作品展会場でお目にかかりましょう。

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2023年5月13日 (土)

ジャカルタ再び 2023.3月

連休明けに発送した作品展のご案内がそろそろ皆さまのところへ届いている頃でしょうか。

今年も初夏展をいつもの神楽坂フラスコさんで行います。

今月最後の週末、5月26,27,28日です。

(内容については次回の投稿でお知らせします。)

私は来週帰国予定、また皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております!

今日はその前に、

もう一回ジャカルタのお話を少々です。…といいつつ、また長い。(笑)

今年に入ってすっかりインドネシア化が進んでいるアトリエマニス。

私自身がインドネシアを再度見なくちゃと思ったら、ほぼ時期を同じくして

ジャカルタのお客様も増えてきました。

ジャワ各地からサンプルや仕上がった生地が届くと同時に

国内のお客様へバリ島から服を発送することも軒並み増えてきました。

国内のごひいきが増えたのはレートと物価の関係だと思われます。

これまで「高い」としばしばいわれてきたマニスは、今は他と比較して一般的価格になっているような。

まぁ、とにかく

昨年までは荷物と言ったらほぼ100%国際便だったのが今や週に何度も国内の宅配便を使っています。

日本で言うところのバイク便、GosendもデンパサールとUBUD間で500円くらいで

本当に便利になりました。

オジェック(バイクタクシー)もオンライン配車で簡単に頼めるし、今や不便と言えば、

渋滞と洪水と停電と銀行の連休くらいでしょうか。(まだ結構ある・笑)

さて、3月にもう一度行ったジャカルタでは

少し行動範囲を広げてみました。

今まで中心地のJCCという展示会場とホテルの往復がほとんど。

今回は違う展示会場なのでその近くに宿泊して、ジャカルタ在住の方々にお世話になりながら

ほぼ車での移動でした。

初日。

空港から真っすぐ向かったのはミュージアム・マチャン。

ジャカルタの現代アートミュージアムです。こちらであの森美術館でコロナ前に見た

塩田千春の「魂がふるえる」展開催中。

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同じ展示を異なる会場で2回見るというのも初めてながら、

日本での塩田展との比較がなかなか印象深かったです。

在住の方と待ち合わせて、一緒に。

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平日の夕方ですが非常に空いています。

塩田さんの作品は表現がシュールでちょっと怖いんですが、

紐や布のようなテクスチャーを多く使っていらして

私はすごく好みです。配色やその他の素材感も全部好み!

あの赤い毛糸をあやとりのように絡ませ天井と壁に貼り付けた「不確かな旅」というインスタレーションは

会場係以外皆無の独占状態でした。

写真がうすらぼんやりでごめんなさいですが。

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森美術館ではエスカレーターのファサードに高い位置で設置されていた白いボートの作品は

床面からずっと窓に向って上がっていくように設置されていて、どんな素材で出来ているのかがよく分かりましたが

子供が触って取れちゃった?みたいな箇所も多少あり。(笑)

白いプラを不織布のようなランダムな編み目でプレートにしたようなものを

重ねて、遠目には溶けていきそうな表情になるんですね。

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黒いさみだれのような無数の紐。この作業そのものが、もう、非常に工芸的です。

展示ごとに一体どれだけの人がどのくらい時間を費やしているのか。

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燃えちゃったピアノの作品も来ていました。あと、揺れるカバンも。

一緒に行かれた方が、これ怖いと言ってました。

カバンの中に揺れる仕掛けが入っていて、ぶつかる音がカタカタする。

動きの中にどこか過去の人の気配を感じられるようで、実際怖いです。

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森美術館の展示の半分くらいの内容でしたが、塩田ワールドに浸るには十分な規模。

それにしてもインドネシア人の今の世代がこの一昔前のアバンギャルド系の表現をどう受け止めているのか、です。

ただのインスタ映えで終わらないで欲しいところ。

さて、このジャカルタトリップは

「テキスタイル展」ほか3タイプのインドネシアのアパレル系合同展示会があるとのことで、それがメインイベント。

場所はインターエクスポという海の方にある展示会場で、

まわりには商業的なものが全然ない閑散としたエリアです。

ノッポビルの間にあるのが会場です。ホテルからは徒歩。

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ところが、うっそーん。

ほぼこの展示会関係者で占められているはずの宿泊客は中国人だらけ!

やや不安になりながら会場に赴くと

テキスタイル部門には、輸入の許可が難しいというのにコロナからの開いたばかりの中国からの出店者が半数以上。

英語もあまり通じないし、サンプルも少ないし、

しかも注文の最低数は1000メートルという。

…わが社は生地の輸入を禁止されてしまったのだから、ならばインドネシア国内のアパレル生地を見て見たかった。

のでしたが、残念ながらインドネシア国産はポリエステルや再生繊維が多く天然繊維はほぼなし。

日系繊維会社が少し綿の見本を展示していたくらい。

写真は、エコっぽく展示されたパルプからのリヨセルだったかレーヨンだったか。

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他は、デジタルプリントなどのプリント技術や、靴下を編む自動編み機とか、

面白かったけれど買えるもの皆無。

写真は、縫い糸メーカーの展示。全部ポリ。

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数時間で見終わってしまったので、モールにインドネシア人デザイナーのブランドを見に行きました。

そちらはなかなかオシャレで面白かった!

写真は、バティックブランドのポップアップ。

試着している方の写真は、これがある意味現代インドネシア風です。

バティックをこんな風に着るのね。

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翌日は、在住の方とボゴールというジャカルタから1時間半くらいのところにある避暑地エリアへ。

最近こちらに引っ越されたインテリア&服のギャラリストのお宅です。

引っ越し間もないというのに、とても落ち着いたたたずまいです。

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家具や布を幅広く扱っていらっしゃる。

やや標高があり涼しいボゴールで

お庭が楽しめる分譲住宅地の中古を購入されたのだとか。

隣りや向かいの家との間に塀が無く、広々とした印象です。

価格は、日本の新築マンション並み、といったところ。

ジャカルタのお金持ちの方々の週末用別宅ですが、もしもうるさいお隣さんがいたらどうなんだろう、という敷居の無さ。

ところ変われば、ですね。

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こんなのびのびとしたお家に一人暮らしってちょっと羨ましいです!

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ローカルのお取り寄せご飯をご馳走になり、その後暗くなるまで

布や服の事をおしゃべりして帰りました。

アトリエマニスの社会勉強atジャカルタ、でした!

 

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2023年5月 8日 (月)

11年ぶりのビーチ

コロナ期から急速に変化している1年です。

1年前の5月にはまだ開いたばかりのインドへ入って

ちょうどウエサク祭の連休に当たり、国内旅行者の人たちの大渋滞に揉まれました。

そこからさらに1年。

急速に「以前」に戻り

バリ島ではコロナなんて忘れてしまうくらいのこの頃です。

今月はついに日本入国のヘルスチェックが廃止され、

インドネシアも怒涛の観光再開です。

その前に

かなり久しぶりに布と犬と生活用品から離れて

1日過ごした3月某日でした。

住んでいるところから一番近いビーチまでは車で1時間弱、

急に呼び出されたとしても2時間以内に着く距離ながら

11年ぶりです。

なんて勿体ない!

その日は息子がバリに帰省していてあと後半何日かの週末であり

私も何とか時間を捻出できそうだったので

海にでも行こう。そうしよう。

実は、

今回の春休み帰省はとあるものを運んでもらう為にお願いしたのでしたが

バリ島の税関で予想を反して別室調査になってしまい

「まるで犯罪者扱い」とショック気味だったので

悪いことしたなぁ、おこずかいでカバーしてもいいんだけど

ビーチ行きたい!って言うので、待ってました!

私も行きたかった!(笑)

4月、5月にはもう大渋滞のバリ島ですが

3月はまだそれほど混雑していない時期だったので

前日に探してホテルもスムーズに取れました。

チェックインの開始時刻ぴったりに到着し

チェックアウトギリギリまで滞在。

そうそう、思い出しました。

1泊のつもりがもう1泊したいね~、という延泊も昔はよくやってました。

昔はホテル代も安かったし、もっと空いていましたから。

(ちなみに今回は改装されたサヌールビーチのハイアットリージェンシー。二人で1泊朝ご飯付きで2万円弱でした。)

到着して早速試してみる浜辺の体温。じゃなくて水温。

晴天の午後なのでちょうど体温くらいです。

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まだ暑すぎるから、通り沿いでポテチと飲み物を買い込み

少ししてからまた浜辺へ。

視界にはローカルの子供たちやその他滞在客や雑多な色々があるけれど

シーカヤックで沖へ出かけて行った息子を視線で追うと

その先には海原しかない。

肉眼ではもう見えないくらい遠くまで漕いで行ってしまい、

見えなくなると心配になるというのも、

そうだよね、知ってはいるけれど久しぶりの事。

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海なんてバリ島ではいつでも見れるからと

ほったらかしにしていたけども

あぁ、知ってるよ海だし。という既成概念よりも

あれ、こんな風だったんだなぁ、と変化球を受け取れたのが良かったです。

脱日常になった際ちょうど日本から持って来てもらったこの本がまたタイムリーでした。

本は最近ツンドクばかりでしたが

これは分厚いけど読み始めたらぐいぐい入り込める一冊で

まさに、もう一泊ここで過ごしながら読んでいたくなりました。

続きが気になり、以来家にいる時間でも読書タイムが復活しています。

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年初より生地の輸入が突然出来なくなって

麺が入荷できないラーメン屋さんみたいになってしまいました。

5月に入り、ジャワ島の皆さんはイスラム教の断食のシーズンを終えて

注文していた生地も揃いはじめ、目下毎日残業の佳境期に入っていますが

今回ほど流れに任せ創意を加えないコレクションも初めてな気がします。

むむむ、ビーチに行ってガス抜きしておいたのは

本当に良かったと思います。

ちなみに、息子に運んでもらったものも

「生地」でした!

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2023年4月23日 (日)

インドネシアのクラフト展へ 2023.3

今回は3月初旬に開催されたINNAcraftという展示会の様子をお伝えします。

ジャカルタの中心地にある

ジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)が会場です。

コロナ期は確か開催されていなかったので久しぶりです。

このイベントはクラフトと言いつつ、バティックなどの布商が相当数参加しており

インドネシア国内の布を見るためには

なかなか充実した内容であります。

以前訪れたときには時間が全然足りなかったのを教訓に

今回は2日にまたがって見る予定に。

たまたま、日本留学中の息子が前日から帰省して

ワンコたちの留守番を手伝ってもらえる(はず)。

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前日空港に迎えに行き、今開発中のスランガン島に出来たばかりのスタバへ。

私は翌日また空港へ。

 




3月初め、まだまだ雨期のジャカルタです。

到着した初日夕方は地下鉄を出たら物凄い雷雨でした。

殆どの人が構内から出られないまま。

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30分くらい待って傘さして出るも、通りのバイクから思い切り水をはねられて

おまけにGoogleさんからのナビがすごく遠回りで

ぐしょぐしょ状態でたどり着く。

インフラが全然間に合ってないインドネシアです。




まずは何か食べよう!

服を多少でも乾かすためにも!(笑)

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飲食コーナーに行くと「バリ料理」となっている出店が。

ん、バリ人じゃないですね。この感じだとハラル(豚肉抜き)でしょうか、

なぜかここが混んでいる。

一番空いている店に滑り込みます。




午後6時半ごろからやっと展示会場へ。

一般客が多いせいか開催時間が長いのも特徴かもしれない。助かります。

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天気のせいか夕方のせいか、比較的空いています。

ご当地っぽい濃ゆい感じの出店が多い中、きらりと光る宝物があるINNAcraft。

↓ こちらのバティック風の手描きのティーセットは売り切れる前に買っておきました。

(今回のアワード受賞者でした。)

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9時閉場直前までゆっくり見て、しかしまだ相当数あるので残りは明日!

外に出たら雨はやんでいて、都会の光にホッとする。

(バリならこの時間だともう寝入っていて真っ暗。虫の声しかしないです。)

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世界一かも知れない渋滞問題に巻き込まれない為に、今回は地下鉄利用です。

その地下鉄はセキュリティが厳しい。駅には手荷物検査があり

構内、車内にも警備がいて撮影禁止です。




あさイチで行く熱心な私の前に並んでいた人がなかなかおしゃれ。

入場料は5万ルピア。

私の番になり年齢を聞かれる。

あ、そうか、60歳以上は無料。惜しい!!!(笑)

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今回はスラウェシ島が特集されていました。

エントランス中央にトラジャの民芸品や織物、レプリカの帆船が展示され

パフォーマンスタイムもあるらしい。

大きな島ながらハンディクラフトは品薄な印象です。

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今人気があるのはスンバ島のイカットです。

国内の人たちがこのヘビーな織物に関心を示すのが面白い。

日本で言ったらアイヌ刺繍みたいな存在でしょうか。

織物はもとよりスンバの服を着てみたいインドネシア人の感覚が素晴らしい。

ホンモノはかなり高価なため

もどきやデジタルプリントのスンバイカットも。

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これをジャカルタで着るのってなかなかですね。

リサイクルプラスティックのクラフトアート。

ロンボク島で浜辺のゴミから似たような制作をしているコミュニティがあり

同じ人たちなのか違うのか、アタ籠の編み方を応用したプラアート。

右の方々はこちらをお買い上げ。結構なお値段いたします。

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この手のバティック店が無数に出店しています。

人気店とその他一般の温度差が結構あります。

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ホンモノのスンバ!

空いていました、が、一番カッコ良かった。

もはや服地としては買えない価格。

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バタック族の織物を加工するのも流行っているように思えます。

こちらのバッグは仕立てのクオリティーも良く、都会的で洗練されたデザインですが

2~3万円もしてしまう。

けど海外でインドネシア人がこれ持っていたらすっごくいいですよね。

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さて、全展示ブースをマップで数えたら2000店ほどありました。

何とか全部見終えてバティックも少し買って、ミッションコンプリート。



最終日はフライトの前に知り合いから教えてもらった

服飾素材店へ。ジャカルタのオカダヤかユザワヤとでもいったところ、

にしてはすごかった。

在庫量と積み方が!

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慣れてない人だと酔いそうな密度。

ここでまた豪雨となり、店内を時間かけて見る。

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市場に隣接した場所だったので、ここから先の移動はオートで。

水たまりの中をスイスイと行く!

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当然のように渋滞にはまった割に丁度いい時間に到着。

クマン地区の自然食料品店で開催されていたお味噌料理のイベントに。

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私が伺ったのが2日間の最終回だったみたいで、にぎやかですごく楽しかったです!

主宰はスマトラ島のコーヒーを扱っている在住日本人Moryさん。

おいしいランチをありがとうございました。

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3月はこの先もいろいろ。

またご報告しますので

良かったらまた読んでください!

 

 

 

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2023年4月20日 (木)

ジョグジャへ再び 2023.2 おまけ編

ジョグジャ2回目訪問の第二話はおまけ編です。

週末をはさんで月曜日にならないと開かないお店の案件にて

最後の一日は一人で動く。

そのお店とは、ルリックというシマシマを織るところで

前回2022年12月に注文したものが一向に進んでいないのと

ワッツアップでやり取りしても全然のんびりしているので

どのように作業をすすめているのかを見せてもらおうと。

結果的に分ったのは、私が選んだデザインは全部草木染で糸染めに時間がかかる事と

織り手が地方に分散していて様子が時々しか分からなかったことでした。

もう一度直接お話ししたら、お互いにすごくスッキリと理解できて

今月までに全部の布が仕上がってきました。

ルリック、面白いです。シマシマの世界を広げてくれています。



さて。

今回滞在したジョグジャのホテルはプラウィロタマン通りというところにある

ギャラリーというホテルで、場所も価格も含め全体的にとても良かったです。

いいホテルって、紹介するには個人差がありますが。

近くにインディーズなタイプのお店や骨董店があって

探検気分に浸ります。

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いろんなご当地の手仕事を使っている雑貨たち。

一番下のはルリックですね。

ひとつ向こうの通り沿い。

ボリュームがあってバターたっぷりの焼き菓子が120円前後。

思わずアソートでいろいろ買ってしまう。

バリブダの焼き菓子にちょっと似ています。

隣りのレストランも有名らしい、Via Via Bakery。

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まみさんに教えてもらったTugu地区のインディゴ染めだけで作っているバティック店には

Grabのタクシーで。

ジョグジャのインドネシア語がやや分かりにくい自分、標準語もですが(笑)

おっ、日本人? 日本のおすすめの曲を入れて!って

乗ったらいきなりスマホの音楽アプリを渡されたので

えっと、藤井風とか選んでみた。(笑)

知らな~い、よね? 

※そんな折、風さんは今年7月にジャカルタでのコンサートが決まったみたいです!

バティック店がある敷地内には高い木があり木陰でお茶するスペースもあり、

今風のカフェでもあり、という組み合わせが新旧で不思議ながら

違和感なく長居してしまいました。カプチーノおいしかった!

母屋はコロニアル風のお屋敷です。

バティックは素敵なものがいくつもあって、結構高価ではありますが

買ってしまう&注文もしてしまう。

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古いお屋敷を利用したバティックギャラリー兼カフェスペース。

Mustokoweniという物件の中にあります。

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木陰になっている中庭のカフェスペース。

隣りに大きなホテルがあるせいかオアシス感覚。

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ヘリテージ風物件&インディゴ染めバティックギャラリー&木陰カフェの入り口はこちら。

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最後にもうひとつ。

こちらはまみさんが集めているユーズドのバティックを使った試作。

腰巻として着用されているので部分的に強く引っ張られ弱くなっていますが

繊細な手仕事のバティックが何度も洗われてこうした色合いになっている。

着古した感覚はあまり気にならず、このままが面白い布でもあります。

丁寧にダメージをチェックすると弱い部分も確かにあるので、

リバーシブルの裏に使うのが良いかも、と。

今後もいろんなフロムインドネシアを開拓させていただけるといいです!

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ではまた。

次回はジャカルタレポートになる予定です。

 

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2023年4月18日 (火)

ジョグジャへ再び 2023.2

もう4月も半ばですが

2か月前のジョグジャ訪問の記録を残そうと思います。

1月の投稿でも触れましたが、

わたしたちは今年に入って以来生地の輸入が出来ないままの平行線をたどっています。

それがきっかけとなりインドネシア国内での布探しが再開しています。

昨年末にカパスの事を調べたくて訪れたジャワで

いつか使おうとモノの試しで注文した生地は

結果的に即、今春の服になりました。

まだ連携プレーがうまく取れていなくて

ほぼ納期も内容も間違えだらけで(笑)

2月にまた様子見がてら訪れたのでした。

空港のアートがなかなかなんですよ、

コロナ中に移転したジョグジャ新空港。

市内からめちゃ遠くて驚きの。(都心から成田よりも遠いかも、、)

はい、もう。この前来たばかりだけど

ただいま!ジョグジャ!

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ターミナルを出るとマリオボロ通りが再現されたショッピングエリアがあります。

あ、これ、ルリック。

こんな風に着ているんですね。

袖が裁ち出しなところがポイントですね、参考になる~

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今回もフライト遅延しましたが、

昼過ぎに何とか到着。

まみさんと再びお目にかかって、

せっかくだから空港から市内の間にあるバティック工房を一つ見ていこうか、と。

私はいつも前のめりだから、たとえ30分でも、遠路はるばるでも、

布をやっているところなら見たいヒト。

お訪ねした先に到着した途端豪雨となり結局2時間近くの滞在に。

見せていただいた自作は、こんなに手の込んだ作風でした。

写真がピンボケで申し訳ないですが、パカロンガン風の濃淡のある草木染で

シックな配色の中に描かれているクプクプバロンみたいな大きな蝶が華やか。

バティックの世界って腰巻サロンをキャンバスにした芸術表現でもあり

伝統、地域色を崩さない中に流行もあるような

本当にすばらしいジャワの産物。

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雨が上がったタイミングでまみさんの友人宅へ移動。

また豪雨となり宅配で夕食をオーダー。

地元の若い芸術家の作品を敷地内で経営しているレストランで展示したりしている夫妻で

こんな雨の夕暮れ時に突如訪ねて行っても普通のおしゃべりが延々と続く。

その豪雨の中、暗がりからまた別の訪問者が来るという、不思議空間。

(↑展覧会の打ち合わせに来た若者たちでした)

宅配は小雨になってから、忘れた頃にやっと来た~。

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ここからがまだ長かった一日でした。

宿に行ってからの試着大会、ね。

ジョグジャって日暮れと共に寝ちゃうバリと全然違う! 

夜が長い感覚はむしろインド的、かも。



翌日は、まみさんが高評価している

琉球藍を栽培し染料を製造しているshibirufatのイプンさんをお訪ねする。

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琉球藍はこの中部ジャワの山麓に適していて

現在では60ヘクタールを超える栽培地域を契約しているという。

農薬も肥料も不要。

異物があると色に差し障るそう。

自然派志向のバティック作家はじめ

バリ島の藍染工房もこちらの染料を御用達にされているらしい。

お訪ねすると、

自作の藍染料を使ってさまざまな作家からの注文品を染めていました。

アトリエマニスからの注文品も実はすでに入っているのですが

しばし難航中。

無地染め、もしかしたら一番難しいのです。

たまさかイスラム教の休暇が重なり今期の服に間に合うかどうか微妙ですが

頑張っていい色合いに仕上げてくださるといいです。

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糸染め、布染め、製品染め、いろんな注文を受けながら

イメージを膨らませるイプンさんです。

なかなか良い出会いでありました。




午後また豪雨にて

イプンさんのところで藍の畑を見せていただくのは断念して

帰り道。

マゲランの街にあるスタバに寄ってもらいました。

スタバって飲み物はたぶん共通なんだけどスイーツやサンドイッチは結構地域色。

バリ島よりも安くて豊富なショーケースに興味津々!

そういえば昨日土器さんのインスタにアメリカではサンドイットが29ドルで売られている写真が出ていたけども。

私のはこの後、ジョグジャ市内で予約していた宿泊先へ。

たどり着いたのまたも夜9時半。

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3日目の記録。

クラテン。

雨が迫っている中、山あいのバティック工房へ。

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まみさんとの旅が続いています。

お互い目的は異なれど布にはそこそこ深いので、

道中良い刺激を受けています。

着いたらまた豪雨。

車で行くのがギリギリな感じの細くくねった道の途中で、

集落の人たちが集まって

手描きチャンティンをやっていました。

たたずまいがただひたすら美しい。

やっている人たちはたたずまいなんて全然気にも留めてないでしょうけれど。

奥には薪で染料を作っている作業場があり、母屋の中では小さな子供たちが元気に遊んでしました。

最高に素敵な集落だったけれど残念ながら服地に向く布が見つけられず

手ぶらでした。

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本当にジャワはバティック王国。

丁寧で時間がかかる手描きバティックがまだまだ昔ながらの手法で行われていて

外国からの生地輸入を差し留めにされるのが

この人たちの糧を邪魔するからという理由なのは納得できます。

でも、染に使う布がね、鎖国状態なんです。いったいいつ開くんだろう、早く黒船来て欲しい。




クラテンからの帰路は夕焼けバンザイ。

ジョグジャ近郊にある面白い物件に連れて行ってもらいました。

名称不明ですみません。

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畑地の中に、こんなものを作った人がいる。

インドネシアの好景気ぶりがよく分かります。

おやじっぽくない若い感覚の物件が増えていくという事。

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1階はモールみたいな店舗や雑貨店。

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2回はカフェレストラン。

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自然派なコンセプトで敷地の奥には園芸店もありました。

まぁ、こうしたところでアルアルなんですが、

空間はクリエイティブでモダンなのだけど扱っている商品や食事のクオリティーが

全然かけ離れてしまっているのがバリ島でも見受けられるローカル資本の物件です。





4日目。

日曜日はどこもお休みなので、

まみさんと朝のウォーキング at ボロブドゥール。

珍しく良く晴れました!

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犬がいない(ジャワ島は犬が少ないかも)歩きは久しぶりです。(笑)

タピオカでチップスをつくっているイブのところをお訪ねして

お茶をご馳走になりました。

まみさんはごく自然に人のところにあちこち立ち寄る。

アポなしで朝とか夜とかでも訪ねて行って、おやつつまみながら

ゆっくりおしゃべりできるっていうのが

私には驚きです。

「ここまで来たら顔見ないと」って感じらしいのですが、

ゆったりしていてもちゃんと経済が回っている。

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タピオカ屋さんでゆっくりお茶した後、朝ご飯に立ち寄ったリゾートホテル。

このバティック柄のようなセメントタイルがジョグジャ近郊では大流行りしているようで

ジャワ風と言えば確かにそうなんだけど、南仏っぽさも感じます。

ソレイヤード風というか。

昔最初の家のキッチンを作った時に入れたセメントタイルと比べて

色やデザインが格段に進歩しています。

輸出もされていそうですね。

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4日間のジャワ。

クラテン、ボロブドゥールなどなどを端折って記録しました。

旅先から直接Facebookに投稿しています。


もう少し続きます!

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2023年3月25日 (土)

【番外編】チロ君日記

ルンルンことルビーはコロナの間に息子が飼い始め

そのまま置き土産的にシフトされたゴールデンレトリバー。

この3月で2歳になりました。

獰猛でワガママな一面を持ちながら

小さい生き物に愛情を注ぐ人(犬)でもあります。

今日はネコではじまりネコで終わるの巻。

いつもの散歩道(ときどきキャットストリート)で

ネコ第一号のニャオを拾ったのはルビーでした。

まだ目が開かない首も座らない生まれたてだったせいか

あれこれ病気をし

昨年、10~11月に帰国中に残念ながら死んでしまいました。

しばし寂しかったルビーが

年明けにまたキャットストリートで

出会った今いる子猫がチロ君です。



ときどき、捨て猫で賑やかになる田舎の私道。

草むらから小さな鳴き声がすると、てこでも動かなくなるルビーを

引っ張って連れ帰るのは一苦労。

最初はリードをぐいぐい何とか帰ってきたのだけど、

3日後、お隣のワンコ隊長のジャンマが「猫がまだいるよ、可哀そうに!」とすれ違い際に。

その日はもう雨季真っ只中で(雨により2日間散歩は休止していた)

おぉ、まだ生きているんだ。

2匹いたけど1匹だけ。もう一匹はバイクに牽かれたか路面でつぶれていた。




ずっと大声で鳴きっぱなしで

Wiskusというネコゴハンを少し舐めるだけでミルクは飲まない1週間。

触るとシャープな爪でシャーっとされるし噛まれるし

おかーさんはもう傷だらけ。(笑)

ネコじゃなくてトラなんじゃないかと思ったくらい。

2週間ぐらいすると落ち着いてきてミルクもたくさん飲むように。

いや、飲みすぎでしょ、というくらい。

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拾った時はもう四本足で歩いていたし目も開いていたし、

生後1~2か月ではないかと友人に言われる。

Wiskusに続きお魚を食べるようになり、そのうちミルクを飲み始めたのだけど

あまりにも一生懸命なので時々写真撮っていたのを載せてみます。

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段々立って飲むようになり、おっちゃんっぽさが出てきた。

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早飲み競争ならまかして!

組み足に注目。

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寄り掛かれば一人で飲める。

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ちょっとちょっと、おかーさん、

わたしにもちょーだい。

左は11月の終わりに来たバリ犬のキキちゃん。

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最近は暑いので溶けています。

3月中旬から先、急にミルクは卒業されました。

しかし食欲は相変わらず旺盛で一日4食プラスおやつです。

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ではまた。🐈

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2023年3月23日 (木)

マサマサ バリ島に出来たスマトラの館

マサマサの検索からこちらのブログに入られている方には

ちょっと物足りない投稿になると思います。

悪しからずご了承ください。

いつもご覧いただいている皆さま、ご無沙汰しております。

ピテカントロプスをご存知の方も多いかと思います。

バリ島の空港や観光ストリートの店舗が多いバティック雑貨のブランドで

一時期日本でも流行したあのビンハウスは最近見かけなくなりましたが、

ビンにちょっと似た感じのものを感じるブランドです。

(あくまでも主観です。)

パレンバン出身という

そのオーナーがバリ島にレストランをオープン。

それがマサマサです。

スマトラ島から移築された大きな木造建築の中に

ピテカントロプスと姉妹ブランドでアンティーク中心のプサカの贅沢なギャラリーショップが入っており

中庭がレストランになっています。

メニューも充実していて早速在住者の間で話題になっています。

海を見晴らすロケーションが素敵なのだけど

このヴィンテージの木造建築が痛まないのかと

つい余計な心配もしてしまうほどとっても素敵な建物です。

 

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オープニングイベントとして

オーナーのプライベート布コレクションが

昨年(2022年)末から1月に展示されました。

展示の様子はこちらのインスタのMUARAというタイトルのストーリーズの中に少し紹介されています。

(パフォーマンスフィルムが中心です。)

https://www.instagram.com/masamasabali/

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正直驚きました。

非常にコンディションが良いものばかりで

何よりセンス抜群。

布収集家って価値のあるもの、高額なものを珍重する傾向が高くなりがちですが

そうなればなるほど一般人には分かりにくくなる。

昔デリーで岩立広子さんが行かれていた収集家のところで

「値段を先に聞かないで。あなたがピンとくる美しいと思うものを選びなさい。

値段はその後決める」って言われたのを思い出しました。

MUARAのコレクションは華やかで粋なものばかり。

知識が無くても感動できるホンモノのコレクションです。

ジャカルタにはテキスタイルミュージアムというのがあるそうですが

在住者からは展示内容が乏しいと言われています。

本当にいいものを見たいからと博物館へ行ってもダメだなんて。

その代わり、こうして個人の収集家が自分のプロパティで無料でいいものを一般人に公開している。



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古渡でしょうか、チンツです。



このドリアン柄すごく素敵。

ピテカントロプスはこうしたオリジナルを集めてプリントにして

アパレルや雑貨にしているのだと思われます。

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こちらはカッチのミラーワークみたいな刺繍アップリケ。

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無許可ですので一部だけご紹介させていただきました。

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この展示空間が継続するのかどうか不明ですが、

クタのビーチウォークにあったビンハウス主宰のミュージアムカインも無くなってしまったので

期待したいところです。

ちなみに今バリ島ではスミニャックのジョンハーディーで2か月タームくらいで

布やクラフトの作家を紹介する展示をしているようです。



では皆さま、また近いうちに!

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2023年2月 3日 (金)

ジョグジャ行きました③ ルリックに初めまして

縞柄って、いつしか限られたものしか使わなくなっていました。

 

理由としては、

和っぽくなるから。

和が好きな方々もおられるのですが私の勝手な趣味として和っぽくなる縞は何となく△で。

それなのに、今回は縞をたくさん注文してきてしまいました。

これです。 ↓
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天然染料をつかったマルチボーダー風の縞。

丁寧な仕事でしっかりしたテンションで。

こんなおしゃれな縞なら着てみたい!

 

ジョグジャに着いた最初の日、2日目と2回もそこへ行ったのに。

5時で閉店のお店。
(5時からはモスクでお祈りがあるからでしょう。)
しかも夕方は大渋滞に巻き込まれながらの。

そんなわけで、
最終日の3日目の朝は、
7時半から行動開始。
ついに見る事が出来た3度目の正直、ルリックです。

まずは朝に戻って、こちらの写真。

年末のせいか泊まろうとしていたホテルが満室だったので
近くの別のところに泊まって、朝食だけそのホテルへ食べに行く。

私以外全員インドネシア人って感じです。

 

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普通にブッフェ式ですが、3日ぶりに野菜も食べました。

外国人がまだ全然少ないのに、

ボロブドゥール遺跡の入場制限が加わっているというのに。
ホテル満室って。
インドネシアの好景気ぶりが伺えます。


話しを戻します。

ルリックの存在すら知らなかったし、2回も行って閉まっていたから

ほぼ縁がなさそうな気がしながらも
朝からのちゃんとした朝食からの仕切り直しで
ホテルから数十分、歩いて行ってみました。

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グーグルGPSを使う面白さ、これです。
車は通れないから別ルートになるも、徒歩を選択するとこのような細い路地を案内される。
殆ど、人の家の庭を横断しているような感覚。

こんな感じの垣根の無さがインドネシアのいいところ。(反面ももちろんありますが。)

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路地の迷路を抜けて、

ルリックのお店に行くと、今度はまだ開いたばかり。(笑)

9時オープンなんですけども。(笑笑)



WEBサイトのリニューアルと共にまだ本ブログ投稿がうまいとこ入らず。

写真があと1個しか入らないのは、
これまた5時閉店の感覚に近いですな~。

最初の写真、マルチボーダーの縞柄を

織っている場所はお店のすぐそば。
案内してもらって、
小さな場所で上手に清潔に
染めから織りまで数人の職人さんたちが
楽しそうに音楽掛けながらやってました。

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ルリックについて調べてみるとwikiに以下のように掲載されていました。

とても古くから認められている縞模様のようですが、
実際のクオリティと、
元気いっぱいに手作業で行われているこの布づくりに「いいね」をたくさん押したい気分です。

「ルリック」

ウィキペディアからの引用

 

インドネシア国立百科事典(1997) によると、lurik はJavaの農村地域に由来すると考えられています。当時のルリックはスカーフの形で作られていました。その機能は、女性の胸(ケンベン)を覆うことと、それを体に結び付けて何かを運ぶための道具です. その後、lurik の使用が発展しました。人々が所有するだけでなく、宮殿環境でも使用されます。[1] [2]

ボロブドゥール寺院でルリク布の姿を見ることができます。レリーフの 1 つ に、担ぎ機で 織 っ て い る 人物 が 描か れ て い る1033 年に東ジャワから来たアーランガの碑文には、ルリック布の名前の 1 つとしてトゥルフ ワトゥ布が言及されています。[1] [2]

マジャパヒト王国時代の人々の間でルリック織りの作品が流行ったと言われています。これは、持参金として持ち運び用の織機を持って王女にプロポーズする 騎士を描いたワヤン・ベベルの物語から見ることができます.

ルリック、来月の仕上がりにワクワクしています。

急遽インドへ行けなくなった関係で、
また2月もジャワへ行こうと思います。

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ジョグジャ行きました② カパスについて

ボロブドゥール遺跡に近いまみさんの息子さんのお宿

SAKA Home Stayから9時半に出発。

この日の目的地は、ソロ方面にあるクラテンという地域です。
これまた
私の頓珍漢で

クラテンはボロブドゥール方面なのかと思いきや
ジョグジャを跨いで逆方面であり、

30分くらいで着くのかと思ったら
2時間弱かかってしまう。

年末の忙しい時期なのに、まみさんも一緒に来ちゃって!と
無理矢理同行いただく。
10時半の約束だったのが11時半過ぎの到着、とほ。
しかし工房の人たちのお昼休み前にお仕事場を見せていただく事が出来ました。
こちらの布はコロナ中に一度お取り寄せして使ってみたところ
「輸入綿糸ではなくカパス(産地の糸)ではないか」という印象があったので
コロナが終わったら行ってみよ、と思っていたのでした。

(そして、こういう事には行動が早い私です。笑)

 

IMG_8372.JPG      

おお、やっぱり。テヌン(手つむぎ)ではないですか!!
…てことはカパスですね。

わたを紡いでいるところは見られなかったので分かりませんが、
工房の人によると、わたは同じクラテンで栽培しているという。

カパスの産地は概ねトゥバンだけかと思っていたし
トゥバンのものは先日コロナ明けに一度送ってもらったのだけど
以前よりも織りムラが多くて頓挫。

同じジャワに別の産地があると分かってとても嬉しい。

 

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上の写真:染めは天然染めが中心で、こちらはマホニー(木の皮)と生成の絣状の糸を緯糸につかったもの。

おそらく何度か本ブログで書いておりますが
カパスがUSコットンとは違う品種かどうかを以前から確かめようとしていて
まだ確証が取れていません。

インド・カッチ地方のカラコットンやメイソールコットンのような
原種綿であるといいのですが。なぜなら
大量生産品種ではないことで土地に負担を掛けずに長く作ることができるからです。
一般的にオーガニックコットンと言われているものは
オーガニックコットンの表示を付けた繊維製品であり、

農薬や化学肥料を3年間使用しない土地で栽培された遺伝子組み換えでないコットンの事を指すようですが
その種子は大量生産向けのUSコットンだと思われます。

(ちなみに綿花を製品にする工程で何度か洗浄されるので
一般のコットンとオーガニックコットンとは大差がないという説もあるそう。)
いずれにしても大量生産型の品種ではないのかな、と、勝手な推測です。
そんなわけで
インドネシア国内で原種綿の優良な織物が作れるなら
是非どんどん使っていきたいと常々思っていたのです。

 

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上の写真:糸棚には美しいインディゴ染の糸が。

この糸でアトリエマニスの春の服地を織ってもらう事に。

 



これも以前と重複しますがもう少し書きます。

カパスにこだわるもう一つの理由は、
インドネシアのやっかいな関税です。

インドネシアではバティックという財産を守るため?なのか
とにかく昔からずっと繊維製品の輸入における関税が高く
またインドからの輸入はだいぶ前からもう実質的に出来なくなってしまっている為
アトリエマニスでは
インドで買ったり織ってもらったりしたものを一度京都事務所へ送り、それをまたバリ島へ送っています。

送料も関税も2倍かかりますが、
それでもインドの布を使う理由は、
ここインドネシアの手織り布の大半がレーヨンのような
洗うと固くなる類のインド産のコットン糸しかない事。
(この辺はあくまでも主観ですので、もし詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら
是非コメント欄でご指摘ください!)

バリ島の無地シャンブレーを筆頭にエンデックやソンケット、
あのフローレスのイカットですら同じ糸が使われていて
つまりどれだけ手間がかかった布でもレーヨンみたいな光沢があるように見受けられるからです。
なぜ民間の繊維輸入に高額な関税を課して
国内の工芸的な織物を同じ安価な糸しか使えないような事にしているのか
常々まったく疑問です。



余談が長くなりました。

    IMG_8389.JPG  

そんなわけで
インドネシア国内で上質で雰囲気の良い布が安定して作られているなら
それを使えばもっと販売価格も安くできるので
以前からずっとカパスに注目していながら
なかなか巡り合えなかった。
クラテンのコットン織物は
久しぶりにちょっと楽しみな新種になりそうです。

     IMG_8391.JPG 

早速服地用の布をあれこれ見せてもらいながら春の服向けに注文をしています。
当面は織り密度や堅牢度などのバランスもあるので
試行錯誤になるかもしれませんが。
折しも、
2023年が始まったばかりだというのに
インドからのみならず
日本からの生地の輸入さえも
税関で差し留めになる新年の幕開けです。

なんと、これまで通り日本から送った生地が
書類不備で返送または廃棄されるという通達が来ました。
めっちゃ難解な手続きのようで頭を抱えております。


昨年末にリニューアルしたホームページに紐づけされるようブログの投稿の仕方が変わったのですが

こちらのブログサイトからだと閲覧できなくなっておりましたので

コピペして再投稿しました。

では、また近いうちに
続きを書きます。
お読みくださりありがとうございました!

 

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